PRプランナー1次試験
PRプランナー資格を取得したので、1次〜3次試験を振り返ります。
日本パブリック・リレーションズ協会が主催する「PRプランナー」の資格試験を受けていました。
1次〜3次まで受けると最短で半年くらいかかる長い試験なのですが、合格することができたので振り返ってみようと思います。それぞれの試験内容と対策、そして受けてみた仮想など書きますので、これから受験を考えている人はぜひ参考にしてみてください!
【PRプランナー資格の概要】
PRプランナーは、「公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会」が主催する資格認定制度です。
企業広報やPR会社の人など「PRパーソン」の育成を目的に2007年に導入された、この業界では唯一の資格です。
試験は1次〜3次に分かれていて、それぞれ合格すると以下の肩書がもらえます。
1次合格 → PRSJ 認定PRプランナー補
2次合格 → PRSJ 認定准PRプランナー
3次合格 → PRSJ 認定PRプランナー
1次と2次はマークシート方式。1次の基本的な内容をより深くしたのが2次という構成。3次試験はパソコンを使った実技試験で、ニュースリリースと広報・PR計画の立案作成を制限時間内に仕上げます。
2次まではしっかりテキストで知識をつければ解ける内容ですが、3次については実務経験がないと対応できないです。というより、広報PRの実務経験3年以上というのが条件の試験です。
合格率については、
1次試験 → 75%前後
2次試験 → 75%前後
3次試験 → 30%前後
けっこう回によってバラツキがありますが、3次まで突破するのはなかなかの難易度かと思います。
1次試験は、PRの基本的なことの全体感を学ぶような内容です。
広報・PRに関する基本的な知識が出題されます。
試験方法はマークシート方式で、50問。70%以上正解で合格です。時間は80分。
新米広報の方にとっては、一見すると白旗上げてしまいそうですが、1次試験の合格率は平均75%なので、要点を絞ってしっかりと勉強すれば何とかなります。
設問に対して適切な選択肢を選ぶのですが、設問・選択肢ともに長めの文章の問題があるので少し時間がかかります。
広報・PRの基本
∟広報・PRの基本構造
∟企業の広報活動の役割と機能
∟パブリックリレーションズの歴史
企業経営と広報・PR
∟現代の企業と社会環境
∟企業とステークホルダーの関係
∟広報・PR部門の役割
∟日本の企業広報の歴史
広報・PR活動のマネジメント
∟経営における広報・PR戦略
∟PDCAによるマネジメント
∟広報・PR活動の調査・分析と計画策定
∟報・PR活動実施の留意点と効果
コミュニケーションの基礎理論
∟コミュニケーションの基本
∟マス・コミュニケーションの歴史
∟コミュニケーション効果の諸理論
メディアリレーションズ
∟メディアの種類と特性
∟パブリシティの特徴
∟メディアリレーションズの手法
マーケティングの基礎理論
∟マーケティングの基本
∟消費者の購買行動
∟マーケティング・ミックス
マーケティングと広報・PR
∟マーケティング・コミュニケーションの役割
∟コーポレート・コミュニケ―ションとの連携
∟マーケティングにおける近年の潮流
ブランドとマーケティング
∟ブランドに関する諸概念
CSR(企業の社会的責任)
∟CSRの基本概念
∟CSRの発展と歴史的経緯
∟CSRに関する近年の潮流
インターナル・コミュニケーション
∟インターナル・コミュニケーションの戦略的位置づけ
∟企業文化とコミュニケーションの機能
∟社内広報の歴史
IR(インベスターリレーションズ)
∟IRの基本概念
∟IR活動の対象
∟ディスクロージャーの基本
グローバル広報
∟日本のグローバル広報の歴史
∟異文化理解のためのコミュニケーション課題
∟グローバル広報におけるメディア対応
危機管理広報
∟危機管理広報に関する基本概念
∟リスクマネジメントとしての広報の役割
∟クライシス・コミュニケ―ションの基本
行政・団体等の広報・PR
∟行政・団体等の広報の基本概念
∟行政広報における近年の動向
∟公共的な団体の広報の特徴
などなど、わりと「勉強」的なことが多いです。PRパーソンの常識や倫理観のような問題も含みます。
学生でも合格できるくらいの難易度ですが、ここで学んだことがそのまま2次試験につながるので、甘く見ないで取り掛かりましょう!
①広報・PR概説(PRプランナー資格認定制度1次試験対応テキスト)
この本は、広報・PRプランナーとして活躍する上でも、必要な情報となるため購入をおすすめしています。
②広報・PR資格試験参考問題集
広報・PR概説を完璧に暗記できる!または参考程度で知っておきたい程度の方であればPRプランナー資格認定制度/検定試験の試験対策にいくつか参考問題が掲載されているので必要ないかもしれません。しっかりと勉強しておきたい!方ならぜひ購入をおすすめします。
①勉強期間
試験対策として、最低でも2か月はゆとりをもってスケジューリングしましょう。2か月とはいえ仕事をしながらだったので、集中できるのは平日1日1時間くらい、休日は5~6時間だったでしょうか。
②3回熟読する
広報・PR概説をしっかりと3回熟読しました。要点だけを勉強すればいいと思いましたが、マークシート形式なので引っ掛けが多いんですよね。なので3回熟読して正解だと思いました。熟読し暗記レベルで勉強はしたものの、まったく範囲外の問題もあります。
③専門用語をピックアップ
わからない用語を放置して先読みすると理解に時間がかかるため、多少面倒でもかならず調べて暗記することをオススメします。
④毎日すこしずつ
社会人は仕事をしながらだとなかなか集中できない。どんなに忙しい時でも必ず本を手にして、たとえ1ページでもいいので必ず勉強する姿勢を習慣にすると良いでしょう。
⑤問題を想像する
丸暗記をすると応用に弱くなります。そのため、問題集などを参考にしながら、ここはこういう問題形式で出してくるな、と想像しながら参考書を読むと俯瞰して熟読できます。
ここまで一通り終わらすと自信がつきました。残り30分前までに終わった人は退出しもよいと試験官に指示が出されたので、自信満々で途中退出しました笑。
やり切った感もあり、無事に1次試験を合格できました!
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