垢男 #SS #公募ガイド佳作
昨日発表の「小説でもどうぞ」にて、佳作をいただきました。
おおおお良いことが続いております!
公募ガイド様、スタッフ様、選考に残していただいてありがとうございます😄 今回は選外佳作から一段階ステップアップして、なんと高橋源一郎さんと江國香織さん両者から評をいただきました!
江國さんの評がハッキリしすぎていてすごい。「ばかばかしいことをまっすぐ書いているところがいい。」「正論すぎる、骨格だけで血肉なし」。えぇ!💦 垢男へは「嫌いじゃないですが、すごく面白いとも思えない」。すごく面白いとも思えない。すごく面白いとも思えない。・・・💦💦
実は私、こうハッキリキッパリ言ってくださるの、嬉しいんです。自分の場合、厳しいお言葉のほうが、工夫して、上達につながると思うので。それに「例えちょっぴり厳しくきこえたとしても、ガチの本音にまさる感想はありません。」これ、先日自分で書いたことですものね。
高橋さんからは面白かったとのありがたいお言葉が😂 厳しいご指摘もいただきましたが、お二人とも、ありがとうございます! まずそもそも、この方々に読んでもらえたのが夢のようですもん。
掲載作で私が一番好きなのが、孤独という病(齋藤倫也)です。
オトモダチ派遣サービスのオトモダチがテーマの話、だけど最後にもうひとつの意味の「お友達」が出てきます。このラストが粋で巧い。「孤独は、病じゃない」から始まる社長のお言葉を、私も主人公と一緒に頭垂れながら聴いていました。私はこういうお仕事もの、格言っぽいのが好きなんです。読後、あれ? っと思ってタイトルもう一回みたら、作者の言いたいこと(社長の言葉)と矛盾してるんですよね。これも巧いなあと。
お二人の評価はそう高くないけど私にはこの作品が一番おもしろかった。とすると、結果にあまり一喜一憂しない方がいいのかも。もちろん指摘されたことはしっかり受け止めなければいけないと思いますが、たとえば句会歌会で、秀作じゃなくて佳作だった並選だったと⤵トーンの投稿をみますがそう落ち込まなくてもいいのだと思いますよー。NHKテキストもですが、佳作の中にもめっちゃ好きな作品ゴロゴロありますもん。
次に好きなのが、最優秀作の目のなかの虹(樺島ざくろ)です。
吾作と主人公の母犬がいっしょに泣く理由は、書いてないけど、それがいいんです。書いてなくてもわかる気がする。殺した相手を恨んで復讐したところで死んだ者は戻ってこない。こうするしかなかった運命に、死者のために涙を流すだけ、ということなのかな、と思うんですけど、こんな文章にするのは野暮なので、ぜひ読んでください。童話風だからというのもあるかもしれないですが、文字数がすごく少ない。なのに行間から伝わってくる感がすごい。お二人からも文章がうまい、文章にむだがないと評されていました。