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【読書】苦しかった時の話をしようか

著者は、USJのV字回復させた敏腕マーケターとして有名な森岡毅さん。現在は株式会社刀というマーケティング会社の代表取締役を務めている方です。
最近では、テレビなどにも出演されたりしているので、どこかで見たことある人も多いのではないでしょうか。

そんな森岡さんが、就活間近に迫った大学生の娘さんのために書き留めたものが、今回紹介する「苦しかった時の話をしようか」です。
僕自身も今まさに就活中の身ではあるので、現役の就活生の目線からの意見も交えながら、紹介していきます!



自分の軸を見つける

この本ではまず、自分の「やりたいこと」について触れています。
「やりたいこと」を見つけるためには、「自分の軸」を明確にすることが大事である、と述べられています。そして、その軸は今のもので良くて、将来キャリアを積み上げていく中で変わっていく前提で大丈夫なのです。

自分自身もいわゆる就活の軸を考えている中で、社会に出たこともなく具体的な将来のイメージができなかったので、現時点の漠然とした感覚だけで軸を定めていました。しかし、その軸があまりにも抽象的(社会に貢献したいとか)だったため、どこか他人事のような感覚が拭えませんでした。そんな時に、軸は現時点のもので良いという言葉に出会えたことで、より具体的で自分らしい軸を見つけることができました!

自分の強みを見つける

自分の強みは必ず好きなものの中にある、と述べられていて、実際に好きなものの中から強みを探し出す方法も紹介されている。

この本では、強みを「Thinking型」「Communication型」「Leadership型」の3つに分類し、まずは自分の強みの方向性を明確にすることを勧めています。その具体的な方法は、自分が好きだった「〜すること」を100個あげて、それらをT型、C型、L型の3つに分類していくという方法です。ポイントとなるのが、「動詞」を100個あげるということです。

Thinking型 考える力/戦略性が強味
Communication型 伝える力/人とつながる力が強み
Leadership型 変化を起こす力/人を動かす力が強みになる

そして、自分の強みが見つかれば、その強みが活かせる環境に身を置き、ひたすらその強みを磨くべきだとしています。
この自分にできることを仕事にするという考え方は、すごく合理的で、これまで自分のやりたいことをひたすら探していた自分にとっては目からウロコでした😂しかし、よく考えると自分の得意なことは好きなことの中にあるのであれば、それがやりたいことにも繋がていくのかもしれません。

自分をマーケティングする

相手に対して、自分をどう見せたいのかを考えて、自分をブランディングしていくことが大事だと述べられています。そしてそのためには、目標となる「理想の自分」を想定し、その「理想の自分」に寄せるための行動を取り続けることが大事であるとしています。

就活の面接の場は、まさに自分というブランドを伝える場なのかも知れません。そして、その自分のブランドをうまく伝えるためにも、「理想の自分」の解像度を高めて、言語化しておくことが大事であるように思います。

最後に

この本は、自分の中で就職というものに対する考え方が大きく変化した本でした。キャリアを考える上で、自分の軸や強みを明確にしておくことの大切さが、自分の中で明確になり、就職活動をする意味を見つけるヒントにもなったように思います。なんで就活をしないといけないんだろうと悩んでいる就活生にはすごくおすすめの一冊です😊


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