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momoro66
今までに出会った「いい人」を思い出す
人の心情や人生の出来事は天気や天候に似ている。
大雑把に季節もあるし、1日の中でも天気が変わったりする。
雨が1週間以上続くような時は、次第に気分は下がっていって
「明日も雨かな?」
と思いがちだ。
雨の日は晴天を晴れの日は雨空を、想像できない時もある。
歳をとってきて良かったことのひとつは、「俯瞰力」がついたことだ。
若い頃は一事が万事、わちゃわちゃしていた、というか、目の前のことに囚われすぎていた。
過去を振り返って、ひどい悪天候だった頃を思い出す。
思い出したくもない出来事を、今現在手に入れた「俯瞰力」の魔術を使って鳥の視点から眺めてみる。
すると出来事を構成する要素の100%が「悪」だったわけでないことに気づく。
悪い出来事の多くは「人間関係のもつれ」が関わっている。
そして多くの場合、想定を超える「悪意」があったりして戦慄する。
世の中にいろいろな意味で「悪い人」はいるものだ。
そして悪い人と関わってしまって嫌な経験をすると、人間不信に陥る。
いったん人間不信になると、「すべての」人間に対して疑心暗鬼になる。
でもそう見えるのは「自分の視点」だからで、「他者の視点」や「鳥の視点」からだと、別の風景が見えているだろう。
自分の人生の、いくつかの最悪な出来事を、今俯瞰してみて気づいたことがある。
どのドラマにも脇役(もしくはエキストラ)程度の出演ではあったが「いい人」もいたという事実だ。
メインキャストではないけど「いい人」がいたことを、当時はあまり重視できていなかった。
きっと「自分は、自分は」という思いに囚われすぎていたのだと思う。
自分の人生を連続ドラマだとしたら、今は監督または演出家みたいだ。
これからはもっと「自分」以外のすべてに目を向けていきたい。
全体を広く見渡して、最終回までやりきるしかない。