シゲノアキラ

ほぼ運で生きてきた氷河期世代ライター。元翻訳者、講師業。 「なれあい」「しがらみ」「そんたく」フリー → 自由に生きる 投稿後にテキストに改変を加える場合がありますのでご了承下さい。

シゲノアキラ

ほぼ運で生きてきた氷河期世代ライター。元翻訳者、講師業。 「なれあい」「しがらみ」「そんたく」フリー → 自由に生きる 投稿後にテキストに改変を加える場合がありますのでご了承下さい。

最近の記事

後からツケがくるネガティブパワー

SNSなどでの誹謗中傷事件があとをたたない。 自分はSNSは主に情報収集に使っていて、定点観測的にいろいろな事件や事象を眺めていることが多い。 SNSを観察していると、自分が体験したり仮説を立てたりしたことの「答え合わせ」を見ているような時がある。 それは「ポジティブパワー」と「ネガティブパワー」の作用だ。 何か物事を進めるに当たって「何を原動力にしているか?」はさまざまである。 でもざっくり「ポジティブな感情」「ネガティブな感情」のどちらかに偏っていることが多い。 人

    • 今までに出会った「いい人」を思い出す

      人の心情や人生の出来事は天気や天候に似ている。 大雑把に季節もあるし、1日の中でも天気が変わったりする。 雨が1週間以上続くような時は、次第に気分は下がっていって 「明日も雨かな?」 と思いがちだ。 雨の日は晴天を晴れの日は雨空を、想像できない時もある。 歳をとってきて良かったことのひとつは、「俯瞰力」がついたことだ。 若い頃は一事が万事、わちゃわちゃしていた、というか、目の前のことに囚われすぎていた。 過去を振り返って、ひどい悪天候だった頃を思い出す。 思い出した

      • 他人のペースにひきずりこまれない方法

        かなり昔、社会人として未熟だったころ、職場で出会った女性社員がいた。 年齢差は一回り以上、二回り以下といったところだ。 現在に至るまで、私はこの年齢差の人には恩義を感じていることが多い。 氷河期世代の自分にとって、遠回しに言うとバブル世代にではないという意味だ。 その職場では一番下っ端だった私は、いつも使いっ走り(go run errands)の扱いで、現在からみるとコンプライアンス的にまずすぎるような仕事までさせられていた。 そんな自分の姿を見て、彼女は不憫に思ったのかも

        • 運気好転した「部屋」と「間取り」のふしぎ

          我が家は氷河期世帯なのもあり、自分も相方も社会人人生では数多くのトラブルを経験してきた。 そんな不運がさらにパワーアップしてまとまって襲ってきた年があった。 いわゆる厄年だった。 もうお手上げ、というくらいの気持ちになり、何もかもリセットしたくなった。 その一環で引越しをした。 急な引越しだったのでいろいろ選んでいる余裕もなかった。 そして何かの縁があって 変わった間取り(=いわゆるデザイナーズマンション) の部屋に住むことになった。 よく言われているが、デ

          氷河期世代の私が見つけた幸運のつかみ方

          良い人と出会うまでガチャを続ける 「ガチャ」という言葉を支持する人の中には「親ガチャ」「IQガチャ」とか、なんでも一回しか引けないみたいな考え方を刷り込もうとする人もいる。 でも「出会いガチャ」は人生一回きりじゃない。 実際、親はひどかったけどすごく良い先生に出会って人生好転したという友人がいる。 ハズレたことについてごちゃごちゃ考えても、ハズレはハズレでしかない。 次のガチャを引きにいかなければ、ハズレを引きずってしまう。 コンコルド効果 というやつだ。 うまく

          氷河期世代の私が見つけた幸運のつかみ方

          氷河期世代の人生ゲームのアガリ方

          氷河期世代として約半世紀生きてきて、過去を振り返ってみる。 子供のころ「人生ゲーム」が異様に流行っていた。 サイコロの一投次第で、順風満帆だったのが突然トラブルにあって無一文になったりするやつだ。 人生ゲームに夢中になってのめり込んでいた頃、よもや自分のリアルな人生がこの帝王的ボードゲームさながらになるとは想像していなかった。 氷河期世代あるあるかもしれない。 でもここまでの人生でおもしろいなと思うのは、 ひどい目に遭った後、気を取り直して(勇気を出して)行動すると

          氷河期世代の人生ゲームのアガリ方

          東京の暮らしってそんなにいいか?と思う時

          自分と家族の仕事のため東京に住んでいる。 まずまずの駅近で、ターミナル駅までも便利だ。 近所に病院、スーパー、コンビニ、図書館なども揃っている。 自動車は(渋滞はひどいけど)あればあったでいいけど、なくても不便はない。 近隣住民は互いにプライバシーを尊重し、マナーも良く、あいさつはするが余計な詮索や口出しはせず距離を保っている。 休日には郊外や都外に出て自然を求めるのもいいし、都心の美術館やコンサートホールで芸術に触れることもできる。 グルメは言わずもがな、ファストファ

          東京の暮らしってそんなにいいか?と思う時

          あなたのまわりにいるかもしれない「七福神」

          氷河期世代なのもあり、思い返せば殺伐とした社会人時代が長かった。 理不尽な思いをすることも少なくなかった。 昨今、氷河期世代がどれほど不遇で運に見放されたかが注目されつつある。 でも長い間「自己責任」の一言で片づけられてきた世代だった。 実際かなり過酷な環境で、普通の「努力」では到底太刀打ちできないと思っていた。 いつしか「運」にものすごくこだわるようになった。 自分のテーマは「いかにして運を引き寄せるか?」への努力になっていた。 現時点で判定すると、自分は割と運が良

          あなたのまわりにいるかもしれない「七福神」

          ひっそり生きる氷河期世代の本音

          自分は氷河期世代だ。 学生時代まではものすごく人数の多い世代だった。 あんなに大勢いたはずなのに、社会に出てからはめっきり出会わない。 途中でフリーランス(個人事業主)になったせいはあるが、同世代との遭遇はめったにないのが不思議だった。 社会人になってからリアルで出会って仲良くなった人たちは、家族を除けばバブル世代かポスト氷河期だ。 だからいつも「同級生はどこにいるんだろう?」と思っていた。 本物の友達だった同級生たちは皆散り散りになり、海外に行ってしまった人も少なくない

          ひっそり生きる氷河期世代の本音

          平成の時代に「政略結婚」から逃亡した話

          初めて真剣に自分の人生が「これはヤバいな」(悪い方の意味)と思ったのは、大学院修士(文系)の時だった。 訳あって所属していたのとは別の大学教授に師事していたのだが、ある日その教授から告げられた。 「あなたの将来のことなんだけど…はっきり言って大学の教職は男性が優先になるので、あなたにポジションは用意できない。そこで専任の口が決まった男子学生と結婚してくれないか?」 元々結婚相手を探して、あちこちに紹介を依頼していた人だったらもしかしたら好都合だったかもしれない。 今の

          平成の時代に「政略結婚」から逃亡した話

          【ブラック企業】労基署からスムーズに「是正勧告」してもらうためにやったこと【未払賃金】

          はじめに 仕事を通して労働トラブルに巻き込まれることは誰にでも起こりうることで、珍しくありません。 私は202✖️年に労働基準監督署(労基署)にて未払賃金に関する「申告」という手続きを取りました。 その結果、約2週間後に労基署から相手方に対して「是正勧告」が出ました。 本来、この勧告を受けて相手方が滞りなく支払いをすれば、めでたしめでたしとなるはずでした。 けれども「是正勧告」には強制力がないのをいいことに、相手方はごね続けるだけで支払いから逃れ続けました。 私が副業を

          ¥300

          【ブラック企業】労基署からスムーズに「是正勧告」してもらうためにやったこと【未払賃金】

          ¥300

          ハロワで紹介された闇バイトが「サスペリア」と「半沢直樹」な世界線だった話

          はじめに(注)*タイトルの「闇バイト」は比喩ではありません。 コロナ禍の202✖️年2月頃、ハローワークで仕事を紹介してもらった。 「ハロワの仕事にロクなのはない」とよく聞くが、業務内容+求人で検索するとハロワの案件も引っかかってくるから仕方ない。 副業として経験のあるTOEIC講師のバイトだった。 ビジネスパーソンや学生さんのスキルアップにも貢献できる、やりがいのある副業だ。 経験年数も充分だったので、ハロワで紹介状を貰って面接を受けてスムーズに採用された。 週に2日だ

          ¥300

          ハロワで紹介された闇バイトが「サスペリア」と「半沢直樹」な世界線だった話

          ¥300

          【落日の丘陵】 那須野ケ原ファーム(現NASU FARM VILLAGE)の秘密

          那須野ヶ原の美しいランドスケープには忘れられた悲劇の過去があった ZOZOグループ出身の濱渦伸次氏とタレントの紗栄子さんによって事業存続が公表された栃木県の那須野ケ原ファームは、労働者派遣会社スタッフサービスのリクルートへの売却利益を資本に設立されたGIグループ(旧OGIグループ)によって運営されていた。 1700億円という莫大な資金力にも関わらず広大な牧草地は枯れ、傷んだ設備の補修すらままならない状態で新しい所有者に引き継がれたという那須野ケ原ファームの背後で何が起きて

          ¥1,800

          【落日の丘陵】 那須野ケ原ファーム(現NASU FARM VILLAGE)の秘密

          ¥1,800