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インターン生とスクラムチーム

どうも、スタートアップでエンジニアリングマネージャをしておりますおーのAです。
2023年5月〜2023年8月までの中期のフルタイムインターン生をスクラムチームに受け入れていました。この体験について忘れないように記録したいと思います。


パートタイムのインターン生とスクラムの相性は悪い

インターン生には良いインターン体験を提供したい

昨年、スクラムを始める前まで、一部のインターン生については、私が個人個人のマネジメントを行なっていました。そのため、インターン生は私以外と接点を持つ機会がなかなかなく、せっかくスタートアップで働いているのに、インターン体験としてあまり良く無いだろうなぁと悩んでおりました。
スクラムを始めた時には、良い体験を提供したいなと思い、うまくチームメンバーと話をできる方法を検討していました。しかしチームの立ち上がり期にややこしいことをお願いすることもできず、また、そもそもどのような方法が良いのか分からずに悩んでいました。
ちなみに、この頃の私は組織体制を整えなければいけない時にインターン生は受け入れるべきでないと主張していました

パートタイムのインターン生をチーム活動に取り込み始めるも・・・

結果的に、チームを立ち上げてから半年後、開発チーム全員でインターン生のバックログ管理をするという手法で手をつけ始めました。
具体的には、開発チームメンバーがインターン生と共に一つのストーリー(PBI相当)に対してバックログを作成し、そのバックログをインターンが処理していくという方法です。
これにより全員がバックログのタスク全てを知っているので、インターン生のコードレビューをできるし、インターン生の開発の進捗も把握できるようになりました。
しかし、実際に運用してみると、インターン生が誰に相談すれば良いか分からず固定的になったり、相談時に起こった暗黙知を共有するためにオーバーヘッドが起こったりと、正直、そんなに良い方法ではないと思っていました。
一方で、インターン生が多くのチームメンバーと関われる体験自体は提供できていたかなとおも思っています。ただ、スクラムチームに負担がかかっていたのは間違いないです。

結局、会社都合でスクラムチーム自体が解散することになり、この施策は強制終了しました。

結局のところパートタイムのインターン生とスクラムとの相性は???

率直に言って良くないと思います。
スクラムチームの開発する1タスクをお願いするようなお願いの仕方であれば良い体験を提供できる気がするのですが、プランニングにはいない、レトロスペクティブには参加できない、という状況ではスクラムチームの開発するストーリーに着手させるのは難しいです。

現在では、マネージャか開発メンバーがパートタイムのインターン生の作業管理をするか、で、結局1対1の関係性で面倒を見ている状況で落ち着いています。

フルタイムのインターンシップをやりたいという話を聞いて

突然フルタイムのインターンシップの話が来たけど断ろうかな

上記のように思っていた2023年4月のある日、5月からフルタイムインターンシップで開発チームに入りたいというお声がけをいただきました。その方はカナダの大学の一年生(日本人です)で、インターンシップをしないと単位が取れないそうです。

「確かに、フルタイムならスクラムチームに入って開発することもできる」とは思ったものの、「いや、でもスクラムチームに参加させたらチームメンバーに負担かかる・・・やめよう」と思っていました。当時、スクラムチームはまだ体制を整えている最中で、中途半端に入る人を受け入れられる状況ではありませんでした。

スクラムチームを成長させてくれそうな人だったので受け入れた

私は断る気持ちで、面談に向かいました。

しかし、面談してみると学生とは思えないほど素晴らしい方でした(いや、私が学生の頃と比較してだけど)。中学生の頃からのプログラミング経験とロボット大会での世界大会の出場経験などがある上に、人としても素晴らしく、受け答えはとてもしっかりしていて、中途採用だったら代表取締役に私が直談判して採用するだろう程の学生でした。

「この人なら今のチーム状況をスクラムチームを成長に導いてくれるに違いない」

そう思って、受け入れることを決意しました。

スクラムチームはフルタイムならインターン生を受け入れられる

実際に受け入れてみると良い経験だった

前述で優秀な人と書いてしまったので、人に依存するところは省きますが、こんなところが良い体験なんじゃないかと思うポイントを箇条書きでまとめます。

  • 新しく人が入る時に暗黙知になっている情報を発掘できる

  • 学びに対して貪欲な学生が入ることで開発チームの刺激になる

  • スクラムチームに新しい人が来ること、人が去ることに対して堅牢であること示せる

  • チームに無い知識を持っている人であればその知識をチームが学習できる

スクラムチームであればフルタイムのインターン生に良い体験を提供できる

個人的にはとても良かったし、チームの成長に大きく貢献してくれたことは間違いないと思っています。一方で、状況や入る人によっては一時的にオンボーディングのための時間も必要になり、チームの成長を鈍化させる要因にもなりうるので、絶対におすすめ、とは言えません。

結局のところ、その時のチームの状況・チームメンバーの思い・インターン生の能力、全てをちゃんと考えなくてはいけないと思います。

ただ、一つ言えることは、以下のことです。

「スクラムチームであれば、フルタイムのインターン生に良い体験を提供できる」

素晴らしい経験をありがとう

この期間を通じて、入っていただいたインターン生には感謝の気持ちしかないです。また、このような、ある意味試験的な活動に対してチャレンジしてくれたチームメンバーにも感謝の気持ちでいっぱいです。

次回、そのような機会があれば、チームと相談しながら組織としてチャレンジしていきたいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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