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スクラムフェス仙台2024に参加してきた!

こんにちは、おーのAです。
2024/8/23-24で開催されたスクラムフェス仙台2024に参加してまいりました。学びを整理しておきます。私の記録用の記事ですので読みにくさがあると思いますがご了承ください。

基調講演 全てはおもちゃから始まる

特務機関NERV防災、株式会社ゲヒルンの石森大貴さんのお話です。同じドメインで活動する石森さんのお話はとても楽しみでした。
途中、水位データが危険水位に達した場合の通知の方法についてや、自治体や官公庁が提供するデータの扱いの難しさはまさに同じような苦労をしており、激しく縦に首を振りながら聞いていました。

気仙沼にあるリアス・アーク美術館についての話を取り上げていました。ここに展示されているメッセージとして、以下のようなメッセージがあります。

全てが停止してしまった東日本大震災では、情報の有無が多くの人々の生死を分けたことだろう。事前に得ていた情報によって救われた命があった一方で、その情報によって命を落とした人もいただろう。
直後に、情報があれば救えた命もたくさんあったに違いない。
私たち現代人は、情報に命を託している。
情報がないと行動が遅れる。
しかし、あのような大規模災害が発生したなら、情報を待つ前に、想像力を働かせ、自ら行動しなければならない。

リアス・アーク美術館

石森さんは情報を発信するものとしてのNERV防災アプリのあり方を見つめ直すことになったそうです。胸が熱くなる話でした。

石森さんは学生の趣味で旧TwitterのNERV防災を始めたそうです。インターネットやiphoneなども最初は新しもの好きのおもちゃだった。だから、新しいことに感度高く持ってそこに情熱を注ぐことが大事だというメッセージで締めくくられました。私はあまり感度が高くないと思っているので、もっともっと広い視野を持って新しいことにチャレンジしていきたいなと思いました。

Day2

今回は新しい参加の形を模索してみるためにワークショップで埋め尽くしてみました。

Shinya Ogasawara - 付箋を使ったカラオケでワイワイしましょう

カラオケのメタファーを使って雑談しようというものです。ふりかえりカタログにぜひ追加したいなと思いました。

トークテーマを曲に見立てて付箋を使って書き出してカラオケ本を作成し、好きな人が好きな順番で話をしていきます。詳しくはスライドをご参考にしてください。

単なる雑談をしましょうというものよりもずっと雑談しやすく、ほぼ初対面の方の中でも話がとても盛り上がりました。今後どんどん活用していきたいなと思います。

ワークショップ後に小笠原さんに聞いたのですが、課会のようなオフィシャルなものの代わりにこのワークを使うことがあるそうです。小笠原さんがマネージャー時代に課内で伝えなければいけないものも曲として挙げて伝達していたそうです。
みんながテーマに入り込む工夫、みんなの興味を知る工夫など色々な利点があるように思いました。

ちなみに、このワークショップの時間に小笠原さんがオンライン登壇をしていたので、急遽私が小笠原さんの分身になるという実績を解除しました!

Minoru YOKOMICHI - 【みんなで一緒にやる】上司に能動的共感する練習をみんなで(私も)一緒にやってみよう

スクラムフェス大阪で基調講演で横道さんがお話されていたマネジングアップのためのツールを学ぶワークショップです。上司についての共感マップを作成する体験をしてみようというものでした。私は共感マップ自体は知っていましたが、今まで使ったことがありませんでした。

実際に体験してみると、様々学びがありました。日頃何も考えずに過ごしていると、ある人(共感マップ自体は上司だけが対象ではない)に対して事実とその人が考えていることを推察して、「人」像を作ってしまいます。その人が本当に何を事実として発しているのか、何を考えていると「想像している」のか、明確に切り分けることで私自身がその人への解像度が高まり、共感することをしやすいと思いました。そもそも自分自身が勝手に作り出したその人像に自分が振り回されているということに気づくためのきっかけになると思いました。

上司、部下という関係の中では人らしさが欠けた関係に陥りがちだと思います。こういった難しい関係の中で、「自分主導」で相手を理解するということをしなくなってしまいます。
さらに関係が仕事上の関係になればなるほど、相手への理解を怠るようになるような気もします。

そういった状況に陥った時、あるいは陥りそうなタイミングで自分から相手を知ろうとすると、良い関係構築のための第一歩になると思います。ぜひ活用していきたいと思いました。

終了後に横道さんにクライアントに使うことがあるか、と質問させていただきました。ワークショップ等で実施することはあまりなくて、1on1で横道さんが「共感マップをやったほうが良さそうだな」と思ったときに使うそうです。確かに相手が自分自身が見ている関係性を認知できていない場合に使ったら良さそうだなと思いました。
またご自身の関係性の中でもよく使うとのことで、私も自分に使うことで自分自身の解像度を上げていきたいと思いました。

Yamato Naka - それでは肯定的意図を始めよう 〜気軽に、慎重に、日常的に〜 ワークショップ版 beginner編

肯定的意図とはNLP(神経言語プログラミング)の考え方で、ネガティブと捉えられるような行動においても、ポジティブな目的がある、という考え方です。ワークショップの詳細は書けないので、どんな体験だったかということだけ記載していきます。

このワークショップを通して、行動がいかに反射的であるかということを思い知らされました。「子供に怒る」という行為について考えてみたのですが、このワークショップを通じて子供を怒るという行為の目的を探求してみると、他の選択肢が無限に出てくるなと思いました。私はプライベートの場ではあまり目的を考えることが少ないという気づきがありました。プライベートの環境でも目的意識を持って行動することで何か別の選択肢を持って行動できそうです。

ワークショップで使ったツールは内省のツールとして有効に使えそうだなと思ったので、自分の行動を省みたい時には使ってみたいです。

Takeshi Kaise / piro takahara - ホントは楽しい!?スプリントレビュー体験ワークショップ

スプリントレビューをより意味のあるものにするためにどうしたら良いか、という気づきを与えてくれるワークショップでした。

ワークショップの中で自分自身がステークホルダーとしてスプリントレビューに入ってみるという体験をしたのですが、私自身今までステークホルダーという立場で前のめりにレビューに参加したことがなかったので、新しい景色を見た感覚がありました。

もう少し詳細に書いておきます。「ステークホルダー」と書きましたが、チームのマネージャーという立場であるので、ステークホルダーであることには間違いありません。では、私が「ステークホルダー」と言っている人はなんなのでしょう。今まで私は「作り手側」にいて、「受け取り手側」にレビューしてもらう、というような感覚だったのだと思います。今回のワークショップを通じて、(顧客も含めて)全てのステークホルダーが「作り手側」になることによってよりレビューが意味のあるものになるし、作り上げるプロダクト自体もより価値の高いものを作れるのだ、ということを頭ではなく体で理解することができました。もちろん、それぞれのコンテキストの中でやりやすい形で実施するのが良いとは思うのですが、みんなで作り上げる、ということを今後、もっともっと意識していきたいなと思いました。

また、「作り手」と「受け取り手」という構図にならないようなステークホルダーをプロダクト開発に巻き込んでいくのか、その巻き込み方が重要なんだということも改めて体験することができました。

スクラムフェスだからこそ参加者がこのワークショップの価値をより感じられる、良いワークショップでした。

番外編 -リアス・アーク美術館に行ってきた-

次の日、他の参加者の方々とレンタカーをして気仙沼のリアス・アーク美術館へ行きました。

だんだん高くなるとこ、すぐ登りたがる人です

この展示では一被災者であるリアス・アーク美術館の学芸員の方々が写真を撮る際に五感で感じたことや感情をレポートとして写真と共に展示されています。私はこの展示で被災直後の被災者の方々が感じていた感情を追体験するような感覚がありました。

ぜひ足を運んでいただきたいです。

被災現場を五感で知っている撮影者(学芸員)は、現場に立った人間が味わった感覚や思考を伝えることを重要視しています。
何を想い、何を伝えるために撮影した写真なのか、その意味を理解していただくために、被災現場写真には全て撮影者自らが執筆したレポートを添えて展示しています。

リアス・アーク美術館ホームページより抜粋


「愛用の電動鉛筆削り機」という日常に溶け込んだもの、
それを大事に抱えて持ち帰るという表現で心が締め付けられた。
一目見た時、私にはなんでもない被災地の様子だった。
レポートを読むまで美しさなど私はカケラも感じなかった。
左の被災物に目が行かず、水面に映る景色の美しさに目がいく調査員。
まさに精神の救済を求めている渇望感が伝わってくる一枚だった。
何気なく使っていた「ガレキ」という言葉。
とても申し訳ない気持ちになった。
被災者の方々は人生の記憶が一瞬にして被災物となったのだ。
自らの人生の思い出に想いを馳せた時、涙が溢れた。
絶望の中にいると、本当の感情が出なくなる。
私も経験したことがある。


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