オジサンこそ変幻自在キャリアを!
むかーし、昔、手相を見てもらったことがありました。私の手のひらを大きな虫眼鏡を通して見て、「仕事は今何をやっているんですか」と質問され、「税理士の弟子です」と答えると、
「早くやめた方がいい。勤め人は向いていないよ」との御託宣。
ちなみに、この時、当時付き合っていた女性といっしょに占ってもらい、「あなたたちの相性は抜群。これからもずっと仲良くやっていきますよ」と言われたのですが、その女性とはそれから半年経たず別れました。
占いも話十分の一くらいで、あまり信じてはいないタチです。
しかし、「勤め人は向いていない」という言葉はこれまでも何だかんだと、意識のどこかにひっかかっていたようです。
その占い師も、結局、もう一つの方は、結果的にまったく外れています。
当てにならないと思いながら、なぜか、捨てきれずにいる言葉です、勤め人は向いていない。
その時、理由も聞いた記憶はありますが、内容はすっからかんに忘れてしまいました。
それから20数年経ちました。
1年半前に勤め人から脱却し、今は個人事業主です。とはいえ、業務委託という形なので微妙なところはあります。独立しているようでそうではない、そんな曖昧な感じです。
収入保障のないフルコミッションだとはいえ、他人看板で仕事していることに、勤め人と変わらないのではないか。
そんな気がし始めて、かつ、不安定な稼業でもあって、複業することにしました。
Kindleで本を出したり、オンライン相談を始めたり、派遣の仕事をすることにしました。
やってみるとそれぞれ新鮮であり、悩みは大きいですが、それを背負い込んでも、楽しみでもあります。
派遣の仕事の内容は、未経験なのですが、やってみると、まったく苦ではありません。
むしろ、面白いのです。
50のオジサンが、若いひとに混じって働くのも、そう悪くはありません。
そういう柔軟性を自分が持っていることに、感動すら覚えるくらいです。
オジサンとは、一般的にはプライドの塊みたいな方が多く、「この年になって、そんな仕事はできない」とか、「なんで、オレが」みたいなセリフを吐くひとは、やはり、存在します。
労働市場で年齢が高くなるほど、求人数、採用数が減ってくる理由の一つは、環境に柔軟に対応することが難しくなると考えられているからでしょう。もっともな気がします。そして、一般的にはそれが当たり前だと受けとめてられている。
オジサン自身はどうなのか?
そこは人それぞれ。
自分自身に、一般論のフィルターがかかっていることを認識しつつ、そこに納得し、柔軟性のなさを自ら認めるのか、逆に柔軟性を開発することに努めるのか。
VUCAと言われる時代に、これまでのやり方、スキルはどんどん陳腐化していきます。
少なくとも、陳腐化への対応をオジサンはしっかり考えないといけないですよね。
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