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「今日の1曲」2024.10.05 - 10.11

10月5日(土)

今日の1曲は1960年代後半にアメリカの女性シンガーが歌ってヒットした曲のカバー・バージョン。バカラック・ナンバーの1つですが。

ヒットさせた女性シンガーは、実はあまりこの曲を気に入っていなかったなんて話もありますが、ともあれ曲はヒットして、カバー・バージョンも沢山あります。

今日のバージョンは1980年代にイギリスのニュー・ウェイヴ系のグループがカバーしたもので、彼らのデビュー・アルバムに収録されたものでした。バンドは数年で解散しましたが、去年再結成されたなんて話もありました。

1968年のヒット曲を1984年のアルバムでカバーしたバージョンを、19時ごろに。

【Do You Know the Way to San Jose (1984)】
ディオンヌ・ワーウィックのヒット(全米10位)で有名なバカラック・ナンバーで、色々なカバーがありますが、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのこちらのカバー・バージョンは彼らのデビュー・アルバムに収録されています。


10月6日(日) 

今日の1曲も1960年代後半のヒット曲。今日はアメリカの男性ソウル/R&B系シンガーの曲です。

この人は1950年代から活動をしていたのですが、1960年代中頃からジャマイカのレゲエとかロックステディとかいった音楽に傾倒しはじめ、アメリカ人では初めてジャマイカでレコーディングした人といわれています。

今日の曲は、そんな流れにある最初のヒット曲で、全米トップ10入りをはたしています。この流れは1970年代も続き、さらに大きなヒットに繋がることになります。

1967年リリースのヒット曲でした。19時ごろに。

【Hold Me Tight (1967-8)】
ジョニー・ナッシュは1960年代の中頃から、ジャマイカのレゲエやロックステディといった音楽をアメリカに持ち込もうとしていましたが、そんな中での最初のメジャーなヒット曲がこちら(全米5位)。しかしなんだか聴いたようなメロディーな気も?


10月7日(月)

今日の1曲は1960年代後半のアメリカのジャズ・ロック系グループによるヒット曲の1つ……のカバー・バージョンです。

この曲、もともとそのバンドのオリジナルではなく、アメリカの女性R&B/ソウル系シンガーの曲で、シングルもマイナーではありますがヒットしました。そのバンドによるカバーは全米2位になる大ヒットにありました。

今日の曲は、その曲をさらにアメリカの女性ラテン・ポップ系シンガーがカバーしたというバージョン。彼女のカバー曲を集めたアルバムに収録されています。

1969年のヒット曲を1994年のアルバムでカバーしたバージョン。19時ごろに。

【You’ve Made Me So Very Happy (1994)】
オリジナルはブレンダ・ハロウェイという女性シンガーの曲ですが、ブラッド・スエット&ティアーズの大ヒットで有名。グロリア・エステファンのこのカバーは、彼女に影響を与えた曲を集めたカバー・アルバムに収録されています。


10月8日(火)

今日の1曲は1960年代終わりごろ、当時特に人気のあったイギリスの男性シンガーによるヒット曲の1つです。

この曲、バカラック・ナンバーに似た(というか同じ)タイトルの曲があるんで紛わしいんですが、全く別の曲です。もともとスキッフル時代の曲だそうですが。

それをカバーして歌ったところまずイギリスでヒット。アメリカでは最初あまり受けなかったようですが、2年くらいして再発売したらアメリカでもヒットしたそうです。

イギリスで1967年、アメリカでは1969年にヒットした曲です。19時ごろに。

【I’ll Never Fall in Love Again (1967-9)】
バカラックの曲とは別物で、もともとはロニー・ドネガンというイギリスのシンガーの曲。トム・ジョーンズのこのバージョンは1967年にイギリスでヒット、アメリカではその2年後に再発売したところ全米6位のヒットになりました。


10月9日(水)

今日の1曲は1960年代終わりごろ、アメリカのサンシャイン・ポップ系のバンドによるヒット曲です。このバンドのほぼ唯一のヒット曲でした。

バンドといいましたが、元々はフロリダ出身のアーティストが立上げたプロジェクトのようなもので、メンバーも固定してなかったようです。この人が徴兵されないようにレコード・デビューしたかった、なんて話もあります。

最初ローカルなレーベルから出したら結構ヒットしたので、大手(ワーナー)が再レコーディングして売り出したそうで。結果として全米トップ10上位に上るヒットになりました。

1969年のヒット曲を、19時ごろに。

【Love (Can Make You Happy) (1969)】
マーシーというバンドの曲ですが、基本的にジャック・シグラーという人のプロジェクトのような形でレコーディングされ、全米2位のヒットになりました。これがほぼ唯一のヒット曲で、一応今も活動してるという話ですが詳細は謎な感じです。


10月10日(木)

時代は1960年代後半、ベトナム戦争とかいろいろあって、既存の枠組ではないスピリチュアルなモノを追求する動きが目立っていた頃です。ビートルズもインドいってましたしね。

今日の1曲はそんな流れの中で生れた、イギリスのフォーク・ロック系男性シンガーソングライターによるヒット曲です。アメリカの方が本国よりヒットしたみたいですが。

題材として取り上げられているのは、今は海の底に沈んでいるというあの伝説の大陸です。曲の多くの部分はその大陸についての語りになっており、当時としては異例の5分近い長さのシングルになっています。

1968年から翌年にかけてののヒット曲を、19時ごろに。

【Atlantis (1968-9)】
当時広まりつつあったニュー・エイジ思想を背景に書かれたドノヴァンの曲で、タイトルどおり幻の大陸アトランティスについて歌って(語って?)います。世界的なヒットにもかかわらずアメリカでは最初B面扱いでしたが、全米7位まで上っています。


10月11日(金)

今日の1曲は1960年代前半の、アメリカのソウル/R&B系男性ヴォーカル・グループによるヒット曲です。

1950年代から活動を始め、特に1950年代終わりごろからヒット曲を量産していましたが、この曲が生れるに際しては、なんとレコーディングの直前にリード・ヴォーカルが死亡してしまうという事件があったそうです。

それでレコーディングは中止になったかというと、別のメンバーを代役に立ててレコーディングしてしまったそうで。しかもそれがヒットしたという、なかなかドラマティックな展開があったという話です。

1964年のヒット曲でした。19時ごろに。

【Under the Boardwalk (1964)】
ドリフターズのヒット曲。リード・ヴォーカルのルディ・ルイスがレコーディング前日に死亡し、急遽ジョニー・ムーアが歌ったというアクシデントがありましたが、全米4位まで上っています。ローリング・ストーンズ他、多くのカバーのある曲。

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青井明
好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。