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差別的な音楽理論
Black Lives Matter という言葉は今年のキーワードの1つですが、日本ではこれを「黒人の命も大切だ」というように訳していることが多いですね。しかし、原文には「黒人の命も」という意味合いはない気がするんですけどね。単純に、他の命との比較なしに、黒人の命は大切なんだと主張している気がするんですが。
ま、それはともかく……
いずれにせよ、世の中にある色々なモノゴトの裏にある差別の構造が色々ととりざたされることが多くなりました。そうしたモノゴトの中には当然音楽も入ってくるわけでして。
最近、アメリカのミュージシャン(ベーシスト)であり、YouTuberとしても100万人を超えるフォロワーを持っている、アダム・ニーリー(Adam Neely)という人が、Music Theory and White Supremacy(音楽理論と白人至上主義)という40分以上にもなる動画を発表しました。
今、巷で教えられている音楽理論というものは「18世紀ヨーロッパの音楽家の和声スタイル」でしかない、というのがその基本的主張です。それも白人(ドイツ人)の。
元々この動画が最初にアップされたときのタイトルは Music Theory Is Racist (音楽理論は人種差別的だ)というものでした。なんで変えたのか知りませんが。別に主張内容に変更があったわけでもなさそうです。
おそらく、このような視点からの音楽理論や音楽体系の見直し論というのは、これからも色々出てくるのでしょうね。
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