本を読みながらうたた寝していく
2日間の休日に大きな予定もなく,なんとなく目覚めると,そのままずっと転がり続けてしまう。そうやって時間を失っていって後悔するのはわかっているのに,手に持ったスマホを操作する指と画面の中を追う眼球だけが動いている。だんだん空の色が変わってきて,何かを取り戻すように体を起こしてみたりする。
静かな空間で本を読むのも好きだし,ずっとずっと騒がしい空間で本を読むのも好きだ。本当に誰も喋らない喫茶店は心地がいい。ずっと世間話が聞こえてくる喫茶店も心地がいい。そして,ぼくはなんだか眠くなったりする。
本の内容とぼくの浅い眠りがつながる。どんな夢を見ているんだい。元大佐が,金細工を売った金でまた金細工を作る。市場に降りていくには元兵士。南米の小さな村はいつの間にか香港になり,ぼくは山手線に乗るんだ。
そして目覚めたぼくは,ここがどこだかわからなくなる。次の瞬間には自分がいる状況の全てを思い出して,さっきまで見ていた夢の半分を忘れる。コーヒーを一口飲んで,少しあたりの様子を伺い,また本に向き合う頃には,夢の内容をほとんど忘れている。
帰り道にはビールを飲みに行こう。そろそろ日も沈んできたし,きっと涼しくなってきただろう。そんな思いも扉を開けた瞬間誤りだったことに気がつく。
最近サウナが流行っている。京都に来たら全裸で外に出たらいい。そこはもうサウナだから。インスタ映えしそうな建物がたくさんあるし,一石二鳥だね。
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