ChatGPTのユーモアセンスを上げてみた。
ChatGPTはなかなかおもしろいユーモアを提供してくれません。
しかし、夏目漱石著「吾輩は猫である」をGPTsの"knowledge"に読み込ませたらユーモアセンスが向上しました。
1.結論
(ちょっと試しただけだが)
・語り口が主人公猫に近づいた。
・ユーモアセンスが向上した。
出力例:
2.使用したもの
・ GPTs(有料)
・『吾輩は猫である』(青空文庫/ 新字新仮名、作品ID:789) 著作権フリーだったので使用。
PDFの読み込ませ方は以下の記事で説明してます。
まず主人公猫の口調を真似るよう頼んでから会話します。一体どんな回答をしてくれるのでしょうか。試してみましょう。
プロンプト
回答
それっぽくなってる・・・。けどあの猫って、ござる調だったっけ?
なんとなく世界情勢を聞いてみた。
口調だけでなく、人間社会へのスタンスが主人公猫っぽいと思うのは著者だけだろうか・・・。
「君はどのように思うかな?」と言われるとついかしこまってしまう。
3.ユーモア
『吾輩は猫である』の特徴の一つが、ユーモア。
ユーモアを言ってくれと入力すると・・・。
などと回答。これがユーモアとして成立してるか否かは読者の判断に委ねたいが、わりと面白かった。猫の海・・・ゴクリ。
他にもこんな回答が・・・。
ぐぬぬ・・・。なんか作品中にありそう。あったかな・・・。
ウーン。あの猫が言いそうなことなんだよなぁ、これなんかも。
ちなみにChatGPT(GPT-4)に単に「ユーモアを言ってくれ」頼むとこんな風になった。
面白くない、圧倒的に面白くない、そもそも意味が分からない。
この差、『吾輩は猫である』のパワーによるものなのか・・・。
4.まとめ
GPTのユーモアレベルを上げたければ『吾輩は猫である』を読み込ませるのも一手かもしれない。
ユーモアセンスだけでなく、語り口も原作に近い気がする。『猫』を読んでる気分になる。素のChatGPTが出力する文より頭に入ってきやすい。
作品の著作権は切れているので、手を加えた猫GPTを後々公開するかもしれない。