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RPGにハマりやすい男が、ゼノブレイド2のプレイを投げた話

初めてnoteを使うので、見づらいところがあったら申し訳ない。
タイトルの通り、ゼノブレイド2をやりたいと思って買ったのに、それを断念してしまった話だ。メタスコアもユーザースコアもかなりの高得点。「JRPG好きなら間違いなく好きになる!」と絶賛されるRPGなのに、なぜ自分が合わなかったのだろうか?他に同じことを思った人はいるのだろうか?
気になってみたので、不満点を明確にするために書いてみることにした。

どういう人が書いたの?

本題に入る前に、少しだけ自己紹介という名の自分語りをお許しいただきたい。

幼少期にファミコンやゲームボーイに触れてから、ビデオゲームについて考えなかった日は無いと断言出来るほど自分はビデオゲームが好きだ。いろんなジャンルを遊んだが、特に好きなのはRPGやアクションやシミュレーション。思春期にゲームセンターに通うようになってからは、対戦格闘ゲームを特に好むようになった。

RPGというジャンル自体かなり好きな部類だが、一度ハマるとそればかり遊んでしまうから少し始めるのに体力が要る。少し前の話だが、ペルソナ5は休日の朝9時から深夜3時まで食事とトイレ以外ぶっ続けでプレイしたこともあるくらい、ハマりやすい。龍が如く7もペルソナ5ほどではないが、めちゃくちゃハマった。

不思議なことに、FFやドラクエやテイルズ系などの有名なシリーズものは、そこまでプレイしていない(FFは6と7、テイルズはFとEとSくらい)。特に選り好みしてたわけではないのだが「やるならシリーズ全部やりたい」と考えてしまうから手を出していなかっただけかもしれない。

そんな中、ゼノブレイドは少し前から気になっていたタイトルだった。発売当初から「どうやら面白いらしい」という噂を友人たちから聞いていた。気になってはいたのだが、ハードを持っていなかったこともありプレイする機会を作らなかった。

ゼノブレイド2が発売になった時も「前作から7年も経ってるし、いきなり2から遊んでも楽しめるようになってるだろう。実際遊んだ友人からもそう聞いたし。しかし前作ファンならではの楽しめる要素がきっとあるんだろうし、やるなら二つまとめてやりたいな」と思っていた。

ゼノブレイドDefinitive Editionが発表されたため「あれ、Switchで両方遊べるんじゃね?」と思ったことがきっかけで2を購入した。
友人から「きっとDEは操作で不便だったところとかUIを色々改善されて出るはず。だからDE→2の順に遊ぶとストレスを感じるかもしれない。2→DEの順で遊ぶのをオススメ」とアドバイスを貰う。

なるほど確かに。至極真っ当な言い分だ。カタログチケットでDEも事前に予約したし、DE発売前に2をクリアしよう!

こうしてゼノブレイド2のプレイに至ったのである。

実際にプレイした時間

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10時間と少し。ストーリー的にはウモンの爺さん?のところから出発したあたりまで。このうち2時間弱は道に迷ってた時間なので実質的なプレイ時間は8時間程度だと思う。たかが8時間、されど8時間。

①何が一番キツかったか?

戦闘が絶望的に面白くない。このゲームの不満点は、この一言に尽きる。
苦痛を感じるレベルで戦闘が面白くない。

個人的にRPGで一番大事なのは「戦闘が面白いかどうか」だと思っている。もちろんストーリーも大事だ。戦闘もストーリーも面白いのが最高だ。
それでも、一番大事なのは戦闘だと思っている。

戦闘がめちゃくちゃ面白ければストーリーがイマイチでも遊んでて楽しい(これは自分が格ゲーのトレモが大好きなのも関係あるかもしれない)。逆にストーリーがめちゃくちゃ面白いとしても、戦闘が面白くなければ進めるのが苦になる。前者は無限のフロンティアやPXZで経験した。ムゲフロはストーリーもそこそこ楽しめたが、PXZのストーリーは文字通り「あって無いようなもの」である。とにかく色んなゲームタイトルのキャラをぎゅるんぎゅるん動かして、「ザコ敵もボスキャラも俺が考えたコンボでバチボコにぶちのめす!」という爽快感がたまらなかった。1が面白かったから2も買ったし、ザコ敵が死ぬほど湧くステージは遊んでてとても楽しかった。

ゼノブレイド2は、自分が初めて経験した「戦闘がまったく面白いと思えないRPG」かもしれない。

基本はひたすらレックスが自動でゆっくり剣を振るの眺めるだけで、ドライバーアーツも戦闘開始直後は使えないので開幕は本当に眺めているだけだ。ブレイドコンボをするには必殺技溜まったら即発動!ではなく、待つ必要がある。倒し終わってもファンファーレが鳴ることもなくスンッ……と納刀して終わり。

テンポが悪く演出もショボいので爽快感と達成感がほとんど無い
→手にも目にも耳にも楽しさを感じられない
→つまんねぇ……
こういう感じ方だと思う。

加えてトリゴの街に行く間の草原(本格的なゲーム開始後に初めて行く開けたマップ)で雑魚モンスターとの戦闘中に、リーガル・ローグルとかいう鷹みたいな鳥が飛んできて戦闘に参加されるのがかなり困った。
縄張りバルバロッサ(ラージャンみたいにデカくて、レベルが80とかのやつ)はどう見ても強いモンスターで「今は勝てないから避けよう」が出来るのだが、鳥は避けようが無い。なるべく岩場の影や木だったりマップの端にモンスターをおびき寄せてから戦闘しようにも、戦闘中に鳥がすっ飛んできてドリルくちばしされるのだ。レベルも18とかなり高いため殴り合って勝つことも出来ず、納刀ダッシュで逃走を図っても一瞬で追いつかれる。そりゃそうか、鳥だもの。

戦闘システムへの理解が足りないと言われればそれまでだが、ゲーム側から「見晴らしのいい野原で戦闘をするな」と言われたように感じて、この時点でかなり萎えてしまった。後述するが、ゲーム開始からストレスをかけてくるマップのわかりにくさやヘルプの不親切さもあって、最初の街に辿り着く前に急激にこのゲームを遊ぶのが苦痛になった。
戦闘がアクションでなんとでもなるものなら「クソッ負けた!でも攻撃パターン覚えて、操作に慣れたら勝てるかも!」と思えるが、このゲームの戦闘はそういう類のものではない。だから何が悪いのかさっぱりわからない。
それでもストーリーがちょっと気になるので頑張って進めたが、どうやっても楽しさを見い出せなくなり……

ゼノブレイド2、戦闘つまんなくてしんどいです。

twitterで呟くと、既プレイの優しいフォロワーから「どしたん?話聞こか?」のリプを頂けた。「戦闘は慣れれば面白いと思うんだけど……ドライバーコンボとかちゃんとやってます?」

え、何それは。あたい知らない。

教えてくれた攻略記事を見ると……決められた順番で特定の攻撃属性を持ったスキルなどをヒットさせていくと与ダメージが上がったり敵を行動不能にしたり、回復ポットが落ちるなど、戦闘を有利に進められるぞ!だと……

これこれ!こういうのがやりたかったんだよ!なんだよ~あるなら早く言ってよ!やっぱりRPGの戦闘と言えばコンボだよね~!天候とかのヘルプよりこういうの先に教えてくれないと~!

「三話の途中でアンカーショットにダウン属性が付いて、その時にチュートリアルがあるから、その後から出来るようになるよ!」

え、そこまで進めないといけないの?今は出来ないの?

なんというか、ここで完全に気持ちが折れてしまった。中盤以降にゲームに慣れた人が当たり前にやるような「戦闘の基本部分」を意図的に隠された状態で遊ばされていたと感じた。これはゲームシステムの問題ではなくてゲームデザインの方の問題かもしれないが。

決め技使えないヴァルキリープロファイル、ワンモアや総攻撃が出来ないペルソナ5、ヒートアクション出来ない龍が如く、精神コマンド使えないスパロボ、暗器と弓が使えない対馬。アイテム一つも出ないボンバーマン。

ずっとそういったものをやらされてる気分だったが、合点がいった。
自分の大好きな格闘ゲームで言えば超必殺技やスーパーキャンセルといった楽しいシステムが存在するにも関わらず、出来ない状態で進めることを全プレイヤーに強制していたのだ。繰り返すが、これはゲームシステムではなくゲームデザインの問題のように思える。

これを読んでくれている方の中に、もしもゼノブレイド2が大好きで、今例にあげた他のゲームをやったことある人が居たら「いや、それとこれとはまったく別の話だろ!」と憤るかもしれない。自分はまったく的外れのことを言っているのかもしれない。
でも、少なくとも自分はそう感じた。

①-Bなぜ戦闘が面白くないと感じたのか?

自分が今まで「楽しい!」と感じたRPGには
①最初からわかりやすい、戦闘で体験できる爽快感
②ストーリー進行による様々な要素の解禁
③解禁による多様性や、今までを超える爽快感
これらが必ずあった。今回この記事を書くにあたって初めて気づけた点かもしれない。

■ヴァルキリープロファイル
①最後に味方全員でド派手な決め技をぶっぱなして敵をオーバーキルする。
②魅力的なキャラの加入や転送、強力な武器の入手。
③加入ストーリーを見て好きになったキャラを使いたくなったり、転送によってスタメンが居なくなるので、パーティ変更の機会が多くなる。が、それは苦にならない。レナスの決め技強化や、大魔法なども使えるようになって戦闘にメリハリが出る。

■ペルソナ5
①敵を全員弱点で攻撃してダウンさせ、総攻撃で一気に仕留める。最後にキャラのカットインがドーン!
②パーティメンバーが増えてバトンタッチが使えるようになったり、コープを進めて戦闘中に便利なアビリティが使えるようになる。
③一回の潜入で出来ることが増えたり、コープを進めることがそのまま自分たちの戦力に繋がる。メンバーやダンジョンに合わせて主人公のペルソナを複数用意して切り替える必要があるのでパターン化せず飽きが来ない。

■龍が如く
①攻撃を当てたり見切ったりして、最後はヒートアクションでぶっ飛ばす。
②シリーズにより様々な方法で新しい通常攻撃やヒートアクションや戦闘スタイル、時には別キャラクターを操作出来るようになる。
③ザコ戦にかかる時間が短くなっていくので、仮に戦闘が単調化したとしてもストレスは少ない。ヒートアクションの種類と決められるシチュエーションが増える上に、ゲージ上昇量や上限の上昇により気軽に連発出来るようになる。

■ゼノブレイド2
①(予想)オートアタックやドライバーアーツによる簡単な操作。必殺技とブレイドコンボ。
②(予想)ドライバーコンボを始め、用意された戦闘システムがフル活用出来るようになる。ブレイドガチャや仲間キャラクターの強化、参戦。
③(予想)仲間に合わせてコンボ出来る編成を考えたりする楽しさや、チェインアタックやフルバーストによりド派手な演出や大ダメージを与える爽快感を得られる。

ゼノブレイド2も、②まで行けたら楽しめるのかもしれない。単純に戦闘スピードがもっと早くて、必殺技発動時に派手な演出があってくれれば、楽しんで遊べたのかもしれない。もしくは、戦闘など気にならないレベルの「先が気になりすぎるストーリー」。
少なくとも自分は「このゲームならではの戦闘での爽快感」が体験出来なかった。辿り着ける可能性があったが、そこまで耐えられなかった。

最初に洗いざらいぶちまけてしまったが、やはり
「戦闘で爽快感がまったく感じられない」ことが苦痛の原因で間違い無いと思う。

でもこれはあくまで「自分には合わなかった」という話だ。次に行こう。

②見づらすぎるマップ

オープンワールドなので、マップが広大だ。グラフィックはとても綺麗で、ファンタジーとスチームパンクが程よく合わさった世界観も相まって冒険したくなる欲が高まる。さあ、冒険に出かけよう!

死ぬほど見づらい地図を片手に!

ゼノブレイド2では空を飛ぶめちゃくちゃでかいドラゴンみたいな生物の背中に人々は住んでおり、街や国家が作られているという世界観である。
最初に自由に出歩けるところは開けた平原と、ドラゴンの背骨のような大木がそびえ立ち、複雑な地形が作り出されている。

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こんな感じ。現在の自分の目的地などは画面上部のマーカーで、方角と距離が確認できるようになっているが、高低差はわからない。更に内部は木々がこれでもかと絡み合っており内部はかなり複雑な構造になっている。

結果、どうなるか?
とにかく道に迷う。

そしてメインストーリーで通るべき道筋をちょっとでも外れるといきなりレベル30とかのモンスターがわらわら出てきて瞬殺される。やべっ、逃げなきゃ……あっ鳥も飛んできた!ああああああああ!!!

道に迷うことも許されないのか?
どこに敷かれたかわからないレールから、一歩でも足を踏み外したら生きられない世界なのか?

まあオープンワールドだからしょうがない、と自分に言い聞かせる。
でももうちょい逃走簡単に出来るようにして欲しかったな……

レベルがある程度上がれば探索してるだけで楽しんだろうなぁと思う。
戦闘の全滅ペナルティ無いし、そういう事故も楽しめってことなのかな。
探索してマップを一回覚えてしまえば気にならないのかも?次に行こう。

③畳み掛けるような「今まとめて言われても」な上に後から見直せないヘルプとチュートリアル

プレイした人なら説明不要だと思うが、このゲームは本当にチュートリアルを出すタイミングがおかしい。

マップの見方、クエストの種類や受注の仕方、シリンダについて、天候の見方、ポーチアイテムの使い方、キズナリンクについて、フィールドスキルについて、属性玉について……

これらは「感覚で理解出来ないため、説明が必要な要素」であり「プレイヤーが認知、活用できないと快適なプレイから遠ざけてしまう要素」なのでヘルプを出すことは必要だし、必ずしも実践できるタイミングでヘルプを出せないこともあるだろう。これはある程度仕方のないことだと思う。
でも……でもな。一つだけ言わせて欲しい。

なぜポーズメニューに「ヘルプ一覧」を作らなかった?

たったこれだけ。たった一つだ。なぜ「今まで表示したヘルプを後からいつでも見直せるようになっている」という、こんなにも簡単なことが出来なかった?開発者もテストプレイした人も、誰も必要性を感じなかったのか?なんで作らなかった?誰も何も言わなかったのか?

いや……ほんとに……何度でも言うが、なんで作らなかった?誰も何も言わなかったのか?

一言で言って、不親切の極みだ。

キーコンフィグも意味不明である。もはや狂気の沙汰だ。

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赤丸の3つのボタンは、すべて操作方法確認画面に割り当てられている。

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確かに見られるようになっているのは大事だ。しかし、これもポーズメニューのヘルプページにでも組み込めば良かったのではないか?ゲームに慣れた人が一生開かない画面を開くために、たくさんあるボタンのうち3つも使われている。自分が知りたいのは操作方法じゃなくてゲームシステムなのに。

戦闘に関しては「自分には合わなかった」で納得出来るのだが、これはそういう問題じゃない。何も擁護出来ない。クソ要素だ。クソの塊だ。クソ。

まとめ

①序盤の戦闘が面白くない。楽しくなる目玉要素をあえて隠している。
→不誠実だとも言えるし、もったいないとも言える。

②世界観やグラフィックで探索の意欲を掻き立てるのに成功しているのに、マップやレーダーの使いづらさや敵モンスター配置がそれを阻害している
→不親切だとも言えるし、もったいないとも言える。

③ヘルプやチュートリアルを後から見直せるような仕組みになっていない。プレイヤーが複雑なシステムを理解するだけに十分な環境が整っていない。
→不誠実で、不親切と言える。

総じて、不誠実で、不親切だ。
自分には合わない。

と、自分の中で結論が出た。これがこのゲームに対する自分のアンサー。
あぁ、スッキリした。

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

ただ脳内でもやもやしてるよりも、文章にしてみることが良かった。
何が自分に合っていなかったのかを理解することが出来た。次からゲームを選ぶ時の基準にしようと思う。

冒頭でも記したように、自分のSwitchにはカタログチケットと引き換えたゼノブレイドDEがダウンロードされている。一度も起動していない。

少し調べてみると、驚くべき事実が判明した。なんと、初代ゼノブレイドではポーズメニューからチュートリアルを見返す機能があるらしいのだ。
なんで前作で出来ていたことをわざわざ出来なくしたのだ?不思議で仕方がない。意味がわからない。

もちろんDEでも同様に見返す機能がある。Wii版1と2で不評だった点をかなり改善したらしく、とても遊びやすくなっているとのこと。

……やってみようかなぁ。

かつてはBRAVE FENCER武蔵伝にドハマリし、中高生の頃はヴァルキリープロファイルにロックマンエグゼにGBAのファイアーエムブレム三部作、タクティクスオウガシリーズやスパロボ、テイルズシリーズなどのRPGを楽しんだ。

大人になってからはペルソナ4と5、龍が如くシリーズや引き続きスパロボなどを遊んでいる。RPGでもシミュレーションでもないかもしれないが、十三機兵防衛圏もとても楽しかった。全人類やった方が良い。

そして最近はGhost of Tsushimaをクリアした。最初は操作が難しかったが、慣れると戦闘がとんでもなく面白い。ストーリーも最序盤から大きく引き込まれるほどショッキングで、色んな人物に感情移入して楽しんだ。
オープンワールドに抵抗が無い人なら絶対やって欲しい。

「アレが好きなら、お前このゲーム好きなんじゃね?」

そんな感じでおすすめのゲーム、こんな男に教えて下さい。


繰り返しになりますが、稚拙な文章をここまで読んでいただきありがとうございました。

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