「金融リテラシー」を意識していますか?
三井住友信託銀行株式会社が設置している「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」が、1万人(18歳~69歳)を対象とした独自アンケート調査を2023年1月に実施しました。
「家計と金融リテラシー」に関するアンケート設問を設定し、「①家計把握力・②知識と判断力・③行動力」*を測定 ◼ 三要素の総合得点から「金融リテラシー度」を三段階(良好・順調・不足気味)として算出し、スコア化します。
そして、金融リテラシー度ごとに分析を行っています。
詳しい内容は以下のリンクから
https://mirai.smtb.jp/wp/wp-content/themes/mirai/pdf/miraiken_report_230707.pdf
金融リテラシー度が高い人ほど年収と年間資産形成が高い
金融リテラシーが高い人ほど年収が高い結果となっています。
そして、年間資産形成額が高い結果になっています。
年収が高くて金融リテラシーが高いので資産は増えていくのはあたりまえですね。
金融リテラシー度が低い人ほど住宅ローンの意識が低い
金融リテラシー度と住宅ローンの関係性について調査をしていますが、
これがかなり興味深い結果になっています。
まず、金融リテラシー度と住宅ローンの借入額の関係です。
金融リテラシー度と借入額については大きな差がありませんね。
そして、「年収に占める住宅ローン返済割合」を金融リテラシー度ごとに調べた結果がこちらです。
金融リテラシー度が不足気味の人の半数以上が年収のうち住宅ローン返済割合をわかっていないという結果でした。
これってかなりヤバいと思うんですよね。
因果関係はわからないので個人的な推論ですが、
金融リテラシーが不足しているのは、年収の低い層が多い
↓
銀行の借入額は、リテラシー度と同じくらい
↓
借入額は多分多い
↓
世帯年収の何割を返済しているのかわからない
↓
家計管理ができていない ってことだと思います。
金融広報中央委員会(知るぽると)が実施している、
「金融リテラシー調査」においても、正答率が低所得者層のほうが低いという結果もでています。
なんでも節約をすればお金が貯まるわけではなく、まず金融リテラシーを磨くことが第一歩なのかもしれませんね