【akippaの軌跡】Vol.7 "IT企業"への転身
こんにちは、駐車場予約アプリ「akippa(あきっぱ)」広報の石川です。
このnoteを開いていただきありがとうございます!
【akippaの軌跡】と題し、2009年の創業からの波乱万丈な10年間を振り返っているこの企画。何度聞いても濃厚すぎて覚えられない弊社の歴史を、入社約半年の石川が、弊社代表で創業者の金谷と取締役の松井にインタビューを行い、複数回に渡りakippaの軌跡を振り返ります。全10回完結を目指しています。
Vol.7では、2014年末に出場したInfinity Ventures Summit(以下、IVS)での優勝からの1年間、2015年を振り返ります。
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Vol.1 サッカー漬けの毎日から商売の道へ
Vol.2 社員3名から20名へ。創業2年目で急拡大させた理由
Vol.3 大阪と東京、2拠点での創業初期の組織づくり
Vol.4 テレアポでVCから資金調達 創業4年目でたどり着いた会社経営の考え方
Vol.5 “なくてはならぬ”をつくる
Vol.6 "ITの初心者たち"が作り始めたシェアサービス
IVS優勝で起きた変化
石川:IVSでの優勝は、「akippa」にとって大きな変化だったと聞いています。どんな変化があったのか教えてください。
金谷:まず、2015年2月に社名を株式会社ギャラクシーエージェンシーから「akippa株式会社」に変更しました。これは、akippaに注力しコミットすることへの意思表示でもあり、営業会社から”IT企業”への転身でもありました。
金谷:ただ、IT企業として挑戦していく上では、エンジニアをはじめ人材不足には頭を抱えていました。マーケティングや事業企画を知る人も社内にはいませんでしたから。でも、IVSの優勝で新たな人材を獲得できることになりました。それが、今取締役をやってもらっている広田です。
ある日、"Googleの社員"と名乗る人物から突然、働きたいという連絡が来たんです。Googleの人がakippaで働きたいと思う訳がないと思い、流していたのですが、実際に会って話を聞くと真剣に転職を考えていて。当時広田は東京のGoogle本社で広告営業や広告のコンサルティングを担当していたのですが、二人目のお子さんが産まれたタイミングで地元関西へのUターンを考えていたんです。akippaにはマーケティングを知る人間がいないタイミングだったので、入社してもらうことになりました。
松井:当時マーケティングといえば、僕がCSを見ながらSEOをやっていたくらいでしたからね(笑)
入社直後の広田(左)と松井(右)。
IVS優勝商品としてANAさまからいただいたシリコンバレー往復航空券で、松井と広田で初めて海外視察に訪れた。
石川:広田さんの入社以降も変化はありましたか?
金谷:広田が入社してからも続々と、大手IT企業などからスペシャリストやリーダーシップを持ったメンバーが中途入社してくれるようになりました。広田のように、関西出身で東京で就職したもののライフステージが変化していく中で関西に戻りたいという人が結構多くて。大阪には、東京本社の会社の大阪支社は多くあるのですが、大阪本社のIT系の会社ってまだまだ少ないんですよね。それもあって多くの方にUターンで入社してもらいました。
石川:中途採用を強化することで既存組織との歪みが出るという話もよく聞きますが、その辺りはどうでしたか?
松井:以前から採用の時には、カルチャーに合うかどうかは意識していました。それでも中途採用に関するノウハウはなかったので、株主のDeNAさんから色々と教えていただき、"自分たちより優秀だと感じる人"を採用するようになりました。最初の頃は最終面接にDeNAの方に同席してもらっていましたね。
金谷:この頃、DeNAさんから出向して来ていただいたのはかなり大きな出来事でした。経営企画、エンジニア、営業の3名で色々と教えてもらいました。
松井:マネージャークラスの方々でしたからね、色々な考え方を教えてもらって、あれは大きかったですね。
金谷:その後も営業や経営企画などの部署にも優秀な方々がどんどん入社してきてくれたので、権限委譲も進めていきました。広田にもakippa事業部の責任者をやってもらい、マネージャークラスも増えたので、私自身は事業から離れる時間も増えて広報に力を注ぎ始めました。
石川:2015年頃からメディア露出多いですもんね!私もこの頃にakippaを知りました。
そこで、当時からの広報担当森村に当時の状況を聞いてみました。
石川:掲載実績を見ると、新聞やテレビなど露出がすごく多いように思います。「ガイアの夜明け」もこのタイミングですよね?どのような広報活動をされていたのでしょうか?
森村:2013年に新卒で営業志望で入社した初日に社長室に呼ばれて広報になったのですが(笑)、金谷と2人チームでノウハウがあるわけでもなかったので、何をしたら取り上げていただけるのかもよくわからない状態でした。この頃は、営業会社の強みを生かして記者さんにひたすらテレアポしていました(笑)。あとは番組調査などもしていましたが、手探りでしたね。
石川:それでこの露出量はすごいと思うのですが・・・「ガイアの夜明け」もテレアポからだったんですか?
森村:いえ、この時は日本経済新聞への掲載がきっかけでテレビ取材に繋がりました。他にも同じように新聞掲載をきっかけに他のメディアからお声がけいただくことが多かったので、そこからはテレアポよりも全国紙だけでなく地方紙にも露出できるように取り組んでいきました。メディアの方から見ても、私が広報の素人なのが明らかだったので、応援して色々と教えてくれたので、それで回っていましたね。
石川:当時広報担当は1人ですもんね。本当にすごい!広報力ですね。
森村:いえいえ全然です。でも、露出が増えるにつれて、社内の皆さんもすごく協力的になってくれて、急な取材にも対応してくれるようになったのでありがたかったです。ベンチャーだと、広報は何やっているかわからない部署と言われるケースも多いと聞いていますし、実際そういう時期もあったので。
石川:今のakippaも社員皆さんがとても協力的ですが、この頃の森村さんの功績ですね!ありがとうございます!
森村:こちらこそ、社員の皆さんに感謝を伝えたいです。
初めての事業部制
石川:この頃、akippa以外の事業はいかがでしたか?
金谷:出版事業は継続していましたが、2014年11月の経営合宿で加戸に任せることを決めてから出版事業の方は加戸、akippa事業部は私が引き続き責任者を務める体制となりました。営業スタイルや事業上必要な業務も異なるため、2015年2月には組織も大きく変更してakippa事業部とbooks事業部にわけました。初めての事業部制となり、各事業部でそれぞれの事業を伸ばす方法を考えて取り組むような体制になります。これで加速して、akippaのサービス開発や駐車場開拓の営業を進めていきました。
石川:これまでの波乱万丈な6年間に比べ、だいぶ落ち着いてきた感じですね!ありがとうございました。
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組織運営に必要と言われる「ヒト・モノ・カネ」。
akippaというサービスができ、資金が集まり、人が増え、三要素がついに揃った1年だったのかもしれません。
今年も今週12月18日、19日にIVS 2018が開催されました。akippaの優勝から4年、早いですね!
つづく。
■連載記事一覧
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Vol.5 “なくてはならぬ”をつくる
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Vol.7 "IT企業"への転身
Vol.8 事業の成長、組織の拡大
Vol.9 波乱万丈からの脱却
Vol.10(最終回) akippaのいま
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