明治鉱業(株)明治炭坑の住宅
福岡県飯塚市勢田。
“明治坑”のバス停から奥に入った所にまだ炭坑住宅が残っているとの情報を仕入れ、冬の早朝に訪れた。
明治炭坑は、大城炭坑として明治20年12月に開削。
明治29年に安川敬一郎氏・松本健次郎氏・安川清三郎氏の出費により明治鉱業株式合資会社を設立した際に大城炭坑から明治炭坑(明治第一坑)に改称。
同時に大城支店が設置された。
昭和34年7月には本社を頴田村に移し、大城支店を廃止。
昭和7年9月に閉山となった。
バス停から入ると、直ぐに炭住らしき建物が現れた。
建物を眺めていたら地元の方が歩いてこられたので、「この建物は炭坑住宅ですか?」と訊ねると、「手前の建物は自衛隊の社宅だったもので、奥が炭坑のもの」と教えて下さいました。
確かに昭和20年頃の航空写真と見比べてみると手前の建物の配置は異なっており、昭和50年頃になると現在と同じような配置となっている。
裏を取っていないので断定は出来ないけれど、お父様が炭坑で働かれていたと仰られていたので有力な情報だと思います。
またここは3区で、5~6区くらいに分かれていたとの事。
奥の建物にはガラ入れが・・・この傍にあった煙突はもう撤去され、今では残っていないとの事でした。
他の区域も調査したかったのですが、この日は博物館を2件回る予定だったので時間が無く、日を改める事に。
池の向こうの炭坑遺構と併せて、再調査したいと思います。
最後まで読んで頂き、有難うございます。
【撮影機材】
Canon EOS 6D
Canon EF17-40mm F4L USM