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始まりの日

こんにちは 今年は珍しく桜が満開の中で新年度が始まりました。

4月か、1月か

 行政(役所)や公立学校は、4月から新年度が始まる。
 社長業をやっていた頃は、役所の仕事が多かったので、1年の始まりは4月だった。

 新年の始まりは1月だけど、その頃は仕事の繁忙期に入るので、年明け=頑張らなきゃ、と思ってた。そんな生活を20年続けた。

 日本は、明治の中頃から4月~3月が会計年度。イギリスの真似をしたらしい。
 4月から3月を会計年度にする国はイギリスやインドとか少数派。ドイツやフランス、イタリアなどのヨーロッパの国々の多くは1月~12月が会計年度だ。中国も韓国も1月~12月。もっとも、アメリカは10月~9月、オーストラリアは7月~6月で、国によってバラバラ。
 日本の場合、通常国会は毎年1月から始まっていて、3月までに重要法案を審議し、予算を可決する。だから、役所も学校も4月から新年度で予算を使えるわけ。そう考えると、日本も1月から新しい年が始まってるとも言えるか。
 仮に役所や学校の年度が1月~12月になると、予算を決める通常国会は、その前になるので何とも座りが悪い。やっぱり、国会は1月、役所は4月が落ち着く。

 これまでの日本の会社も、4月~3月を事業年度とするところが多かった。3月で会計を締めて、5月に納税して、6月に株主総会というのが風物詩。
 でも、アメリカやヨーロッパ諸国の企業の会計年度は1月~12月が多いようで、日本でも会計年度を1月~12月に変更するケースも増えてるらしい。
 私が創業した会社は、10月に開業したから会計年度は10月~9月。けど、後年、役所や学校の仕事が増えたので、4月~3月に変更した。

学校を9月始まりにすると、どうなるかな

 公立学校も役所の一部だから、3月が卒業式シーズン。小学校も中学、高校も、大学も4月に始まり3月に終わる。学校だって、予算で動いているので、行政機構の会計年度と合致してる。だから、アメリカは9月に始まるし、フランスやイタリアは1月から始まる。
 江戸時代の寺子屋や藩校等は、随時入学だったようだし、明治時代も西洋式を取り入れて、高校や大学は9月始まりだった時もあるらしい。それが4月~3月に変更したのは、明治半ばに国の会計年度に合わせたためらしい。
 日本には、たくさんの学校があってお金もかかる。きちんと予算を立てて使わないと、上手くいかないというのはよくわかる。でも、そうなると学校を9月始まりにするのはちょっとワザがいるような気もする。

 コロナ感染が広まっていた頃、学校の始まりを9月にしようか、という機運が高まり、国会でも議論されてた。結局、先送りされたみたいだけど、どうなるんだろう。
 日本と同じ会計年度のイギリスの学校は、アメリカと一緒で9月~8月だそうだから、日本でも9月始まりに出来なくはないか。

年に一度の休息日

 役所の仕事は、どれも3月末に終了する契約ばかり。実質的に夏や秋に終わっていても3月末が契約期限。1年分の仕事の完了書類の作成や代金の精算手続き等を行うので、3月は大忙しだ。師走(12月)どころではない。
 でも、何があって4月1日から新年度が始まる。それも役所らしい。
 なので、私がつくった会社でも、役所を担当していた部門は、4月1日からの数日は何もない。残業続きの喧騒の果てに4月を迎える事が多いためか、休暇をとって遊びに行く気にもならない。疲れ切ってヘトヘトで、でも、なんとなく会社に行って「何しようかな」って感じ。たった数日のことだけど。
 そんな安らぎが、年に一度だけあった。

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