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月刊文藝春秋
2024年末から2025年の年始にかけて、文藝春秋(月刊)の新年特大号を読んだ。
例年、年越しの頃は、シンクタンクや新聞雑誌社等の「来年はこうなる・・・」的な本を数冊買ってきて、サッと目を通している。けど、今回は、その手の本を読む気がしなかった。 代わりに、エマニュエル・トッド氏と成田悠輔氏の対談が掲載されていた文藝春秋(月刊誌)を買ってみた。
対談は、それなりに面白かった。対談に啓発されてトッド氏の「西洋の敗北」も買った。
それにしても、文藝春秋さん。大正12年に菊池寛が創刊。日本の文学のトップリーグにいながら、下世話な文春砲まで。清濁併せ呑むような幅広さというか、奥深さか。
一冊も読んでなかった!
雑誌の最後の方に、『2024年「わたしのベスト3」』と題するコーナーがあった。「文藝春秋BOOK倶楽部 特別編」とある。Webで調べたら、文藝春秋社が運営している電子書籍のサイトらしい。
「新年特大号」では、著名人19名が、2024年に読んで面白かった本を各3冊ずつ紹介していた。計57冊も紹介されていたのだけど、みごとに一冊も読んだん事の無い本ばかりだった。
自分ではそれなりに本好きと思っていたけど。ちょっと、ショック。
でも、書評を読むと面白そうな本が多々。ということは、まだまだ読んだことのない、面白そうな本が、たくさんあるってこと。
以前、別のブログを書く時調べたら、国立国会図書館には4,500万冊以上の本や雑誌等があり、Google Booksには1億3,000万冊ほどが収蔵されていることを知った。とてつもないボリュームの本が世の中に出回っている。
私なんかが数十冊読んだところで、だ。
もちろん、著名人19名が「新年特大号」で紹介している3冊ずつの本は、誰一人として被ってない。 これは編集者の方で調整してるのかも知れない。
「人の好みは十人十色」というけど、たぶん読書好きと言われる著名人とて、みんながみんな違う本を紹介出来るほど、たくさんのイイ本が出版されているんだな。
昭和100年の100人
この「新年特大号」は、昭和100年の記念特集として『昭和100年の100人』についてのエッセイ集がウリ。だったようだ。
私は、トッド氏の対談集を読んで、あとはトランプ氏や世界の事を語っているエッセイをいくつか目を通しただけ。
『・・・100人』の特集も眺めてみたけど、なんか響いてこなかった。
noteに記録しようかと、見返した時に、後藤田正治や岡本太郎の話を斜め読みした。他にも、いろいろとチラ見してみた。けど。 山口百恵とか松田聖子の話が出てきて驚いた。亡くなった方を偲ぶ特集かと思ってたので。
改めて目次で100人を眺めてみたけど、どんな基準で選ばれてるんだろう。選ばれた人に関する書き手も、なぜこの人が、という疑問がつき纏う。それぞれに、思い入れのあることは伝わってきた。けど、私には謎の特集だった。
読んでみたい本の選び方
自分が読みたい本は、大概が本屋さんにズラっと並んだ本をボッーと眺めて、ピックアップしたものばかり。結構、偏った選択の仕方をしてるんだな、と今更ながらに思った。
もちろん、冒頭に書いたように、対談や読んでる本の中で紹介されている本を買う事もある。気に入った作家さんは、プロフィールやその人の出版してきた書籍紹介などを見て買う事もある。けど、せいぜいこの程度。
「新年特大号」の『2024年「わたしのベスト3」』は、2024年に出版されたものに限定されているのかも知れないが、どこかの誰かが紹介している本の事を知るのもいいな、と思った。
(敬称略)