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ケース練習の効用:抽象的な課題を整理し、実行計画に落とし込む力

0.はじめに

近年、AI・ロボティクスの高度化、少子高齢化や、地政学リスク、コロナなどの不可避なリスク等による社会構造の変化により、驚くべきスピードで事業環境が変化する。

今後3年間一定事業の収益性が見込まれるため、1年間は基盤を作ろうとしていたが、実際はそんな余裕すらないくらいの変化が起きたりする。

インバウンドの拡大や、バーチャルワールドなどのデジタル空間の発展により、顧客の購買行動や市場の需給バランスも大きく変動し、従来の延長線上にはないビジネスの中で、どのように収益を上げていくか、そのための意思決定に資する数値を見定めることが非常に重要となる。

こうした環境下では、正直、見えないデータが多い。
そもそも、新規事業で立ち上げる、新たなデジタルサービスを立ち上げる、といっても過去の数字の前提がほぼあてにならないことが多い。

そんな中、改めて、自分なりの戦略思考や論理をもって、数値を作ることが非常に重要になっている。

こういった状況下では、改めて、コンサルのケース面接は、志望者のみならず、それ以外の若手にとっても非常に有用だと考えている。

通常のケース面接だと、とりあえずフェルミ推定、とりあえず因数分解、といった感じになるが、実は他にもいろんな効用があることを考えたい。

その理由について、今回noteに書いてみた。少しでも参考になれば幸いである。


1.抽象課題における数値化の難しさ

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