(現役皮膚科医が教える皮膚科に行かなくても健康、綺麗になる方法)あせものお話


みなさま、こんばんは!
かなり久しぶりの投稿になります。
今回から夏の皮膚科ならではの疾患についてお話します。

あせも(汗疹)とは、汗が皮膚の出口で詰まることで生じる皮膚の症状です。赤ちゃんや子どもに多いのですが、大人でも生じる可能性があります。

汗の出口が浅いところ(角層)で詰まると、透明なぶつぶつとしたあせもになります(水晶性汗疹)。この状態の場合、通常かゆみはなく、部屋を涼しくして汗をかかないように過ごすと数日以内でよくなります。

汗の出口が少し深いところ(表皮)で詰まると、汗が皮膚に漏れ出てしまい炎症をおこし、赤いぶつぶつとしたあせもになります(紅色汗疹)。この状態の場合、通常痒みがあるのでかゆくて引っ掻いてしまい、二次的に湿疹化してしまうことが多くあります。

この紅色汗疹を繰り返すともっと皮膚の深いところ(真皮)に汗が溜まり白いぶつぶつとした状態になります。(深在性汗疹)この状態は痒みはない場合がほとんどです。


あせもの治療は汗をかきすぎないこと、皮膚を清潔・健康に保つことが基本です。
あせもの症状がひどいときは、お薬を使って治療します。
軽い場合は、あせもローション、湿疹化したらステロイドの外用剤で治療します。

あせもは適切に処置、治療すると数日で改善しますが
なかなか治らない場合は皮膚科専門医にご相談くださいね。

医療法人社団兼愛会前田医院皮膚科・美容皮膚科ホームページ
http://hopitalmaeda.com/derm/index.html
 
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