(現役皮膚科医が教える皮膚科に行かなくても健康、綺麗になる方法)虫刺されのお話 その②
みなさま、こんばんは!
9月に入りましたが長崎は今日も一日暑く、まだまだ秋らしくなるには時間がかかりそうです。
今回は先週からの続きです。
○ハチ刺症
一般的に農作業、林業、庭仕事の時に刺されることが多いようです。
ハチに刺されると、強い痛みと腫れが出現さします。これはハチ毒の刺激作用によるもので、1ー2日で改善します。刺されたことでハチ毒に対するアレルギー反応が成立することがあります。
その場合、刺された直後から腫れやじんましんが出現したり、刺された2日後くらいにひどい腫れや赤みが出現するようになります。
最も症状が重いのは刺されて1時間以内に血圧低下や意識消失などのアナフィラキシーショックという症状で適切な処置をしないと生命に関わることがあります。
刺された場合は、安静にして局所を冷却しますが腫れや赤みがひかないようなら皮膚科受診をおすすめします。
昔から使われるアンモニアは効果がありません。
ジンマシンや気分不良などの症状がある場合は救急対応できる病院の受診が必要です。
気分不良などの症状が出現した場合は直ちに救急車を呼びましょう。
ハチに刺されないようにするための注意点をいくつか挙げます。
夏から秋はハチの活動性が増す時期なので特に注意が必要です。 香水はハチを刺激することがあります。
またハチは黒い色を見ると攻撃してくる習性があるため黒っぽい衣類を避け色の明るい帽子を被るなどの対策も有効です。
ハチ毒にアレルギーがあるかどうかの検査は医療機関で受けることができます。
○毛虫皮膚炎
毛虫はチョウやガの幼虫です。ケムシの毒毛に触れることで皮膚炎になります。皮膚炎を起こすのはドクガ類、イラガ類の幼虫が主です。ドクガ類の毒毛に触れるとひどいかゆみのある紅色丘疹(赤いブツブツ)が多発します。
症状はケムシの毛が刺さったところを中心に出現しますが、服を脱ぎ着することで徐々に拡大します。ツバキやサザンカに生息するチャドクガの幼虫による毛虫皮膚炎が有名です。庭の清掃をした後に発症することが多いですが、庭に干している洗濯物に毛虫の毛が付着して原因になることもあります。
もしドクガ類の毒針毛に触れた場合は、直ちにセロハンテープやガムテープで皮膚に付着した毒針毛を取り除き、よく泡立てたセッケンとシャワーで洗い流しましょう。
イラガ類は刺された瞬間に激しい痛みと発赤が出現し、1~2時間で一旦治まりますが1-2時間後に初発赤、腫れ、かゆみを生じることがあります。
虫さされの治療は外用薬です。
軽症ならば市販の外用薬でかまいません。
赤みやかゆみの症状が強い場合はステロイド外用薬や痒み止めとして抗ヒスタミン薬やステロイド剤の内服薬や注射薬を使用します。症状が長引くと掻きむしってあとになったり色素沈着が残ったりします。早く治したい場合は皮膚科受診をお勧めします。
予防には、毛虫に触れないことです。また、庭仕事の際は毛を通さないデニムなどの厚手の生地の服を着るようにしましょう。
続きはまた次回に…。
昨年11月に開催された学校の先生方向けざ瘡web講演会の動画が学校保健会のサイトにアップされました!ニキビについてお話しています。よろしければこちらもご覧下さい^ ^
https://www.nikibi-hoken.jp/
医療法人社団兼愛会前田医院皮膚科・美容皮膚科ホームページ
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