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フィンセント・ファン・ゴッホ / メトロポリタン美術館
種類は増えるようだ
発達障害と診断される人が急増しているそうだ。社会的に認知が進んだからだそうだが、今は10人に1人がそうらしい。
私はこの話を聞く度に、「アリの30%は働かない」という話を思い出す。
アリは現在働いているアリが何らかの原因で働けなくなった時のために、30%の働かないアリを待機させている、と言う話だ。
これは無意識下で人間にも当てはまるという。
様々な事態でも誰かが生き残れるよう人間の行動特性は多様にあって、また、状況が変わった時に個人のその特性も変化するのじゃないか。
なので、私は、発達障害と診断されうるのは人間の30%くらいいるんじゃないかと思う。そして、それなら種の中の多様性に見える。
私の血縁に直木三十五がいる。周知の通り、彼の行動は他の人と違う。親戚の話を聞くと、植村(直木の本名)と血縁になってから、一族にユニークな行動をする人間が生まれるようになったそうだ。遺伝だ。
現代では彼を発達障害と言うんだろうが、ただ植村はとても頭が良い。定型発達が統計の平均値だとすると、偏差値の偏っている人が定型に当てはまるだろうか。
それを矯正対象にしてしまうのは違う気がするが、社会はなかなか異なる世界を理解できない。
かく言う私もASMRの良さを全く理解できない。違う世界も知れば理解できるだろうか。