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【ドイツ】ロマンティック街道はRPG

 中世の雰囲気をそのまま残すロマンティック街道の街はロールプレイングゲームの世界だった。

ローテンブルクやネルトリンゲンなど城壁に囲まれた小さな街を訪れ、アウクスブルクのような大きな街を経て、最後に美しく壮大なノイシュバンシュタイン城に辿り着く。

街々で仲間を集めて、有力者に強力な装備を貰って、魔王城に乗り込むヤツだ。

 街は可愛らしく、魔法が使えたり妖精が出てくるんじゃないかと思えたし、ノイシュバンシュタイン城の外観は王道のお城だが、中は普通の洋室だけで無く、洞窟のような岩の壁の部屋があるなど、なんだか変で、魔物が隠れていそうだった。

ネルトリンゲンの城壁から、街の周囲を見渡したが、残念ながら、スライムらしきものはいなかった。

 この辺りを旅行中に、ドイツの建国記念日の日があった。その日は電車の本数が少なく、駅でかなり待ちぼうけた。ベンチで座っている私に、挙動不審の若い男性(ドイツ人と思う)が近づいてきて何か渡して立ち去った。

私の手には新品のコンドーム(ちゃんと未開封の袋に入ってる)があった。

めちゃめちゃゾッとした。人間のモンスターはいたようだ。スライムナイトかな。