でき太くん三澤のひとりごと その114
◇ でき太くんと塾のちがい
でき太くんを長い間ずっと学習しておられる会員の方はすでにご存知かと思いますが、今回はでき太くんと塾のちがいについて書いてみたいと思います。
まず、一般的な塾では、成績や定期テストの点数を上げること、受験を成功させることを目標としています。
ですから、多くの塾では「結果」を重視します。
テストによく出題されるような類似問題を徹底的に解説して、それを覚えさせて、点数を上げたり、、、
塾生から学校の定期テストの問題用紙を預かり、先生の出題傾向を分析してあげたり、、、
(長年この業界にいると、いちいち出題傾向を予測しなくてもだいたいわかるようになってしまいますが)
むずかしい問題があれば、本当に細かくわかりやすく解説してくれたり、、、
中学受験では、学校別に対策をしてくれたり、、、
とにかく「結果」を出すために、手取り足取りサポートしてくれます。
でき太くんでも、もちろん「結果」は大切なものだと考えています。
ただそれ以上にでき太くんで重要視していることが、「自分で学ぶ力」、つまり「自学力」を育むことです。
そして、「自学力」を使って、自分で「結果」が出せる子へと成長していけるようにサポートしていきたいと考えています。
塾は先生の力を使って「結果」を出し、でき太くんでは、子どもが「自分のちから」を使って、自分で「結果」を出せるようにサポートしていく。
この点が塾と、でき太くんの大きな違いです。
このようなお話をすると、
「塾では先生が解説しているかもしれませんが、勉強しているのは子どもなんですから、塾でも子どもが自分で結果を出していると言えるのではないですか」
という質問をされることがあります。
このような質問をされた際に、私がよく例としてあげるのは、
「教わってできるようになったこと」はすぐに忘れてしまうけど、自分が何日も悩んだような問題は絶対に忘れない。
というものです。
みなさんにもご記憶があると思います。
「わからない!」といってすぐに教わったような問題は忘れてしまうことが多いのに、自分で読んで、考えて、自分でとことん悩んだ問題は、忘れないものです。問題そのものを記憶してしまうほど、深く定着します。
学習は、どれだけ「自分のちから」を使っているかが重要なポイントなのです。
さらに、塾や先生のサポートによって得た「結果」は、大きな自信にはなかなかつながらないものです。
子どもも心の奥底では、援助してもらって得た「結果」であることは、なんとなくわかっているのです。
逆にもし、子どもが自分のちからを使って、自学力メインで「結果」を得たら、どうなるでしょう。
学習したことの多くは深く定着し、さらに子どもは自分のちからで「結果」を出しているのですから、自分の能力に心から自信が持てるようになります。
最後に誤解のないように付け加えますと、私は塾を否定するつもりは全くありません。
しっかり「自分のちから」で学べる子が、塾に行けば、さらに学力を伸ばしていくことができますし、望み通りの「結果」がついてきます。
「自分のちから」で学べる子になっているか。
「自分のちから」でどんどん多くの知識を身につけることができるようになっているか。
ここができ太くんの目標なのです。