でき太くん三澤のひとりごと その112
◇ ベトナムにて
今、出張先のベトナムでこの「ひとりごと」を書いています。
どうしてベトナムに出張しているのかといいますと、ベトナムのハイフォン市(ベトナム北部最大の港湾都市)にでき太くんの算数教室があるためです。
ここ数年コロナの影響もあり、教室を訪れることができませんでしたが、ようやく今年行くことができるようになりました。
なぜベトナムにでき太くんの教室を開くことになったのかについては、また今後詳しく書くとして、今回はこの出張で感じたことなどを思いつくまま書いてみようと思っています。
今回の出張で改めて感じたことのひとつは、私は本当に人に恵まれているということです。
私が出張している間、日本での業務を支えてくれている日本人スタッフ。
そして、コロナの影響で私がベトナムに行けない間も、ハイフォンの教室を支えてくれていた現地のベトナム人スタッフ。
みんな不平不満を言うわけでもなく、ただただ子どもたちの将来のために、でき太の教育観をより多くの人に知ってもらうために、日々一生懸命働いています。
とくにハイフォンについては、コロナのロックダウンの影響もあり、多くの生徒が辞めてしまうという事態にもなったのですが、それでも地道に生徒募集の活動を行い、何とか今日まで教室運営を続けてきました。
今では生徒も増えてきており、運営的には問題はなくなってきてはいるのですが、普通そういう状況になれば、他の仕事に転職するということもできたと思います。
もっと割のよい仕事もあったと思います。
それでも、ハイフォンのベトナム人責任者は辞めることはありませんでした。
ベトナムの子どもたちの未来をできるだけ輝けるものとしたい、でき太の教育観を多くのベトナム人に知ってほしい。
そういう想いで、転職もせず、がんばってくれていました。
私には一言も、コロナで辛かったときの愚痴はいいませんが、きっと本当に辛いことがたくさんあったはずです。
それでも、あきらめずにがんばってくれていました。
これはなかなかできることではありません。
私は、ハイフォンの責任者に心から感謝の気持ちを伝えました。
何度も、何度も伝えました。
すると、その責任者は、
「コロナで大変だったのはみんな同じ。世界中、みんな同じ。私はただ自分の信念を貫いているだけです」
「でき太を異国の地に導入してくれた恩返しをしているだけ」
「でき太の教育観を、多くの人に知って欲しいという想いを最後まで貫きたいだけ」
と、言ってくれました。
こんなにすばらしいスタッフに、私は支えられている。
でき太くんのことを本気で考えてくれているスタッフ。
子どもたちの未来のことを本気で考えてくれているスタッフ。
そういうすばらしい人たちに、自分の意図を超えたところで、私は巡り合わせてもらっているように思います。
昨日、ハイフォンの教室の様子を見学しましたが、子どもたちはみな集中して学習を進めていました。
私が日本から見学しにきているということもあったかもしれませんが、信念のある指導者のもとでは、子どもたちも真剣に学習に取り組むのだと改めて感じました。
さらに、でき太の教育理念と算数教室は、ベトナムのダナン市にある私立幼稚園にも導入されることになりました。
これも、自分の意図を超えたところで、私と完全に教育観が一致する園長先生との出会いによって実現することになりました。
(以前のひとりごとで、この園長先生のことについて書いたことがあります)
今週末はハイフォンからダナン市へと移動し、幼稚園の親御さんにむけて、でき太の教育観について説明会を行います。
私ひとりの力ではできることも限られてきますが、心から信頼できる人たちと協力し、支え合いながら歩んでいくことで、少しずつではあっても、子どもたちの教育に貢献できるのではないかと考えています。