どうして本を読むようになったのか
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注文してから一月以上経って、やっと届いた。この手の本を買うと、「アマゾン前」は1万円ぐらいしたのだけど、これは確か20数米ドル。ジェフ・ベゾスもいろいろ批判されてるけど、この革命はすごくて、もうそろそろ翻訳者なんかも(言うまでもなく他の労働者たちも)不要な社会になります。良いことです! ただ、資本家としてのベゾスさんが法律すれすれで労働者たちを酷使しているのは事実なので、アマゾンでは物を買わないのもあり。例えば本屋、近場ではクロスモールの本屋や、豊川堂、精文館なんかで買えるものは、そこで買う。焼け石に水だけどね(本屋さんは、近々ほぼほぼ全部消滅しま〜す! 悲しむな、馬車が消滅したのと、全くおんなじよ!)
ある友にあげようと思って買った数冊の本のうちの一冊なんだけど、パラパラ読んでいたら、あげたくなくなってきた𓃰!
”essential”じゃない、もっと分厚いのを持っていたけど(SFの本屋で買った、確か。Scott Mattoon訪問時に)、上海を去って香港に行く数日前に中国語の先生にあげたのを思いだした。その数年前の渡中時、この本だけは持っていこうとカバンに詰めた記憶。
中国語の先生は沈さん。有料お試しで何人かの先生を受講し、以後はずっと彼から個人レッスン。レッスンと言っても、ぼくが調べても調べきれない言語学的な解説を彼に中国語で求める、という自分らしいレッスンだったと思う。本当にお世話になりましたm(_ _)m
で、沈先生が話してくれたことでいちばん覚えているのは、週末を彼女と過ごす際に彼は特別なことをする必要がないと考えていて、それは例えば散歩をしたり、料理をしたり、おしゃべりをしたりするだけで彼は満足なのに、彼女はそうじゃない、と。どこどこに行って、これをしてあれをして写真を撮って…と延々とアクティビティが継続し、彼はいったいぜんたい何のために生きているのかわからなくなる、と。「どう思う? ナン・ジャオ・フー❢」と。「南・昭・夫❢」の中国語読みです。この、敬称をつけなくてもよい心地よさ、わかる? わかって!
ぼくも彼と同じタイプだけど、やっぱり女と一緒にいるとちょこちょこいろいろと余計なことをするよね。わざわざディズニーランドなんかには死んでも行かないけど、のんほいパークぐらいならいいか、となる。いや、むしろ行きたい! もうちょっと足を伸ばして舘山寺パルパルでもいいしね。ジェットコースターは吐きそうになるからそれを防止するために絶叫してしまうナン・ジャオ・フーです。好きじゃないです。コーヒーカップが限界。
で、料理は居酒屋代わりの松栄寿司に行かない日は、冷蔵庫にあるもので適当に作る日々だけど、ナオンがいれば、今日はブラジル食材店に行ってみようか、ともなる。天気もいいし、頑張って歩いていこうか、と手を繋ぐ。よし、隣のバッティングセンターでホームランを打つぞ、となる。えこんなところに古本屋があったの、ともなる。
そうしたあれこれが生活で、人生。英語になると単純でlife。
単純なライフが複雑極まりない混沌とした生活になってしまったのはぼくらがバカだからです。それでも社会は進歩している。進歩しているように見えなくても。
この本をあげたい友達なんだけど、自身の心の中を見つめすぎのような気がする。もうそこには誰もいない。あなたの愛した人もいない。
いなくなった人を想ってどうするの?
ジャスティンは子猫3匹をサトシに強奪されて、信じられない形相になってました、あの日。でもそれはほんの一瞬です。今は毎日夫のクロと遠出してるよ、楽しそうに。
でもあのときのサトシの焦燥ぶり。「ごめんね、ごめんね」とジャスティンに向かって手を合わせていた。サトシのお父さんであるよしお君からサトシのだらしなさを愚痴られていたけど、サトシほど優しい人に会ったことはない。
結局、今とっくに再妊娠しているであろうジャスティンの生まれくる子猫たちは、ナン・ジャオ・フーが最多で2匹を引き受けることになった。堕胎回避❢ 時間をかけてサトシを説得しましたよ、はい。命は活かしてこそ意義がある。人生はどんなに悲しくても、笑顔で生きていくことに意義がある。我が友よ、どんな孤独にも、どんな悲しみにも、微笑みながら、生きていこう。ぼくはいつでもあなたと同じ空の下で、あなたを待っています…
うちの庭ができれば猫のたまり場になるはず。ミニ滝、小川、池、樹木、鳥。
「いなくなった人を想ってどうするの?」
自分のことじゃんね、バカじゃ〜ん。
それでも想い続けたい?
カズオ・イシグロを読もう。
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インスタ: akio.minami.z
からの抜粋なのでわかりにくいね。ぼちぼち書き直します。