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<ご報告> APAアワード2025に入選しました!

<ご報告>
APAアワード2025に「広告作品部門」と「写真作品部門」それぞれ1作品つづ入選しました!

作品は恵比寿にある東京都写真美術館で展示されます。

APAアワード2025
第53回 公益社団法人日本広告写真家協会 公募展
東京都写真美術館 B1F展示室
2月22日(土)~3月9日(日)

東京都写真美術館は恵比寿ガーデンプレイスの中にあり、駅から徒歩ですぐ行けるばしょです。
毎年かなり見ごたえのある写真展です。
興味のある方は是非見に来て下さい!

<広告作品部門>
「AROMA GLASS STILL」
https://kykey.jp/aroma-glass-still/


<写真作品部門>
「支支支」

事故で死にかけて入院。。。それをきっかけに兼六園を被写体に作り始めた作品です。その一部をまとめてAPAアワードに応募したものになります。兼六園を一年かけて撮ろうと思っているので、作品自体はまだ完成はしていません。この作品はしっかりと形にして近い将来写真展をしたいなと思っています。

2022年、夏。
趣味のパラグライダーの大会が開かれるため、金沢に向かった。
宿泊施設から近いところに兼六園があることがわかり、訪れることにした。
訪れてみると前評判どおり、とても美しい庭園だった。しかし、ある違和感を感じた。
「添え木をされている木がこんなに沢山あるんだ。」
添え木にするのにちょうどいい、まっすぐで強い若い木が犠牲となって他の木を支えていた。
その添え木と超高齢化していく日本社会を重ねてしまう。
そして私は、この庭園を素直に美しいと思っていいのだろうかと自問自答した。
その1年後、不幸にも私は事故にあうことになる。
死にかける大事故だった。
幸い、生きていたが、腰椎、骨盤、踵、右肘の骨を折る大怪我で3ヶ月入院した。
そして入院中、衝撃的な光景を見た。
患者の90%以上は高齢者だったが、頑張ってリハビリをして、社会復帰するんだという意思のある患者はほとんどいなかった。中にはリハビリを拒否する人さえいた。
支えるとは?支えられるとは?そして、生きるとは?
そんなことを考えた時、改めて兼六園のことを思い出し、退院後に足を運んだ。
添え木として支える木、添え木に支えられる木、そのバランスはどうあるべきか。
そしてこの社会と同じように、管理された環境の中で、どう生きていくか。
木々の生き様と自分、世間の人々の生き様を重ねて、私はシャッターを切った。

自分の置かれた状況からしたら当たり前ですが、色々と大変な一年でした。
その中で一つ結果というか、形になるものができて良かったです。

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前島聡夫/空飛ぶ写真家
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