パラグライダーで墜落。そして入院。その10 ~入院生活のコツ2、おすすめアイテムの紹介~
前回に続き入院生活コツについてのお話です。
入院生活でおきる様々な問題や悩み。解決するには基本的に自分から動いていくしかない。具体的には
1)看護師さんにしっかり主張、相談をする。
2)道具を用意するなど、工夫をして解決していく。
この2つが主な解決方法となります。
前回に続き、今回は2)「道具を用意するなど、工夫をして解決していく」の話をしていきます。実際の入院生活からみえてきた俺的おすすめアイテム特集です!
では紹介していきましょう!
~暑さ問題への対策アイテム~
自分のいる病棟は9割が高齢の方です。高齢の方は寒がりな方が多いようで、室内の設定温度が多くの場所で28度前後になっています。これが俺にとっては暑い!!!!!俺にとっては空調の効いているはずの院内が24時間暑いわけです。これは解決しないとやばいです。。。。そんな自分にとっては深刻な暑さの悩みを解決してくれた2つのアイテムを最初にご紹介しましょう。
まず1つ目がこれ。
「卓上扇風機」
貢献度 ★★★★★
USB接続で給電するお手頃サイズの卓上ファン。
風量を3段階、角度を2段階に調節できます。こいつをベッドの手すりに上下逆にしてぶら下げて使っていました。手すりにぶら下げているだけなので移動も楽ちん。位置も近いので風量は十分。リハビリ以外の時間は基本自分のベッドの上にいる病院生活。これのおかげで自分にとっては暑い病室でも快適に過ごせています。USBで給電できるところも便利です。
もしこれがなかったら「相部屋が暑すぎる!!頼むから個室にしてくれ!!!」と親に懇願していたことでしょう。
そういう意味では2000円しない買い物で相部屋と個室の差額、数千円X入院日数を回避できたと考えると、、、金銭的貢献は恐ろしいことになるんじゃないでしょうか。
暑がりの人は入院時にはニーズにあった扇風機をネットで買って病室においておくことを絶対におすすめします!
さて、続いても暑さ対策のアイテムです!
続いては「ネッククーラー」
貢献度 ★★★★
病棟での暑さ対策のもう一つのアイテム、それがこのネッククーラーです。
首周りにかけて電源をオン。首元から上へ、つまり顔にむかって風がバッテリーの続く限り吹いてくれます。
主にリハビリ中などベッドから離れている時に使っています。これがあるだけで体感温度はグッと下がります。
実はリハビリスペースは病棟内で、とく辛い場所となっていました。
その理由はよりギャップが生まれるから。高齢の方はリハビリもゆっくりペースの方がほとんどです。体を動かすことも少ないので室温28度で快適なまま。一方、俺は完全復帰を目指してハードな筋トレをするリハビリ。ただでさえ暑いのに余計暑い。。。。このギャップが辛いんですよ。。。その暑いリハビニルームで体感温度を下げてくれるのがこのアイテムというわけです。マジでありがたい。
ちなみに買う時には1つ注意してもらいたい点が!それはバッテリー容量。安いものは風量マックスだと1時間くらいで電池切れしてしまいます。なのでちょっと高くてもなるべく容量の大きいもの選ぶことをおすすめします。
ちなみにこのアイテム、涼しさではいい感じですが、マイナス点も。。。耳から近い位置にあるので、音が結構します。風量マックスにすると会話しづらくなるくらいです(笑)
これはもうしょうがないかな〜。
話がちょっとそれますが、、、なんで室温調整問題って「寒い」って言う人の意見が尊重されやすいんでしょうね。。。
「寒い」って人と「暑い」って人の中間の設定温度にして、寒い人はもう一枚羽織る。暑い人は今回紹介したアイテムなどを使う。そうやってお互いに工夫していくほうがみんな快適になって幸せだと思うんだけどなぁ。。。
つまり何が言いたいかっていうと、、「おじいちゃん、おばあちゃん。頼むから病院で支給可能なカーディガンを羽織ってくれ。寒いって文句言う前にもうちょっと工夫して頂けませんか?こっちは色々工夫してるんだけどなぁ。。。」ってことです笑 まぁ。これは変わらないですね。。。苦笑
さてさて、話が大分それてしまいましたね。。。
さて、おすすめアイテムの紹介に戻りましょう。
〜活躍する棒状のアイテム〜
続いて紹介してくアイテム。実はある共通点があります。全部棒状の形をしたアイテムなんです。自分の手では届かないところで活躍してくれるアイテムたち。それは俺の怪我特有の事情もあるんです。その辺の解説もしながらアイテムの紹介をしていきます。
まずはこちらのアイテムから。
おしり拭き棒
貢献度 ★★★★★
トイレ用のアイテムです。先端部分にトイレットペーパーをつけてお尻をふくための道具です。先端部分にトイレットペーパーを巻いて、余った部分を溝に押し込んで固定します。使用後は反対にある蛇腹部分を押し込むとトイレットペーパーを押し込んだ溝がニュッとせり出てきてトイレットペーパーが外れる仕組みです。
なぜこんな道具が必要になったのかというと、自分の怪我に大きく関係しています。粉砕骨折で金属を入れることで治療された腰椎。手術後、骨が金属と馴染むまでは腰を捻ったり曲げる動きがNGとなりました。そこでかなりガッシリとしたコルセットをつけてそういった動きができないようにしています。そのせいで腕の短い自分は手がお尻まで届かず拭けないという問題がでてきました。この辺は今後の投稿で書いていく予定です。自分でトイレに行くだけの体力は戻ってきたけれど、自分でお尻が拭けないのであればトイレにいく許可をだせない、と作業療法士さん言われてしまいました。オムツに用を足す生活からなんとか抜け出したい!と思った自分はなんか方法はないかな?てか、同じ問題を抱える人はいるんじゃないのか?と思ったわけです。そこでダメ元で検索してみました。それで見つけたのがこの商品というわけです。この棒のお陰で自分は無事にトイレ自立ができたわけです。使い方にはちょっとコツがいりますが、慣れればうまく拭けるようになりますし、ウォシュレットを併用すればとても衛生的にトイレを済ますことができます。こういう道具があるということを覚えておくだけでも損はないと思います。
続いて次の棒状の商品を2つ一気に紹介。これはどちらもシャワーと関係してきます。
棒タイプのボディブラシとクリームを塗るための道具
貢献度 ★★★★
介護(サポート)として看護師さんがついてくれればシャワーに入る許可がでたことをきっかけに買ったアイテムになります。シャワーのときはもちろんコルセットを外しますが、腰を捻ったり曲げることはNGです。また、寝たきり時間が長すぎて筋力と柔軟性が低下しており、足もヒザ下は手が届きません。看護師さんがついてくれているので、お願いして洗ってもらうこともできますが、、、なるべくできることは自分でやりたいですよね。そこで手に入れたのがこの棒タイプのブラシです。これのお陰で背中や足の先まで自分で洗えるようになりました。
同じようにアトピーの薬を塗る時も背中と膝より先は手が届きません。また、シャワーのない日でも薬は塗らなければなりません。こちらもシャワーのない日はナースコールしてお願いすることもできますが、、、やはりできることは自分でできたほうがいい。ということでアマゾンで調べて一番評判のよかったこちらの商品を買いました。このアイテムも慣れれば使い勝手はいいです。ただ塗った後は全体が軟膏でベタベタになるので使い終わった後にウェットティッシュで拭いています。
続いての棒状のアイテム、ご紹介するのは
孫の手
貢献度 ★★★
主な用途はもちろん、手が届かないところを掻くために使っていました。痒いところか掻ける。めっちゃ重要なことです。でもこの孫の手の部分のカーブや反対側についてゴムのゴルフボールが違った用途で活躍してくれています。病院では踵に紐のあるタイプのサンダルを履いています。今の自分は踵の紐にも手が届かない。。。そこで活躍してくれるのが孫の手のカーブの部分なんです。紐を引っ掛けて上げるのにちょうどいいんです。また、ゴルフボールの方はゴムなので滑りにくい特徴を活かして手で届かないものを引き寄せるときに滑りにくくて使いやすいです。
まさに痒いところに手が届く。そんなアイテムです。
そして次が棒状のアイテムとしては最後の紹介です。
マジックハンド。
貢献度 ★★
これはもう説明いりませんね。体的にまだ下に落としてしまったものを拾い上げることができません。そこで活躍するのがこのアイテムです。人間なんでミスはあるし、体も思うように動きませんから、、、、ものを落としてしまうことはちょくちょくあります。すぐに手の届く場所においておき、必要になったらすぐに使えるようにしてあります。
結構長い記事になってしまいましたが、次が最後のアイテムの紹介となります。
S字フック(ロック付き)
貢献度 ★★★
ここまで色々な便利アイテムを紹介してきました、そういったものがすぐ手に届くようにしておかなければいけません。そこで活躍しているのがこのS字フックです。主にベッドの手すりにつけて、今まで紹介したアイテムたちやそれ以外のものもぶら下げる形で使っています。孫の手などは元々紐がついているのでそのままかけていますし、ボディブラシや軟膏塗り棒なんかはシャワーセットとしてまとめてぶら下げています。用途にあわせて使いやすくなるよう工夫してぶらさげて置くのがポイントです。片方のフックがロックできるところも便利。
入院中にあると便利なアイテムたちの紹介は以上です。
大事なのはまずは自分の困っていることや悩みことで「こんな道具ないかな?あったら便利だな」と想像を膨らますことなんじゃないかなと思っています。今はとても便利な時代。自分が想像するくらいのものは、大体あることが多いと思います。あとは使っているところを具体的に想像することができると、どのアイテムが自分のニーズに合っているかがわかってきます。
自分の場合で例えると、棒状のアイテムはなるべく長いものを選びましたし、S字フックは落下防止のことを考えてロック付きのものを選びました。
そうやって工夫をしていくと入院生活はかなり快適になっていきました。
人間やっぱり自分の頭で考えて、工夫して行くことがとても重要なんだと改めて思いました。
※この投稿で使用している画像はすべてアマゾンからキャプチャーしたものです。商品のリンクも添えておりますが、リンクが外れた場合はご了承ください。
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