テイクアウト利用する際に気を付けるべきこと
今日は最近利用者も利用機会も増えてきている飲食のテイクアウトについて書こうと思います。
コロナ禍の中でも、外食自体が悪いことなわけではありませんが、店内が込み合っていたりする場合は不安を感じることもあるでしょう。あるいはそもそもお店自体がテイクアウトのみの営業だったりすることも増えてきました。
そんな時、利用者としてはやはりテイクアウトせざるを得ないわけです。
お店の味を自宅で食べることができる。非常に便利です。
しかし、気を付けないといけないこともあるのです。
今日は夏日で暑い日でした。
そんな日は特に気を付けなくてはいけません。
何をって、食中毒をです。
それはお店が気を付けるべきなんじゃないの?と思った方、半分正解ですが半分不正解です。
当然お店も気を付けているでしょう。
しかし、気を付けていても起きてしまうのが食中毒なんですよ。
あるいは、お店は気を付けていたとしても、利用者が気を付けていないと起こりかねないのが食中毒。
カレーで食中毒。実は少なくないんです。ウェルシュ菌という細菌が原因である場合が多いのですが、この菌は時間がたてばたつほど増殖します。
ウェルシュ菌自体は自然界によくいるありふれた菌です。人間の腸内にもいるようです。
当然動物の体内にもいることはあり、牛、鶏、魚が保菌していることは少なくないそうです。
そんな肉や魚を使って作ったカレーを「時間を置いて」食べた時に食中毒という可能性があります。
ウェルシュ菌のメカニズムについてはここでは省略しますが、ごくごく簡単に言えば、作りたてをすぐ食べる分には全くと言って良い程問題がありません。
しかし時間がたつと菌が増殖してしまい、菌が増殖したものを食べると食中毒になるということです。
菌は基本的に高温多湿な場所で増殖しやすくなりますから、高温多湿になりやすいこれからの時期はいつも以上に注意が必要なのです。
飲食店を経営されている方にとっては基本の知識です。
僕も調理師の免許を持っているのですが、試験にもこの辺りは確実に出てくる部分なので、知らないと免許は取れないと言えるでしょう。
しかし、ただ食べるだけの方は知らないことも少なくないと思うんです。
だからこその警鐘を鳴らしておかねばと思って筆をとった次第です。
ではどうすれば良いか?
簡単です。
テイクアウトしたものはできるだけ早く食べれば良いのです。
早ければ早い程良いのですが、どんなに時間がたったとしてもせいぜい30分以内には食べましょう。
中には好きなお店の為に少しでも売上になればと考え、2つ購入する方もいるかもしれません。
僕もそれ、よくやります。
しかしそのように、もし後で食べる為にテイクアウトをするという場合は、とにかくすぐに冷蔵庫で冷やしましょう。
10℃以下の温度になると菌の増殖するスピードはかなり落ちます(とはいえ止まるわけではないので購入後12時間以内には食べたい所です)。
そして、冷蔵庫で冷やしたものは確実にレンジで加熱してください。
例えば冷たい方が美味しい副菜が一緒に乗ったカレーだとしても、その副菜の味が落ちることは諦めてとにかく加熱です。
副菜だけ取って他を加熱して後で乗せるということは諦めましょう。
もし冷たい副菜も一緒に食べたいのであれば、やはり購入後30分以内には食べるべきなのです。
もしテイクアウトで食中毒を起こしてしまった時、お店をうらんではいけません。
半分は自分にも責任があるのですから。
もちろん購入後すぐ食べたのに食中毒を起こしてしまったというならお店が悪いでしょうが、それはレアケース。
多くの食中毒は時間の置いたものを大丈夫だろうと思って食べるから起きるのです。
最後にもう一度、テイクアウトしたものを食べる際の注意点をまとめます。
・すぐに食べる。
・すぐに食べられない場合では購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れて、食べる前にしっかりとレンジで加熱してから食べる。
・購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れた場合でも、12時間以内には食べるようにする。
これさえ気を付けておけばまず大丈夫でしょう。
お店はもちろんですが、利用者も気を付けなくてはいけない季節。
しっかりと気を付けて、テイクアウト飲食を楽しみましょう。
ちなみに冒頭の写真は築地にあるテイクアウト専門のカレー店「築地めしませカリー2」でテイクアウトしたカレーです。
週替わりのカレーはどれも最高に美味しいので、お近くの方は是非!