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「Web4元年」の2022年、話題の「DAO」とは?

人々の働き方が変わろうとしている。
多くの人々はどこかしらの会社に所属し、何らかの部署に配属され、業務を行っているだろう。しかし会社にとってみれば、プロジェクトや時期ごとに必要な人材は変わってくるし、その時々に応じて必要な人材を都度雇うのは非常に効率が悪い。従業員にとっても、会社の都合でやりたくもない業務を任されるのは酷だ。「DAO」はそのような問題を解決してくれる手段となり得る。

2022年は「Web3元年」とも言われている。そんな注目されているWeb3には「トークン」という概念がある。
トークンは大きく3種類に分けることができる。「通貨としてのトークン」「証券としてのトークン」「NFT」の3つだ。DAOは、このうち「証券としてのトークン」を活用することでプロジェクト型の働き方を実現する。

「証券としてのトークン」は「ガバナンストークン」とも言われ、DAOの投票券になったり、利益を還元する権利になったりする。産業革命以降、資本家と労働者の間に生まれる経済格差が常に議論されてきた。しかし、DAOによってこの経済格差が解消されるかもしれない。

ガバナンストークンはスタートアップのストックオプションと似ている。
ストックオプションとは、企業の従業員が自社の新株を特定の値段で購入できる権利で、これにより優秀な人材が「生涯安泰な大企業」よりも「自らが成長に貢献することで、大きな利益を得られるスタートアップ」に多く集まるようになる。すなわち、仕事は「面白いことに本気で参加するもの」に変わるのだ。

DAOの手順は次のようになっている。

  1. あるプロジェクトのDAOに賛同し、そのDAOが発行するガバナンストークンを購入して参加

  2. 皆が「トークンホルダー」という点で同じ立場であり、「株主・経営者・従業員」といった区分はない

  3. トップダウンの意思決定ではなく、参加者全員による民主的なプロセスで物事が決まる

  4. DAO内で自分の専門外のことで理けつを取ることになったら、その分野のエキスパートに直接、投票券を委任できる

  5. 参加しているDAOの価値が上がったところで保有トークンを売却し、キャピタルゲインを得ることも可能

仕事の「内容・場所・時間」からの解放は格差是正に繋がるのだろうか。
例えば、日本のジェンダーギャップ指数は156カ国中120位前後と非常に低い。仕組み面でボトルネックになっているのは、妊娠・出産という大きなライフイベントに対する無理解や不寛容である。
DAOは会社がないため、会社が雇用の責任を持つ構造はない。
個人がやりたいことをやる。つまり、女性もやりたい仕事(プロジェクト)に自由にかつ公平に参加することができ、個人の嗜好に合わせられる分、格差是正に繋がるのではないだろうか。

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