シナリオセンター研修科課題「愛する一瞬」。脚本における「一瞬」の表現方法とは?
よ😉
「愛する一瞬」と聞いて皆さんはどんなことを考えましたでしょうか。キスをしたり、ハグをしたり、愛の言葉を交わしたりみたいなことでしょうか。
僕がこの課題で書いた脚本を通して、映像表現における一瞬をちょつぴり学べたらいいなと思います。
目次
1.読む
2.「愛する一瞬」とは
3.先生の評価はこんな感じ
4.好きなとこ
1.読む
題名 父よ、私はあなたが
人物 望月しおり(12)中学生
望月恵介(42)しおりの父
望月楓(42)しおりの母
2.「愛する一瞬」とは
セリフでなく、シーンでテンションが上がるところを描きましょう。
そのためには、アンチテーゼからだと効果的です。
今回で言えば、主人公のしおりちゃんがど頭から
「私は、父が嫌いだ」
寝起き一発目の発言がこれ。これがアンチテーゼってやつですね。あえてど直球にセリフで行くところが僕は好きです。そういうのもありなんです。
3.先生の評価はこんな感じ
・バレンタインの日、望月家の朝の様子を娘側、父側のそれぞれの心情を描く構成にアイデアがありますね。
・父親にマグカップを贈れないしおりの気持ちもよく描けてます。目覚ましの設定時間が6時27分という所もキャラが出てますね。
・娘に嫌われていたと落ち込むもしおりの告白で笑顔になる父親の心情も伝わってきます。
・但し主人公の愛する一瞬にするならセリフで父親への愛情は伝わりますが、ラストで父親と手をつなぐシーンがあるともっと伝わります。映像で見せる意識をしましょう。
全体的に素敵要素が高いものの、やはり大事なのは「映像で見せること」なんです!
皆さんへ
僕のように尖り散らかして「おいおい、あえてセリフでかましちゃっても良いんじゃねぇのお?いけちゃうんじゃねぇのお?」なんて思わず、しっかりと映像を意識して脚本を書いてください。
以上
先生の言うように最後のト書きを変更するとどうなるかというと、次のようになります。
しおりと恵介、歩き出す。しおりから手をつなぐ。
今までのフリに対してこの一瞬でしおりが父親のことを愛していることがよりグッと伝わります。映画という表現においては「動き>セリフ」なのです。ここが「愛する一瞬」となるわけです。
4.好きなとこ
・望月しおりちゃんが好き
いろいろとクセがある子っぽくて、一人語り過多なのが好き。めっちゃ喋るじゃんしおりちゃん。ほいで「うーさむ」は雪の課題「僕と望月さん」でも言ってます(6ページ)。「僕と望月さん」の方ではしおりちゃんがとあるクソガキと遊んでいるのですが、そっちもかわいいので読んでみてください。
まっ「アンチ」から入るとこういうのは書きやすいのだ。というマインドセットをしてみてください。ちょろいっす!
以上が一瞬シリーズ第三段「愛する一瞬」の読み直しでした。
皆さんも是非この課題で脚本書いてみてください。あわよくば読ませてください!
明日の読み直しは「別れの一瞬」です。
ではまた次回!😉
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