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シナリオセンター研修科課題 雨 「僕と君の距離」

🔊よ!

皆さんは知らない人に話しかけられたりしたことありますか?僕はそういうことが結構多くて、最初はどぎまぎしつつも、あまりの数の多さに自分はそういう人間なんだろうなと思うようにしました。

その経験の一つを少し膨らませてみたのがこの脚本です。

目次
・読む
・「雨」とは
・先生の評価はこんな感じ



読む

題名 僕と君の距離。
人物 中島達也(25)会社員
   小津美々(25)会社員



「雨」とは

感情表現の相乗効果として使います。
主人公の気持ちを表現したり、追い打ちをかけたりできます。

映像表現における天候って本当に凄いんですよね。バチコーン!とハマる使い方をしていると、グッと言葉で言い表せないような感情が心の底から沸き起こるんです。映画っていいですね。


先生の評価はこんな感じ

・バス停での二人。映画の始まりを感じさせよく書けてます。変化のない日常。憂うつな日々そして孤独。そんな主人公の心情がセリフと仕事から伝わってきます。
・バスに乗る人々を眺め、歩いて帰る中島のキャラが面白い。話好きだけど友達がいない。結局人間とは寂しがりやで一人では生きていけない。そんなテーマ性も感じます。
・これからの二人が楽しみです。
雨も効果的に使っていいですね

「小城さんはテレビドラマより、映画向きの脚本家なのだと思います」と恩師松本先生に言われたことを覚えています。僕自身も映画の脚本家にそりゃなりたいぜ!と思っていたのでそれはそれは本当に嬉しい言葉でした。

しかしまだ先の課題ではあるのですが、「別れの一瞬」という課題の際に「よりテレビドラマを意識して書け」と厳しく書き直しを食らう脚本があるのです。これはシナリオ教室に掲載されることになる脚本でもあるので、その時のnoteでまた書きたいと思います。


さて今回も「」の課題に続きたった二人、ほぼほぼワンシーンの脚本となりました。

他にも先生に評価された箇所は

の美々のセリフ

美々「あの、鬱陶しかったら無視して大丈夫ですよ」

キャラが出る、面白いセリフと評価いただいてます。こういうやつって、どうせ無視しても喋り続けるタイプなんですよ。

あとこの課題を読み返して気がついたのですが、ト書きが丁寧じゃね。どう丁寧かというと、ほとんどのト書きが「動き〜人物」ではなく「人物〜動き」という書き方になっている。

美々、額にシワを寄せ疑問の顔。
美々、身体を伸ばす。
中島立ち上がると、美々に傘を渡す。

ハッキリ言わせてもらうと

額にシワを寄せ疑問の顔をする美々。
身体を伸ばす美々。
美々に傘を渡す中島。

でもいいんですよ。これでもいいのですが本科の頃に、ト書きの最初に誰の動きなのかを書いている方がやさしいと言われていたことを思い出し、意識してこんな書き方をしてみました。本当読みやすいよねこの方が。人間の脳にやさしい気がする。「人物〜動き」で読むほうがスッスッと想像できるんだも〜ん!想像できるよねぇ〜?


実体験が元と書きましたが

「バス停で待ってたら変なおばちゃんに一方的に絡まれて、一緒のバスに乗りたくないからそのバスには乗らなかった」

ってのが実体験ですね。40半ばぐらいのおばちゃんでした。帰りはバスに乗って帰りました。

おばちゃんへ、ありがとう。


中島と美々の二人しか出てこないし、バス停だしで、これも撮影してみたいですね。雨はなんとかやればできるんじゃないかなー?どうやらnoteには俳優業やられてる方もいらっしゃるようで、興味ある方いないかな?

ではまた次回!

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