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「求められる嬉しさ」と「お金の不安」がもたらす落とし穴

前回、独立してから2年経ち、ふと立ち止まった時に「あれ?!私、一番売りたいメインの商品を売れてない?!」となったクライアントさんのお話をご紹介しました。

今回はクライアントさんのご紹介をしながら、クライアントさんの「頭の中がぐちゃぐちゃになった経緯」をお届けします。


「自分の力を悩んでいる人のために使いたい」と起業したセラピストさん

今回のクライアントさんはセラピストとして活動しているKさん(50代・女性)。数年前、全身の脱毛症に悩まされました。

「なんでこんなことになるの?!」と
ネットでありとあらゆる情報を探されたそうです。
その時に出会ったセラピーがKさんを救いました。

Kさんは、他の人には聞こえない声が聞こえたり、他の人には見えないものが見えたりする、サイキック能力と呼ばれる力があります。
セラピーを受けるまで、その力をずっと押し込んで生きてきたそうです。

セラピーを受けて「ありのままの私でいいんだ。」と気付いた時、Kさんの人生は変わりました。
「この自分の力を、自分と同じように悩んでいる人のために使っていきたい!」という気持ちが湧いてきたのです。

そして、自分がクライアントとして「受ける側」だったセラピーを「提供する側」になろうと決意したのです。

セラピーを学び、サービスを作り、起業する準備が整った時、勤めていた会社を辞めました。そこからは「できることをやる!」と、がむしゃらに活動を開始しました。

アクティブに活動すると・・・

Kさんはかなりアクティブに活動を開始しました。
友人にモニターを頼んだり、ブログを書いたり、マルシェに出店したり。ネットでもリアルでも様々な所に顔を出して人と交流をしました。

ブログから問い合わせやセラピーの依頼をいただくようなるのも時間はかかりませんでした。

それと同時に、ライブ配信を始めればライバー事務所からお誘いやコラボ企画の話しが来たり、占いの運営事務所に所属すると力を入れて紹介をしてもらう流れになったりしました。

アクティブで情熱的なKさんだからこそ、ブログへの反応があるし、周りの人は応援したくなるんですよね。

そこが1つ目の落とし穴!

「求められる嬉しさ」が方向をブレさせる

起業したばかりの頃は、「自分自身」や「商品」や「サービス」がどのくらい評価されるかを分かっていません。また、会社に勤めている時と違って「自分を褒めてくれる人」は誰もいません。

この状態って、不安だらけですよね💦

そんな状態の時に人から
「すごいね!」
「その力、活かした方がいいよ!」
とKさんのサイキック能力は様々な人から必要とされました。

人から「すごい」と言われ、人から求められるようになってくると、楽しくなるのは当然です。そこからKさんは「セラピスト」よりも「占い師」としての活動が増えていきます。

もちろん、サイキック能力は全ての人が持っているわけではないので、貴重な能力です。しかし、本来のKさんが売りたいのは「占い」ではなく「セラピー」です。それなのに、占いに関する仕事ばかり増え、セラピーに関する動きが減っていってしましました。

「お金の不安」が判断を鈍らせる

Kさんが「セラピー」より「占い」の仕事が増えたもう一つの原因は「収入」です。

起業してまず不安になるのはお金のやりくり。
「月に〇〇万円は稼がないと生活できないよな。」
生きているだけでお金はかかるので、この不安を持つのは当然のことです。

しかし、この不安が判断を鈍らせることになります。

Kさんの場合、単価の高い「セラピー」よりも、単価の低い「占い」に人が集中します。そうなると、生活費の不安を打ち消すために、目の前にすぐ来る「占い」の仕事を優先してしまうのです。

私も似たような経験をしてきたのでよく分かります。
「仕事の内容」が後回しになり「まずは収入を得る」が最優先事項になってしまうんです。判断の基準が「お金」になっているのです。

でも、そんな時こそ、ちょっと待った!!!!!

一時的に収入は増えるかもしれません。
でも、本来やりたい仕事ではない仕事が、
10年後も20年後も続くとしたら、どうでしょうか?

そんな状態がずっと続くなら、
会社に勤めていた方がいいでしょうね(笑)

次回へ続く…

(次回はKさんに本当の自分を思い出してもらうために行った「魂の代名詞セッション」についてお届けします。)


【補足】このnoteの背景

これは、私が作ったWeb集客『土台づくりプラン』というサービスのプロトタイプ(試作品)をモニタリングしてくださっているクライアントさんのお話しです。

『土台づくりプラン』はWebでの集客に悩みを抱えている方に提供する予定のサービスです。

コーチングで心の奥底から「本当にやりたいこと思っている事」を引き出してから、目標の設定、商品のコンセプト作り、SNSの発信軸づくりなどを行い、LP(ランディングページ)を作ります。


これから、先程のクライアントさんが『土台作りプラン』のモニタリングを通して、やりたいことを少しずつ形にしていく過程を、リアルにお伝えします。

私とクライアントさんが二人三脚で、一歩、また一歩と夢に近づいていく道のりを一緒に見守っていただけたら幸いです。

クライアントさんはもちろん、私も一緒に成長していきます✨


次回はKさんに本当の自分を思い出してもらうために行った「魂の代名詞セッション」についてお届けします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました😊✨

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