SDGsは満たされた人だけのもの?自分を優先しながらでも地球に貢献できる!6つのアクション
最近SDGsという単語をよく目にする一方で、「SDGs疲れ」というネガティブな言葉も見かけるようになりました。さらには「SDGsは貴族のためのもの」だとも。つまり、自分(または企業)に精神的にも経済的にも余裕があるからSDGsなんて言っていられるのだ、地球のことより自分のことや自社の売り上げがまず先でしょという話です。
私も正直、地球よりも自分のことで忙しいと感じる。
でも、地球がダメになったら自分の生活もダメになるので、なにかアクションをする必要があることはみんなわかっているはず。
そこで、「私がゴキゲンに生きているだけで地球に貢献できないか?」という観点で調べてみたところ、ある発見がありました。
地球に優しい生活は、我々人間にとっても良い生活だったのです。
その視点をシェアするために、今回、地球に対する個々人のアクションをサポートする国連のキャンペーン「ActNow」(https://www.un.org/en/actnow)のサイトで紹介されている「AWorld」(https://actnow.aworld.org/)というアプリから、いくつかアクションを抜粋し、1日のタイムラインにしてみました。各情報はアプリ内の記載を参考にしたものです。
毎日のSDGs6アクション
8:00
毎朝クローゼットを見ながら「こんなに服があるのに着る服がない」状態に陥っていませんか?
だからって、またECサイトを徘徊するのをちょっと待ってください!新作を買う前に、今ある服を何度も着てみるのはどうですか?
何度も着るつもりなら、1着1着大切に扱うようになります。着る服に迷わないので、時間に余裕もできます。今ある服でコーデを考えるのも楽しくなってきます。もちろん服に使っていた分のお金も浮きます!
それだけでなく、例えばこの1年、新たにジーンズを買うのを控えたとします。
ジーンズ1本を作るためには、綿花の生産から最終製品が店頭に並ぶまでに、約3,781リットルの水が必要です。また、1本のジーンズが生涯にわたって排出するCO2量は約33.4kg、このうち40%は消費者による使用(主に洗濯と埋立地での廃棄)によるものです。
1本買わないだけで、20.04kgのCO2を削減できることになります。
ファッション業界は、年間で温室効果ガスの8%以上、世界の廃水の20%以上を排出しています。買う服の数を減らすだけでなく、中古品を買ったり、友達と交換したり、古い服から新しい服を作るアップサイクルをすることで、水を節約し、ゴミを減らすことができます。
12:00
ランチタイムは毎日コンビニ弁当という方も多いはず。いつものおにぎりセットに、ペットボトルのお茶、それに割り箸とレジ袋ももらって...でもちょっと待って!週一回でいいので、ペットボトルをマイボトルに変えてみませんか?
好きな色のマイボトルが手元にあったら気分がアガります。また、ペットボトルは毎回お金がかかりますが、一度マイボトルに投資して長く使えば節約にもなります。
世界では1分間に100万本ものペットボトルが販売されており、埋立地や海に流れ込むプラスチック汚染の原因となっています。ペットボトル1本の製造には、約4.6リットルの水が使われて、輸送を除くと約79グラムのCO2を排出します。一年間、週一回、ペットボトルを一本買うのを控えたら、3.95kgのCO2を削減できることになります。
15:00
集中力が切れてくる時間帯。なかなか進まない仕事にイライラしながらデスクで過ごしていませんか?
そんなときは、思い切って気分転換!頭をすっきりさせるには、外に出て新鮮な空気を吸うのがいいでしょう。公園などの自然があれば、散歩をして自然の美しさを堪能し、写真を撮って友達と共有してみてはいかがでしょうか。多くの人が、自然はエネルギーを高め、気分を良くし、ストレスを軽減してくれると感じています。
また、裸足で地面に触れることもおすすめです。大地に触れることで、ストレスが緩和されたり、快眠につながる効果があります。
ここで強調したいのが、自分をケアすることも、自然の大切さを体感することも、大事なSDGsアクションであるということです。そうすることで、人とより良い関係を築き、環境にももっと気を配れるようになるのです。
19:00
今晩なにを食べようかなぁ〜と悩んだ結果、いつもコンビニでからあげ弁当やとんかつ弁当を買っている。そんな方は、週に一回だけ、ヴィーガンディナーにしてみませんか?
週に一回そうすると決めておけば悩む時間がなくなります。栄養のバランスを考えながら友達と作ってみても楽しいですね。植物性食品は肉や乳製品と比較して脂肪がつきにくいというメリットもあります。
植物性食品は、肉や乳製品の製造と比較して温室効果ガスの排出量が少なく、エネルギー、土地、水の使用量が少なく済みます。
肉が好きな人の平均的な食生活では1年間に3.3トンのCO2換算量の環境負荷がかかるのに対し、ベジタリアンの食生活では約1.7トンとされています。年間1.6トンのCO2の差は、1日あたり4.38kgの節約に相当します。仮に1人が1日3食食べるとすると1食あたり1.46kg、1年換算では73kgのCO2を削減できることになります。
21:00
お風呂タイム!シャンプーが切れそうだからそろそろ新しいのを買わなきゃ。次はあのインフルエンサーがおすすめしてた人気のやつ...ではなく、シャンプーバーにしてみませんか?
シャンプーバーはシャンプーボトル2本分の成分を濃縮して固形にしたもの。お風呂場にプラスチックのシャンプー&コンディショナーボトルを並べる代わりに、小さな固形のバーを2つ置いてみましょう。見た目もすっきり省スペースになり、使用時もプラスチックボトルではなくバーを直接触るため、地球に優しい感覚を持つことができます。
また、平均的なシャンプーボトルは製造において約98gのCO2を排出します。シャンプーバーは約1/10で9g、つまり約89gのCO2を削減。一年間、月に一回のシャンプーボトルの買い替えをシャンプーバーにした場合、1.07kgのCO2を削減できることになります。
24:00
寝る直前までスマホチェックをしている方は多いのではないでしょうか。寝る前は思い切ってスマホを手放し、瞑想に取り組んでみましょう。
瞑想は、ストレスや不安を軽減し、睡眠の改善に効果があると科学的に証明されています。
たった5分取り組むだけで、生活の質が向上するのです。スマホを見る代わりに瞑想にトライして、健康な毎日を送りましょう。自分が健康な毎日を送ることが、人への気づかいや、世界や環境に意識を向けることにつながっていくのです。
SDGsは自分なりの取り組み方で良い
途中で自分のケアも行いながら、このような生活を1年続けると、計算上は98.42kgのCO2を削減できたことになります。なんと杉の木を7本の植樹を行ったことと同等なのです。
「全然自分を優先してないじゃん!」と思う項目もあったかもしれません。でも、週に1回くらいいつもと違うアクションを取り入れてみるのも、刺激があっていいでしょう?金銭的にハードルが高い「エシカル消費」も、たった1つ置き換えてみるだけで大きな差になります。
SDGsが取り扱う領域は想像以上に幅広く、ゴールへの取り組み方は国・企業・人それぞれなりの方法でよく正解も不正解もありません。
木を植えたり、エコなマークがある商品を買ったり、貧しい国に寄付することだけがSDGsだと思い込んでいませんか?「SDGsについて身近な人と話してみる」といったこともSDGsに向けた大事な取り組みの1つだと知っていましたか?
SDGsは自分には関係ないと感じるなら、それは単に知らないだけかもしれません!
そして、「テーマが大きすぎて自分事にできない」という方にも、今回の内容で、一人ひとりの小さなアクションが地球にとっていかに重要かを知るきっかけになったら嬉しいです。
なにもガマンせず、自分が楽しくゴキゲンに取り組める方法から始めていけたらいいですね。
※このnoteはSDGsに対するアクションの提案を目的としており、実際の正確な数値を提供するものではありませんのでご理解ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?