「人生肯定」全文公開【カウンセリングコラム③/ 家庭、仕事、自分の時間のバランスをどう取っていけばよいか】
初の著書「人生肯定」出版から1年。毎月14日に1章ずつ全文公開しています。
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はじめに
第1章 人生にはおやすみも必要
第2章 足りないものを埋める為に人生を使っていないか
カウンセリングコラム①②
第3章 一生懸命に駆り立てられる人生の根っこにあるもの
第4章 固定概念を手放して、人生をデザインしよう
第5章 パートナーシップと人生の深い関係
カウンセリングコラム③
第6章 「人生肯定」を、今ここからはじめるエッセンス
特別対談
あとがき
巻末付録(本プロジェクトについて)
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今回は、30代のリアルなお悩みに私が直接お答えするカウンセリングコラムの3本目です。
私のオンラインサロン"ONDO"のメンバーとのカウンセリングの様子を公開して、30代女性が抱えている人生の「お悩み」と「本音」を紐解いています。「何者かになれていないことが不安」と感じていた彼女が、対話の中でゆっくりと、でも確かに人生肯定に向かうプロセスです。中々、誰かの人生の話を聴くことってないですよね。ぜひ人生の疑似体験をするかのように、読んでみてください。
<相談者まりさん( 3 3 歳 )のお悩み③>
家庭、仕事、自分の時間のバランスをどう取っていけばよいか
まりさん
家庭、仕事、自分の時間のバランスをどう取っていけばよいか、悩んでいます。
オア明奈
結婚したことで、一人だけの人生ではなくなったこともあり、そのバランスの取り方に悩んでいるってことかな?
まりさん
家族(主人)の優先順位が自分の中で上がった一方で、家庭と自分の時間のバランスを取るのが難しいと感じています。結婚する前は、旅行に行ったり一人で行動することがすごく好きだったんです。だから、家庭を持っていると自分の自由時間が削られていると感じたり、逆に自分のことを優先していると夫に申し訳ないなって思ったり。夫は私のことを理解してくれていて、とやかくは言わないんですけど、もっと気持ち良くパートナーシップを築いていければいいなって思うんですが、明奈さんはどうしていますか?
オア明奈
そうなんだね。私はパートナーシップって多様だと思うんだよ。でも、CRAZY WEDDINGで数百組というカップルを見るなかで、多くの人が「パートナーシップはこうあるべき」「ふうふはこうあるべき」「夫や妻はこうあるべき」にすごく囚われていると思う。奥さんはなるべく早く家に帰ってご飯を作らなきゃいけないとか、旦那さんはいっぱい稼いで家庭を守らなきゃいけないとか、あるべき論がまだまだ根強いなって。その固定概念に左右されるのは良くないと思いつつも、周りが実際にそうだと、そうしていない自分が悪いみたいに感じて、私自身全然ご飯作れていなくて申し訳ないなとか、旦那さんがいるのに自分だけ旅行に行ったら悪いなとか思ったこともあったよ。でも、それは誰との比較で決めているの?って考えたんだよね。他人同士が家族になる、人生を共にするってそんなに簡単なことじゃない。パートナーとはこれまでの人生の進め方が違うんだから、どちらかに合わせていると絶対に不具合が出る。私はふうふは、それぞれの人生を共有するパートナーだと思っているから、まずはなにを良いと感じているのかとか、どんな時間の過ごし方が幸せと感じるのか、お互い知ることからはじめるのが大事だと思うな。
まりさん
なるほど。確かにそうですね。
オア明奈
そういう話を、2人だけで話すことが難しければ、第3者を交えるのもいいね。友達でもいいと思う。日本ってさ、カウンセリング文化が全然根付いていないけど、海外ではカウンセラーが身近な存在で、第3者にパートナーシップについて相談するものだからね。
まりさんの話でいくと、これからどういうパートナーシップを築きたいか?っていうところは一度旦那さんと話してみても良いんじゃないかな。お互いにとって「ふうふ」ってどんな形を想像している?40歳の時にどんな生活を送っていたい?そういう話をしてみることで、もしかしたらもっとお互いが自分の時間を持っていた方が幸せかもしれないし、それぞれで旅行に行って、一緒に時間を過ごす時にその経験を共有して楽しむというのもあるかもしれないね。対面で話すのが恥ずかしければ、「私はこういうことを思っていて」と手紙を書いて、価値観を共有するのも一つの手かも。
まりさん
確かに!手紙を書くのはいいかもしれませんね。改めて、夫と話す時間を持ってみようと思います。
ーAKINA’S ADVICEー
パートナーシップを築くにあたって、どちらかに無理して合わせることを続けていては、どこかで必ず不具合が出ます。どんなふうふでありたいか?お互いの価値観や感じていることを共有する機会を持つことは、より良いパートナーシップを育む方法の一つ。2人で話すことが難しければ、第3者を交えてみては?
▼実際のカウンセリングの様子はこちらから
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みんなと同じじゃなくていいよ、全然。
2020年の7月、「自己肯定じゃなくて人生肯定」というnoteを書いた。
これが自分の信念になり、本を出版することに至ることになるなんて微塵も想像していなかった頃に。
その中で自分の書いた言葉に、改めて最近ハッととした。
気にしなくていいと言われても、他人を気にしてしまうのが人の性。あの人はどうしてるんだろう?あの人はうまくいっているのに、そんな風に他人との比較の中で日々一生懸命生きているわけだし、基本的には相対評価の中で仕事しているわけだし、世間の当たり前の中で、ルールの中で生活しているのだから。
日々、「あなたはどうしたいの?」と聞かれるたびに、胸が苦しくなること、ないだろうか?
私は、ある。しょっちゅうある。自分で自分がよくわからなくなってくることもある。
だからいつでも「人生肯定」できているわけではない。「誰か」も「みんな」も気になるし、「これでよかったのかな?」って不安になることもある。
でも、そういう自分にちゃんと「気づく」ということが大事なんだと思う。そして気づいたら。ちゃんと立ち止まることはしたいと思う。
人生は答えのないものだから。
そしてどんなに考えても自分の中に答えがないこともある。自分も常に変わり続けているから。そういう変化の渦にいるのだと、自分を客観的にみてあげられる余裕は持っていたいなと思う。
「みんなと同じじゃなくていいよ、全然。」ってちゃんと自分に言い続けたいなと思う。
久しぶりにこの本を出版するときのインタビュー映像を見たら、自分も変化しているんだなと、思ったのでした。(見た目もなんか違うな)
いよいよ、来月は最終章の公開。
さて、2月から毎月1章ずつ全文公開してきた「人生肯定」も残すところ後少し。いよいよ来月は最終章である、「第6章 「人生肯定」を、今ここからはじめるエッセンス」を公開する予定です。
12月には「あとがき」と新章の書き下ろしをしたいなと思っているんだけど、特別対談3本の公開の仕方は、まだ悩んでる。なにせこの対談だけでも1冊の本が書けるくらい濃密な対談だったから。結果的にはかなり編集して掲載したけど、当初は3名との対談を「別冊」とする案もあったくらい。
私にとって尊敬する人であり、刺激を受ける人であり、そして生き方、生き様に影響を受けまくった御三方。大好きな人たち。
来月もお楽しみに。
そして、「人生肯定」を読んだ感想もお待ちしています。
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