結果が出ない?――やり続けよう!



はじめに:予備校講師への挑戦


 先週の木曜日、とある予備校の採用試験を受けた。そこは「難関大学・医学部受検予備校」と肩書きがついているところ。私は、そこの英語講師の採用試験を受けた。この採用試験は80分の筆記試験と若干の面接があり、書類選考ではすでに履歴書や志望動機を提出していた。英語の試験は時間が少なく感じられて、難しいように思われた。ちょうど11月から、英検(実用英語技能検定)1級の過去問を解いていて、その採用試験で出題された長文は、なんだか1級の単語帳に出ていた単語が見受けられた。60点程は取れると思っていたが、それではきっと不採用だ。今年、私は15社の求人に応募し、7社を書類通過し、3社が社長面接や役員面接だった。私はまたしても、不採用だと思われた。しかし、結果は「採用」だった――難関大学・医学部受検予備校の英語講師に採用された。
 

挑戦し続けること:確率論的成功へ


 今年は、先述の如く、15社の求人を申し込んだ。これらの求人は、教育の仕事である。そのうち、7社は書類通過して面接をし、そのうちの(今回を含めた)3社が役員面接や社長面接だった。そして今回、1社の予備校に採用されることとなった。全体の15社のうち1社、15分の1で予想以上の成果、「なりたい私」になるという夢が叶った。
 ここで学んだことは、何か一つの「それなりに大きな」成果を出したいなら、10から15の挑戦をすることが大切であるということ。こう考えると、100の挑戦で6つ以上の夢が叶うことになる。これで夢が叶うなら――つまりこの数の挑戦をしなければ一生夢が叶わないならば――、15の挑戦は明確な指標となるように思われて、見通しがつき、挑戦しやすくなる。
 私は、途中で諦めたくなった。「これではどうせ夢なんて叶うはずがない。挑戦して夢が叶った人から零れた、夢が叶わない人間である」と思っていた。挑戦し続けて夢が叶うというのは、それすらも、選ばれた人間であると思っていた。挑戦し続けて夢が叶わなかった人なんて、本当は、いるはずだ。それが「私」であるのかもしれない――そう思っていた。
 しかし、私も例外ではなかった。15の挑戦をしたら、一つは大きなヒットを打つことができた。これから私は「難関大学・医学部受検予備校」の予備校講師となる。すでに来週から冬期講習として出講が決まってもいる。


結果が出ない?:やり続けよう!

 自分が身を置きたい世界があるなら、そこで必要な行為と習慣をやり続けることが大切であることを、今回の予備校の採用から振り返って強く思う。この採用から振り返ってみて、結果が出なくても学び続けることの大切さを、改めて自覚する。

ジャーナリング:ノートを書くこと

 これまで、やり続けてきたことの1つ目に、ノートを書くことである。以下の写真のノートは、私が講師になってから4年間書き続けてきた「講師ノート」と英語やラテン語、読書をしたときのメモのノートである。
 「言語はコミュニケーションの道具である」と言われるが、ここで私が主張したいことはノートは思考を加速させるということ。ノートに書かれた言語のその本性は創造性(creativity)と生産性(productivity)にある。私は、講師ノートに教え子と話したこと、表情、指導の良かった点、課題、教え子から学んだことなどを書き続けてきた。ここでノートを書くことは、決して他者とのコミュニケーションではなかったし、このノートを誰かに見せたことはないが、このノートに書かれた私の言葉は私の思考を加速させた。否、厳密を期そう。「思考」ではなく、私の書かれたノートは異なる言葉を生み出し続け、その言葉が私の目標や夢に影響を与えたということ。たとえば、ある言葉Aを書いたら、その言葉に関連するA'が書かれる。そしてBという言葉が書かれ、後にB'という言葉が書かれる。こうして、言葉と言葉が出会ってゆく。これまでに講師ノートに書いたことについては、次の投稿を参考のこと。


講師になって4年間、書き続けてきた講師ノートとその他(ノート)

音読:音読し続けると運がいい!

 これまで、ふつうの学習塾に勤務していた私(他には語学学校でスペイン語講師として勤務したり、個人でスペイン語や語学レッスンをしてきた私)が、こうして予備校講師になることができたのは、英語学習で音読をし続けてきたことが大きい。
 何があっても音読だけは途絶えてはなるまい!すぐに夢や目標が叶わなくても、音読をし続けること。すると、運がいいことが起きる。私は、今回の予備校講師の採用の他に、TOEIC(L&R)で800点以上を取れたことも、今年の運がいいことの一つである。
 音読の良い点は、英語だけではなく、読書するときも音読をすればその文体を身につけることができるということ。話し方を上達させたいならば、自分の好きな本を音読するといい。大学での研究では自分の専門分野の論文の文体を身につけることが大切となる。その文体を身につける効果的な方法は、自分が参考にしたい論文を一語一句ていねいに音読することであろう。高校の漢文学習でも、音読は重要である。その語が訓読みなのか音読みなのか、一つひとつ訓読を確かめることができる。
 これまで、ここでの投稿で音読について豊富に書き溜めてきた。もし音読について詳しく知りたい人は、次を参考のこと。

終わりに

 私たちが「繰り返し学ぶ」と言うときのその繰り返しの量は、3回から5回程度なことが多いだろう。しかし、これでは現実に成果を出すことの溝(ギャップ)に挫折してしまう。厳密には、10から15の挑戦が必要であることを自覚すると、着実に成果を出すことが叶うだろう。3つや5つの挑戦では、未だ目標や夢が叶うはずはない。そして私達は3つや5つの挑戦で、夢や挑戦を諦めてしまう。それを踏まえると、15の挑戦は私達にとって救いであり希望である結果が出ない?――やり続けよう!


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