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『TRIO展』@東京国立近代美術館_202407
2024/5/21-8/25まで開催している(その後、大阪中之島美術館)面白い企画展『TRIO展』を見てきました。
パリ市立近代美術館、大阪中之島美術館、そして東京国立新美術館が共通のテーマでトリオとなって作品を見比べるような、今まで見たこともないような展示でした。
たとえば作品が#モデルたちのパワー というハッシュタグでまとめられ、マティス、萬鉄五郎、そしてモディリアーニの作品が並べられています。ここに一体何の関係性があるのだろうか。見ず知らずの人たちがつけた#ハッシュタグによって偶然居合わせた3人の女性、でもそこには何か共通すうる部分が見いだせそうな気もする。1つずつの作品を見るだけでは浮かんでこない、新たな視点が提示されているような気がしました。
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こちらは#夢と幻想で居合わせたシャガール、三岸好太郎、そしてダリ。それぞれの境遇も、描いているモチーフも違う中で、私たちは何かを見出すことはできるのだろうか。
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このような企画展こそ、芸術家や依頼者の意図から離れて鑑賞者によって自由に解釈される場であり、美術館が示すべき1つの方向性なのかなという感じもしました。
これ以降は印象に残った絵画を。
辻永 《椿と仔山羊》 1916年
椿がなんとも綺麗ですごく印象に残りました。
でも今見ると壁紙とは全く合ってない気もする。
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ロベール・ドローネー 《鏡台の前の裸婦(読書する女性)》 1915年
パリ市立近代美術館のコレクションの始まりとして飾られた一枚。抽象絵画の先駆者であるドローネーについてはあまり知らず、意識して作品をみた最初の作品でした。
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ウンベルト・ボッチョーニ 《街路の力》 1911年
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ルネ・マグリット 《レディ・メイドの花束》 1957年
これは最初見て、あれ、フローラってこんなワンピースの下に長袖きてたっけ?て思ったんですよね。なんかすごいダサい服装に見えて、マグリットの創作か?って思って家帰って調べたんですが、
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めっちゃ着てた。しかもよく見たら、魚の鱗みたいな洋服着てた。あとマグリットのはめっちゃ腕太くない?って思ったんだけど、クロリスがいないから左腕逞しく見えたのか。それにしても、こんな服着てるとは思わず、楽しい発見ができてよかったです。
(全然関係ないけど、フローラほうれい線めっちゃあるやん。かなりお疲れモード感漂ってる)
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そんな感じで、誰が見ても面白い展示会だと思います。
おしまい