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こわれかけた心をも癒す音楽の力を信じて…

こんにちは。秋村有紀です。

一年で一番寒い季節ですね。
もう少しで立春ですが、
春の気配はまだ先のようです。

初のソロアルバムに1曲だけ日本古謡があります。
「さくら」
きらきらと瞬くような花吹雪をイメージしてアレンジしました。

桜の季節は新年度や新生活、新しい希望にあふれる時、
でも長い間、桜咲く春は私にはつらい季節でした。

一度は諦めたピアノに向かうきっかけはリハビリだったこと、
4年かけて弾きたかった曲を弾けるようになった矢先の
三度目のけがをかかえながら国際コンクールに出るまで、
を2回に分けて書きました。

三度目のけがもショックでしたが、その時は
実はけがよりも大きな人生の岐路に立っていました。

長く勤めていた会社でしたが、方針転換の余波から
任されていた部署の閉鎖が決まり、
長年ついてきてくれたスタッフの人員整理をせねばならず、
半年以上の激務と心労でどんどん心身の状態は悪くなりました。

企業内の力関係はどうにもならず、
最終的には自分も辞めることになりました。

体もですが心が壊れてしまっていたのだと思います。
桜が咲く頃でした。満開の桜を見ても何も感じませんでした。

辞めてからどんどん悪化していき
何もしたくない日も続き
外に出ることもできませんでした。

ただひっそりと、息だけしてる感覚。

ピアノに触れることのない日々がまた訪れました。

長い時間が過ぎ、再び三度
ピアノに触れるきっかけは
同級生の音楽の集まり。
友人の誘いでようやく出かけることができたのです。

でも最初は隅っこで座っているだけでした。

「誰もピアノ弾かないから、ちょっと弾いてみたら?聴きたいわ!」

友人がそう声をかけてくれて
弾き始めたら何もかも忘れられて

ああ、やっぱり好きなんやなぁ、、弾きたいなぁ、、って、、
胸が熱くなりました。

そこから

今に続く音楽活動が始まりました。

ピアノに、音楽に私は救われました。

周りに心配や迷惑をかけながら
長い年月を無為に過ごして
もう社会復帰はできない、そう思っていたけれど

再び立ち上がれたのは、周りのたくさんの人が支えてくれたから。。

そして、ピアノがいつもそばにあったから。。

3度の右手のけがや心身の病を乗り越えられたのはピアノがあったから。。


生きることをあきらめなくてよかった
やってみようかな、とわずかに気持ちが動いた時に
一歩踏み出してよかった
つらかったことも人生のターニングポイント
それがあったから今に至ることができたのだと思います。

ピアノを通して、人とのつながりが増えて、
たくさんの人に出会えて、
おかげさまで穏やかな時間を持てるようになりました。

音楽には、ピアノには、
心も体も癒され、豊かになる、人生が拓ける、
そんな素晴らしい力があります。
それを少しでもたくさんの方に感じていただきたい。。

音楽の力をより多くの人に届けることができたら、
と願っています。

作りためたピアノアレンジ曲を形にできたことは
今までの人生の節目になりました。

まだまだ拙いけれど、
後遺症はあってもピアノが弾けるのだから
これからの残りの人生を
ピアノにかけて
たゆまず努力を続けていきます。

お読みいただいてありがとうございました。
スキ、ご登録いただければ嬉しいです。

何をどう書けばいいか、迷いながらやっと3回目です。
気負わず、折々に感じたことを素直に言葉にしていけたらと思います。
これからもよろしくお願いします。


秋村有紀 Profile

3歳よりピアノを始める。ストレートにピアノの道に進むはずが、進路を決める大事な時に右手にけがをして、ピアノを封印。
長い時を経て、再びピアノを弾き始めたきっかけは2度目のけがのリハビリ、音階も弾けないところからのリ・スタートだった。
2010年には海外のコンクールに出場し、ベルリンにてピアノの指導を受け、再び本格的に音楽の道を歩むことを決意。

楽曲のアレンジは様々なジャンルで現在50曲以上。
初のソロCD 「Forever ~with all thanks」は18曲を収録。

1stアルバム「Forever 〜with all thanks」ダイジェスト   https://youtu.be/jk2tfcwR4jE


アルバム「Forever〜with all thanks」   
発売元:TRENO RECORDS 販売元:ベルウッドレコード   
2021年9月1日リリース ¥1,500 Amazon等で発売中

大人のピアノ教室 おとわ 主宰





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