怪盗レッド日常ショート 作戦会議
※以下のショートストーリーは、秋木真が個人で書いた非公式になります。
マサキのセーフハウスのマンションの一室。
マサキとツバキが真剣な顔で、向き合っている。
マサキ「どうするべきか……」
ツバキ「気を抜くことはゆるされない」
マサキ「当然だ。最優先事項だからな」
ツバキ「もちろん万難を排して望む」
マサキ「では、会議を始めよう」
マサキ・ツバキ「「恭也様の誕生日のお祝いをどうするか」」
ツバキ「まずは、恭也様のお好きな料理の用意だな」
マサキ「問題ない。すでに日本各地から食材を取り寄せている」
ツバキ「ケーキは以前、恭也様が雑誌を見て気になると言っていた洋菓子店のものを、予約済みだ」
マサキ「部屋の飾りつけだが、恭也様に気づかれないように直前に行う必要があるな」
ツバキ「それについては、こういったオペレーションを組んだ」
ツバキがタブレット端末をマサキに見せる。
マサキ「飾りつけにかかる時間は10分か。恭也様の当日のご予定は?」
ツバキ「午前中から、ラドロのアルフォンス様のところで話し合い。帰宅の推測時間は午後1時12分ごろと想定される」
マサキ「それまでに準備を整えて、午後にお祝いを開始するのがよさそうだな」
ツバキ「問題は第三者が恭也様を祝う可能性だ」
マサキ「お祝いが多いことは喜ばしいことだが、予定に狂いが生じるな。だれが考えられる?」
ツバキ「今のところ、一番可能性が高いのは紅月飛鳥だ」
マサキ「そういえば、恭也様も紅月飛鳥の誕生日に贈り物をされていたな。お返しがある可能性があるか」
ツバキ「そうだ。ほかに宝条有栖も考えられる」
マサキ「あり得るな。となると、念のために恭也様の行動パターンをいくつか考えておく必要があるか」
ツバキ「すでに考えてある。これだ」
ツバキがまた、タブレット端末をマサキに見せる。
マサキ「なるほど。場合によっては夕方か夜からのお祝いになるな」
ツバキ「当日の恭也様の動向は私が確認しつつ、臨機応変に対応する」
マサキ「いいだろう。……このときばかりは、頼りにしている」
ツバキ「私もだ。失敗は許されない。このオペレーションで信頼をおけるのはマサキだけだ」
マサキとツバキは、拳と拳を軽くぶつけ合う。
こうして今年も、2人にとっての最大のオペレーションが始まった。END
恭也の誕生日は12月10日!
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