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【イベントレポ】「きっと半歩先の未来は自分の理想とするあり方を見つけ、社会へ素直で誠実な宣言と決断をしていくこと。」#働き方が変わったその先を考えよう Vol.2-後半

こんばんは、akimichiです。


本日も雨が降り続き、洗濯物の洗うタイミングが難しい季節ですね。


先日参加した5月20日(日)にデジタルハリウッド大阪校(@dhw_osaka)で開催されたイベント「#働き方が変わったその先を考えよう #プラスワンスキルのすすめ 」についてまとめてみました。



※少し長めの投稿ですので、前半・後半に分けて投稿したいなと思います。前半は【6月9日】に公開いたしました。


-前回のあらすじ-

内容は【イベントレポ】「半歩先の未来を考えることは、自分にとって大事なことは何か、見失わないための習慣を見直すこと。」#働き方が変わったその先を考えよう Vol.1-前半から。




次は参加者同士のグループワークから。

「働き方が変わった後、どんな未来が予想されますか?」という質問について各テーブルから出てきた意見を共有する時間でした。
※こちらも2~3つほど私が気になる回答と思った内容を個人的に抜粋させて頂きました。


参加者:自分の人生について否応無しに考えないといけない、つまり主体的に自分の頭で考えて行動していかないといけない未来になるのではないかと思います。

明石さん:おっしゃる通りだなと思います。サイボウズはホント自由な会社なんですよね。でも自由ってことは「自分がどうありたいか、どう生きたいか、どうしたいのかをちゃんと自分自身で言語化して、宣言することが欠かせないよね」という議論がすごくされるので、120%同意なんです。


鳥井さん:複業的な未来は果たしてそんなに明るいのかなってよく疑問に思うんですよね。みんな「複業(副業)解禁した方がいい」ってみんな言ってる。


僕もした方が良いとは思いますが、でもよくよく考えてみると凄く残酷な未来だなって。ある会社の正社員がその会社でしか通用しないことってきっとあると思うんですよね。優秀な人ほどたくさん仕事を取っていくし、どんな仕事でもしていいわけじゃないですか。となるとその人に絶対仕事が集中する。


今の基本給があるまま、複業できると思っていると思うんですけど果たしてそうなのかと。大企業がその人を採用しているって本当にすごいことだと思いますし、奇跡みたいなことだと思うんですよね。


その成り立っている社会システムを壊していくっていうのは少し怖いなって思うんです。つまり今セーフティネットになっていることがバラバラに崩れ去ろうとしている世の中の雰囲気は怖いなって思うんです。だからこそそれに備えていく必要があるなと思います。



参加者:私たちのグループでも同じ様な意見が出ているんですけど「ワークアズライフ(※)」って言葉を最近よく、耳にする様になったんですが、人生が長くなればその分働く時間が長くなる。だからその分生き甲斐っていうのをどれだけ持てるかが今後の人生で重要になってくるなと思うんですよね。


(※)ワークライフバランスに変わるワークアズライフという概念とは何か。

グローバル化とインターネット化と通信インフラの整備によって、ワークライフバランスという言葉は崩壊したことを意味している。ワークとライフの関係性は完全に「バランス」ではなくなった。これからは「ワーク〝アズ〟ライフ」、つまり差別化した人生価値を仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたものが生き残る時代。


(参考)「超AI時代の生存戦略 -シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト」より引用


明石さん:これからますます大変な時代に突入するなと思っています。

サイボウズでは「自由と自立はセット」という言葉以外に「自由は残酷なことなんだよ」と会社からよく言われることなんですが、何かを決められるという状態は自分として楽なんですよね。


会社に定時で務めていたら、これだけのお金が貰えるよっていう状態は幸せな状態で「貴方にスキルがないとお給料あげません」っていうのは凄く残酷だなと思います。だからきっと残酷な世界になるんだろうなと思います。



鳥井さん:佐々木 俊尚さんがおっしゃっていた事なんですが、次考えている本は宗教のことなんだそうです。「これからの時代は宗教が大事になってくる。みんなの中に宗教心が生まれてくる。」とおっしゃっていたんです。


それは何故かというと、あまりに自由過ぎて何か拠り所がないと人は行動指針がなくなって行動できなくなるからなんです。どんな人生を送っても良いよって人は言われると表層にあった様なものが無くなってきて障害やLGBTなどの問題がどんどん表に顕在化してきた様に思います。こうあるべきだと思っていたことが崩れてきているからなんだと思います。


だからどこかに拠り所というかセーフティネットがあった方が良い様に僕は思いますね。



明石さん:うちの会社にも唯一縛りがあるんです。それは「サイボウズの理想に共感した状態であれば、それ以外は自由で良いよ」ということ。「チームワーク溢れる社会をつくる」という理想を持っていなければいけないということなんです。


そこだけはちゃんと会社のみんなでブラさずに守らなければいけないという考えがあるので、何かそういう一本軸のみんなが集まる拠り所になるということはとっても重要なんだと思います。逆にそういうものがある会社が強いんだろうなって思いますね。



鳥井さん:理想やあり方が発信されていないとジョインする理由も分からないなって思いますよね。やっぱりそれはご飯のためだとか生活のためだとかで働く人たちじゃなくなってきているじゃないですか。会社がどんな社会を実現したいと思っているのかをちゃんと分かっていないとジョインしづらいなって思います。


だからこれからは「思想家×実業家」みたいな人が大成していくんだろうなと思います。思想の部分をもっと考えないといけない世の中になるんだろうなと思います。基準づくりみたいなものがとても重要になるんだろうなと思いますよね。



参加者:うちのチームでは少し話が逸れてしまったのですが、小さなコミュニティがたくさん生まれて、そのコミュニティ(地域や組織なども含めて)同士のつながりが増えていく世の中になるんじゃないかなという話になりました。


鳥井さん:そうですね。コミュニティはそういう意味でいうとこれからどんどん盛り上がっていくんだろうなと思うんですけど、明石さんは何か入っているコミュニティはありますか?


明石さん:私はSUSONOとサイボウズ式になりますね。ですが、サイボウズ式はこれから新しくコミュニティが出来るんです。その準備中ですね。


鳥井さん:それは何故作ろうと思ったのかどんなコミュニティになっていくのかなど、話せることはありますか?


明石さん:何故作るのかというと「サイボウズ式Meet up」を定期的にリアルイベントとしてやっているんです。


(参考)「サイボウズ式Meetupに行ってきたので、当日の雰囲気を全力でマンガにしてみた」

※「サイボウズ式Meet up」の様子がとても見やすくまとめられていたので上記参照。


ちなみに、大阪でもサイボウズ式が実施される予定もある様です!


明石さん:今まではWebメディアだったのですが、多数の人たちに届けるコンテンツを作るということだったんです。


元々、発信者(サイボウズ式)と読者(ユーザー)という関係性だったんですが、それが徐々に「コンテンツを出す発信者と読者を対等にしていきたいね」という風になってきたんです。その中で良いものを徐々に作っていくということを意識したいなと。「共創」っていうことが出来たら良いなと思っています。


鳥井さん:なるほど。何故このタイミングそちらの方に振っていこうと思ったんですか?


明石さん:イベントを開催していく中でサイボウズ式を読んで下さっている読者さんにリアルでお会いさせて頂く中でリアルの大切さは身に染みて感じたからなんですよね。オフラインでしか感じられないことってあるのかなって思ったんです。「次は一緒に何かをしたい」欲が生まれてきたんです。


鳥井さん:なるほど。イベントだけでは終わらず関係性を作っていくと。


明石さん:そうです。イベント自体もWebメディアの様な発信者と読者っていう構造でしかないなと思っています(もちろんイベントの性質にもよる)。


鳥井さん:ちなみにそれはどうやったら参加できるんですか?


明石さん:6月にローンチイベントというか、それを紹介するイベントを東京で開催予定です…(あ!今、告知の伏線だと気づきました笑)。


会場:笑


鳥井さん:なるほど、そこから参加方法とかがわかると言うことなんですね。


明石さん:わー、ありがとうございます(笑)。


鳥井さん:話を戻すとコミュニティの話ですよね。これはネット上でもう「コミュニティ(笑)」になってきているくらいですが、本当大事ですよね。さっきも話で拠り所がないと自分がどう動いていったら良いか分からないんですよね。


だからこそ所属感のある様なコミュニティは大事になっていくだろうなと思いますね。僕もコミュニティを運営したりしていく中で思ったのが、100人前後のコミュニティが沢山増えていくんだろうなと思います。


それで対立し合うのではなくて、コミュニティ同士の緩い繋がりが生まれていくんだろうなって思うんですよね。例えばサイボウズさんがやっている「サイボウズ式」と別のコミュニティが繋がっていく。イメージとしてはユーロ(国境を超えた一つの通貨)みたいな感覚。つまり国(コミュニティ)があってそれを繋ぐ通貨がある様な。


その中で経済的な生産と消費が生まれていくんだろうなと思うんです。僕はそっちをやって行きたいなと思う様に最近思っています。だから今会社のサロンを作っているわけでは無くて、メンバー各人のコミュニティサロンを作っている感じですね。


次は「働き方が変わった後、どんな複業(副業)が注目されるのでしょうか?」という質問について各テーブルから出てきた意見を共有。

参加者:これから複業(副業)が当たり前になる世の中で感情や感性、芸術やアートなどの表現が必要とされる、又はそれに関わる仕事が注目されるのかなと思います。


鳥井さん:本当にその通りだと思っています。どんどん定性的なものが重要視されて、定量的なものは淘汰されていく世の中になるだろうなと思います。


明石さん:詳細なことまでは忘れてしまいましたが、糸井重里さんが毎日更新されているエッセイ「今日のダーリン(おそらく2~3ヶ月前に)」の記事で読んだんですが、「AIにできるかどうかが問題では無くて、自分がやりたいことだったら(AIに取って代わられようとも)やれば良いんだよ。」ということを書かれていたんですよね。


確かに、これから感性や芸術は人間でしか出来ない仕事になっていくのかもしれないのだと思うんですがそれでも自分がやりたいんだっていう仕事に関してはAIに任せるんじゃ無くて、自分でやっていくのもありなんだろうなと思います。


鳥井さん:時代が変わるタイミングで職業が職業で無くなる瞬間っておそらく沢山あると思うんですよね。それこそ剣で戦っていた時代から銃に変わったらもう剣術は必要ないじゃないかって。


でもその時にそこにあるものは大切だからということで●道が生まれたんじゃないかって思うんですよね。例えば茶道とか。その道の精神性とかそこに向き合う姿勢を残していく必要があるんじゃないかなって。それを道にしていく。追求していくことは大事な気がしています。


明石さん:はい、私も凄く分かります。


鳥井さん:そうすると道に共感する人が現れて価値があるものだとされて絶対に食いっぱぐれる様なことはないなって思うんです。無くなりそうなものでもそれを自分がやりたいんだったらそれを道にするのは素敵だなと思います。


最後に「働き方が変わった後、必要とされるプラスワンスキルとは?」という質問について各テーブルから出てきた意見を共有。

参加者:このテーブルは大学生の二人と私の3名のテーブルです。私は20歳で既に起業をして、子どもを妊娠中なんです。ただみんな歳は同じでこれからの未来を作っていく、そして悩んでいく若いチームだと思っています。私たちのチームで出たのは自分の「好き」を探求することが重要なのかなと。「好き」を掛け合わせてどんどん形にしていくことがプラスワンなのかなと思いました。既に磨くべきことは自分の中にあると思うんです。好きで好きでやめられないこと。時間が無くてもやってしまうことを大事にしてほしいなという答えになりました。


鳥井さん:本当にそうですよね。プラスワンって言ってるんですけどプラスワンにしないでそこに注力したほうがいいなって思うんですよね。


あれば役に立つみたいなことはしない。例えばTOEICで700点800点取れたらそれでいいと思うんですけど、本当に果たしてそれは好きなのかどうかっていうのは絶対大事にしたほうがいいなって思うんです。


「努力の娯楽化」が重要なのかなと思います。楠木建さんという方がおっしゃっていた事なんですが、好きで好きで堪らない人に片手間でやっている人が太刀打ち出来るわけがないと思うんですよね。自分の中の好きにフォーカスしていったほうがいいなってことですね。


(参考)努力の娯楽化


明石さん:私の好きな言葉から最近気づきをもらったことがあるんです。それは「感性を磨く」言葉です。これは「色々な経験をして自分の感性の幅を広げること」だと思っていたんですけど、そういう意味ではなくって「自分の中に既にある感性を磨いていく行為」だから外に広げるのではなく「内にいく行為だな」ということなのです。


(参考)「なぜ書くのか」についての備忘録


つまり自分はどんな事が好きなんだろうということを徹底的に磨き上げてそれを何か発信していくこと。それが好きなんだったらやってみると、チャンスが光の射す方へ向かうんじゃないかって思うんですよね。そしてそれを発信すれば機会が巡ってくるんじゃないかなと思います。


鳥井さん:好きでやっている人に仕事を頼みたいじゃないですか、お金のためにやっているのは何だか嫌だなぁって思うんです。だから好きなことを全力で好きだ!と発信している人に頼みたいなと思います。


明石さん:そう言えば私、飲むのが好きなんです。17日間連続で飲んでたら、明石さん「飲むの好きなんだったらこれも書いてくれないかな?」とお酒のコラムを依頼されたりしました(笑)。


鳥井さん:「好きなことを好きだ」と発信する方がいいですよね。世の中の人は自分のエゴサーチをしている人や企業が沢山いますから。



僕が大好きな方で「小倉ヒラク」さんという方がいます。

彼は発酵デザイナーという肩書きで活動しているんですが、常に発酵のことを発信しているんですよね。たまに何を言っているのか全く分からないんです。


菌の話とかするんですが、好きな事が全力で溢れ出ているというか、ブログとかも全力で書いていて。周りからぽかんとされるくらいの方が僕はいいと思っています。それはなんだか今の時代を生き抜くヒントなんじゃないかと思っています。


参加者:どんどん友だちを作っていけるスキルが重要かなと思っています。出会ってからこの人こんなことをやっている人なんだ、じゃあ仕事をお願いしてみようかなとか、そんな関係性ってすごくいいなと思っています。


鳥井さん:なるほど、ありがとうございます。「友だちづくり」ってどう磨けばいいんですかね。


明石さん:私の場合、飲むのが好きなので飲み会ですかね。「行かなければ…」って強制される飲み会は行きたくないなと思ってしまうんですけど、「利害関係がない」状態で飲めるのは大事かなって思いますね。その人のことが知りたいとか、この人と居たら楽しいなどですね。


鳥井さん:最初っから利害を持ち込まないっていうのはめちゃくちゃ大事ですよね。


明石さん:そうですね。


鳥井さん:どこまで仕事に発展するか分からないけど、最初からその話をしないのは大事ですよね。


明石さん:誘われたらいくっていうのも大事にしていますね。基本断らないんです。例えばフォロワーさんと飲みに行ったりもします。友だちを紹介したりとかもそうですね。


鳥井さん:そうですよね。実際会ってコミュニケーションを取ってみないと分からないですもんね。何だか友だちづくりで一つ辿り着いたことがあるんです。


言葉数が多く無くても、ただ誠実であることかなって思うんです。それから小さな約束はちゃんと守る。そんな誠実さがあればコミュニケーションが取れていくんじゃないのかなと私は思いますね。


やな奴にならない、拗らせないってことが大事かなって思います。それは素直であるということなのかなと。


明石さん:拗らせないっていうのは…。


鳥井さん:「拗らせる=拗ねる」って同じ漢字なんですが、拗ねちゃいけないなって思います。正に嫉妬も拗ねている状態に等しいのなのかなと思います。


明石さん:「私なんてどうせ」とか思わない。


鳥井さん:そうですね。素直で、正直であるという方向に持って言った方がいいなって思いますね。


すみません、さっきから同じこと言ってますね。たったそれだけでチャンスを逃してしまいますからね。いつどこで見られているか分からない世の中ですから。


-イベントレポート後記-

このイベントレポートを書きながら、今日はまた雨が降るのか、降らないのかで悩んだ挙句、外出を諦めました。


それでたまたま午前中「hulu」で見ていた映画のラストシーンの台詞がとても印象的に残っているので紹介したいなと思います。女優の長澤まさみさんが言ったからなのかもしれませんが。


(ガランと空いた部屋を見ながら)私は一人になって全てを手に入れたんです。だってこれから何をするにも、どう生きるかも、全部自分で決めていいのだから。そう、人生は360度、何処へでも可能性が広がっているのだ。この屋上から見える景色の様に。「屋上のあるアパート」より


この映画を見て私はふと思いました。

「人生は誰のものでもない、自分の決断なのだ」と。
もちろん生き方も、働き方も自由。でも「自由」って言葉の裏には自立して生きて行くんだよ(私たち社会は一切責任を負わないから自分でなんとかするんだよ)ということを常に突き付けられていることに他ならないと。半歩先の未来に不安と絶望もセットなんだなということを。


でもその上で「自分はどうありたいのか、どう生きたいのか、どうしたいのか」を定期的に振り返り、習慣化していく。たまに上手くいかなくて、立ち止まりながら、支えてもらうことがあるかもしれない。


歩き始める前に大事な友人や社会に対して宣言していく。その宣言をしていくときに忘れてはいけないのが、素直で誠実であること(もちろん、自分に対してもそう在れること)が大事なのだと思ったイベントでした。


※少し長めの投稿ですので、前半・後半に分けて投稿したいなと思います。前半は【6月9日】に公開いたしました。

※「イベントレポート」作成時に参考にした記事

※noteで自分がシェアした興味・関心を振り返ります。まずは試しに月に3回くらい。※Twitterの呟きをネタ元にしてnoteへ月3回まとめていきます。呟きは「自分の興味・関心(50%)ぼやき(50%)」ツイート&リンクRT。ツイートをネタ元にnoteへまとめるって方法です。主にWebメディアやSNSの活用を月初・中頃。月末はミレニアルズ世代の新しい働き方をまとめます。今のところ一番よき活用方法だなと思ってやってみます。

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