【雑談レポ】「働くことはやりたいこと、自分の役割を往き来しながら選択していくこと」働くについてただ語る時間Vol.2-前半
休み明けの仕事が始まりましたね。
「あぁまじ憂鬱、もう仕事始まりかぁ…」とボヤきたくなるGWロスな皆さんに向けて、心と身体が「整う」様なレポートをお届けできればなぁと思っています。
と言いつつ、おサボリ中だったnoteの更新を5月から再開します。
今回「#イベントレポート」というカテゴリで投稿していますが、5月5日にお会いした素敵なお二人との雑談記録です。雑談記録なのに、2時間近く話していたので、前半と後半に分けてレポートしたいと思います。
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以前、SUSONO関西出張イベント(#susonolife)で知り合った橋野さん(@hashii_2)のご紹介で、「一人ひとりの自分にとって働くってなんだろう?」という内容で3人で話す機会を設けて頂きました。
私も27年生きてきて、社会に出て早5年。
働くって何なんだろうとずっと考えてきました。でも今だに「今の選択で良かった?」と聞かれると正しいかどうかは自問自答の日々です。
だからこそ、一人ひとりが抱える「働く」についての声を忘れず、残して、会ったことのない誰かにとって「これで良かったんだ私」という安心や気づきになればいいなと思います。
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今回は私を含め、3名が参加。
さてどんな話を紡ぎ出されていくのか楽しみです。
まずは簡単に自己紹介から
名前は橋野 貴洋と言います。普段はシステムエンジニアの仕事をしながら、「fullbloom」というNPO法人でファシリテーターとして活動しています。元々「灯台もと暮らし」というメディアを発信している鳥井さんや伊佐さんが「SUSONO」の関西出張イベントをする事を知ってから参加しました。初めはコミュニティである事も知りませんでしたが「気を使わずに人と繋がっていける場所」なんだなと思って入ろうと思いました。コミュニティで何か活動をしているわけではありませんが、テーマ毎に集まって、話す事が定期的に出来たらいいなと張本さん(LINDA HOTEL 106 兼 フォトグラファー)と第1回目を開催し、現在に至っています。
名前はタガワ ミナミと言います。現在、神戸大学の理系院生で現在は農村の暮らしやコミュニティについて研究しています。その事を仕事にするかどうかはまだ分からないので、何か動かなきゃいけないと思って、今まで色々と挑戦してきました。でも結局何がやりたいんだろうと思って「一歩が踏み出せること」は何か知りたくて今はここに来ています。まだ就活生で会社員として働いているわけではありませんが、よろしくお願いします。SUSONOには「何だか面白そう」という理由で気づいたら入っていました。
名前は坂 彬光と言います。普段の仕事は「住宅」の広告制作ディレクターをしてます。あと今仕事とは別でやりたい事がありまして、自分の価値観と働くという事をもっと結び付けられる様なWebメディアを立ち上げる予定です。6月くらいに公開したいなと思っていて、そのタイミングでSUSONOに入れたらいいなと思っています。現在はSUSONO生ではないので、プレSUSONO生って位置付けでいいですか?笑。SUSONOとの共通の接点は僕の場合、張本さんとの出会いだったんですよね。「一度彼にカメラマンをお願いできますか?」とお仕事を依頼した事があって、それからSUSONOの関西でイベントがある事を教えて貰って参加しただけなんです。
「働く」ということへの焦りと選択
(坂)就職活動が始まっていく中で、働くってどう捉えましたか。僕の場合は大学卒業してからすぐ起業をしました。それから転職をして現在3社目になるのですが、まともに就職活動をしていなかったので、正確には一斉に始まる就職活動に違和感があったんです。だから今の人は働く事をどう捉えているのかなと思いまして。
(タガワさん)そうですね。最初は「焦り」からだと思います。
理系なので、周りがやってない時にやっていて院に行く事が前提にあったというかみんな院に行くよね。という環境だったんですが親には反対されましたね。
でも結果的に自分の意志で院へ行きたい事を伝え、親にも納得してもらいました。理由は研究をもっとしてみたいと思ったからですね。3〜4回生の時に就職活動もしていたのですが、なんで就職活動をする中で何がしたいのか分からなくなったんですよね。
気づいたら研究室への所属が決まって。きっと周りの環境に流されていたんだろうな、と思います。結果的に研究室に入ってよかったなと思っています、こちらの選択の方が価値があると。
(橋野さん)その時は就職活動っていう「働く」ことについて考える時間があったと思うんですけど、その時は就活をしながらも何が楽しいのかという事を起点に活動していたのかなと思ったりしました。
(タガワさん)当時はスパッと決めれなかったので、本当にこれでいいのかと悶々としていたんですよね。
(橋野さん)面白いものが今ここにあるんだろうなという思いから、研究室に行くという選択でいいと思ったんですか?
(タガワさん)はい、そうですね。
(坂)橋野さんの場合、働き始めるタイミングは大学を卒業してから就職だったんですか?
(橋野さん)それでいうと僕は大学5年行っているので、学生期間を延長しました。企業のインターンを経験してから「働くこと」を意識し始めて大学4回生になったのですが、まだやりたい事をやりたいという気持ちが大きくなって途中で就職活動をストップさせたんですよね。それで大学5年目の4月からもう一度就職活動を再開しました。
「働きはじめる」と変わるやりたいことと自分の役割
(坂)では、当時は蟠りが残った状態で仕方なしに就職活動をしていた様な感じだったんでしょうか?
(橋野さん)はい、そうなんです。僕の普段の活動や行動をする際の選択は「環境に入る時はこれがやりたい」と思って入るんですが、ただ組織の中に入って後は「仲裁役になったり、他者の意見を組み合わせたりして進める」事がすごく多いなと思ったんですよね。そこが自分に合ってると思ってやっているのであれば良かったんですけど、もっとこうしたら良くなるのになとモヤモヤしていたんですよね。
それは就職活動をしている時にも聞かれました。他社ではこんな事ができるけれど「なぜ弊社を選んだのか」という事。最終面接で嫌という程、経験しました。
それで思ったのが自分が一番やりたいと思った事を突き通す事を他者の意見も汲み取りつつ、自分がどうしたいのかをしっかりと考えて進むみたいな経験をしておかないと一生流されて行くんじゃないかと思いました。それで一度線路から降りて、自分がやりたいことと向き合う時間を4〜5年生の1年あえて作ってから就職しました。
(坂)そうだったんですね。私も橋野さんと似ている部分があるんですが「仲裁役や他者と意見を組み合わせて進める」立場でまんべんなく誰とでも関わるっている事が多いな最近になって再認識したんです。
GWに高校の同級生と10年ぶりに同窓会で再開しました。当時同じクラスの仲良しグループとも関わりながらも、他クラスでほとんど話したことのないメンバーと合流して話したり。でも自然に溶け込み過ぎてそこにいたメンバーから「坂は違和感がないよね、何故なんだろう」と笑ってくれました。それでこんな感じの関わり方も悪くないなと最近思えるようになりましたね。
(橋野さん)じゃあ、その事に対してマイナスのイメージを持っていたという事なんでしょうか?
(坂)少しありましたね。少しというか、かなりあったのかもしれません。例えば僕も様々な組織に所属してきたのですが、後から考えてみると「関係性の固定化」が苦手なんでしょうね。あいつはこうだから、とかあの上司はこんな人だからって思ってしまう場面が必ず出てくるんです。
それは大学で研究室に所属した時も、会社で組織に属しても感じたんですよね。苦しいことも楽しいことも共有するいい場所だとは思うのですが、自分はそれに対してどこか冷めているところがあったのかもしれません。
(タガワさん)あぁ、それすごく分かります。
(橋野さん)なるほど。それで言うといろんな所に関係性を持っていたい、のかもしれませんね。中立でいると言う事が心地よいというか。
(坂)はい、おっしゃる通りだと思います。
あとその組織や活動でどういった立場や役職になるのかはどうでもいいと思ってしまいますね。もちろん他の人からすると大事な事なのかもしれませんが、上の立場に行きたいとか上司に気に入られたいとかは一切自分にとって大事なではないからなんでしょうね。
(橋野さん)今タガワさんは就職活動をされている中で坂さんの話してくださった考え方はあったりしますか?
(タガワさん)そうですね、確かに今は価値観が合う人と話すのが楽しいと思っています。自分と相手のマッチングって本当に大事だなと思います。昔は私のことを(企業の方に)一方的に選んで貰える様に寄せていたって感じだったんです。でも今の私はこういう価値観を持っているんですが選んでもらえますか、と相談ベースになってきたんですよね。
(橋野さん)価値観の合う人探しをしている様な感じですかね。
(タガワさん)そうですね。
(坂)就職活動が始まって、今はどんな感覚でやっているんですか?
(タガワさん)今の自分としてここの会社の価値観がいいなと思える様な感覚でやっているので、5年10年ずっとみたいなことは考えてないですね。
(坂)周りの友達や子はどうですか?
(タガワさん)すごく考えていますね。
今はココに入りたいというよりずっと同じ会社で安心して働ける方がいいっていう人が多いですね。40代になったらこうなるらしいよ。とか周りはしきりに話しています。だから友達と価値観が合うとかはあまりないですね。もちろん合う人もいるので、その人とよく近況報告し合ったりします。5年後の幸せを考えても、今が良くないと私は嫌ですしね。
キャリアの偶発的計画性「プランドハプンスタンス」
(坂)うん。好きで入った会社も中に入ってみたら全然違うみたいな事もありますし。僕もディレクターの仕事をしていますけど、まさか自分がディレクターになるなんて5年前は思ってもなかったですし。
(橋野さん)現職に入る時はディレクターをやるって思ってなかったって事ですか?
(坂)いえ、今の職場に入る時はディレクターでやって行こうと思って入ってます。僕がサラリーマンとして雇われて仕事をする様になったのが25歳の時で、めっちゃ遅スタートなんですよね。
それまでは起業した会社で寝泊まりする様な生活を送っていて、仕事として成り立つ様になってからWebやインターネットの広がり方がすごいな、もっと知りたいなと思ったのがWeb業界へ踏み出したのがディレクターになるきっかけだったんですよね。
そう思うと自分が意図していない所で何かが動き出していたんだなぁと今思い返してみると感じます。そういう事を「プランドハプンスタンス(計画された偶発性)」と言うそうです。
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「プランドハプンスタンス」とはキャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成されるというもの。予期せぬ偶然の出来事をプランドハプンスタンスに変えるには以下の力を磨いておくことが大切であると言われているそうです。
予期せぬ偶然をプランドハプンスタンスに変える大切な力について
○好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること
○持続性(Persistence):失敗に屈せず努力をすること
○楽観性(Optimism):新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること
○柔軟性(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること
○リスク・テイキング(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと
逆の考え方に「キャリアアンカー理論」というものがあります。自分の適性等を見つけて、キャリアゴールを目指してキャリアを積んでいくことを指します。
(参考)「プランドハプンスタンス」とは
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(橋野さん)なるほどですね。1つの組織の中では無くて、結果的にこれを仕事にすると自分が気になるものをなぞっていったらそれが働くになっていたみたいなことかもしれないですね。
(坂)実際その現場で働いている時はヤバイヤバイと思って、汗水流してやっていることなんですけどね。
(橋野さん)自分がヤバイヤバイと思ってやっていることは自分が今はやろうと思っていることなんじゃ無いかと思います。
(タガワさん)はい。すごく分かります。せっかく自分が選択して選んだ道、院生として研究しているのに全然面白く無いことも沢山ありますし。そこがすごく悩みというか今自分は何をやってるんだみたいな気持ちになります。
実際、今は石垣島の集落について研究しているんですけど、最近移住者が増えている場所です。でも地元の人と新たに入ってくる人との関係性が乖離していたり。それを題材にして研究をまとめています。
研究として何を発表すればいいんだとか何が正解なんだとかでモヤモヤしながら立ち止まっています。
(坂)もちろん、期限もありますしね。仕事も研究も期限があるものは本当に難しいなと思っています。仕事において納期は絶対だと思いますし、研究においての発表も絶対なんだと思います。
でも実際「自分ではこうした方がいい」と思う意志を乗せると時間がオーバーしてしまったり。納期は決まっているからなかなか折り合いが付かなかったり。橋野さんもシステムエンジニアだとまさに納期との戦いですよね。
(橋野さん)そうですね。より会社側の意志が絶対なので、そこにどうしても従わなければならないんですよね。
(坂)意思決定は個人ではできないですもんね。自分が意図していないところで、動いているところがあります。
(橋野さん)あと思ったのが会社で働くことと個人で働くことはまた違いますしね。決まりや方針は会社にありますが、起業やフリーだと自分の意思決定で動けるのでまた微妙にテイストが違うのかなと思っています。
(坂)そうですね。フリーで働くことと会社で働くことの大きな違いってきっと自分で意思決定することができるか、できないかなんだと思います。会社だと上司からの仕事は絶対だったりして自分で意思決定して仕事を選ぶということはできません。もちろん、フリーで働くということもある一定の生活水準を稼げる状態になって初めて選択ができるのだと思いますが。
(橋野さん)別の視点から見るとフリーだと自分が全てしないといけない部分も会社に所属していると別の部署がやってくれているということにもなりますね。
(坂)そうですね。確かにそうだと思います。
あともう一つのタイプを用意すると半分は会社員であと半分は自分のやりたいことをプロジェクト単位で受ける「複業」かなと思います。会社員としては週4社員や業務委託で仕事を受け、あと半分はやりたい仕事や自分のプロジェクトを進める人ですね。最近徐々に増えてきている様に思います。
(橋野さん)今の就職活動事情としては当時僕の場合は1つの会社で働くことを前提とした会社選びだったのですがタガワさんの現在の事情はどうですか?
(タガワさん)やっぱり1社選択ですね。もし仮に「複業考えています」と言うと、この人は何を考えているんだと思われそうですし。というか自分だったら思ってしまいそうですね。
(坂・橋野さん)確かに、そうですよね。
次回の【雑談レポ】「働く」についてただ語る時間Vol.2-後半は「会社、恋人、友だち、家族との関わり方について考えることが働くモノサシになっている。」でレポートを発信します。公開日は5月14日(月)を予定しています。
※noteで自分がシェアした興味・関心を振り返ります。まずは試しに月に3回くらい。※Twitterの呟きをネタ元にしてnoteへ月3回まとめていきます。呟きは「自分の興味・関心(50%)ぼやき(50%)」ツイート&リンクRT。ツイートをネタ元にnoteへまとめるって方法です。主にWebメディアやSNSの活用を月初・中頃。月末はミレニアルズ世代の新しい働き方をまとめます。今のところ一番よき活用方法だなと思ってやってみます。
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