学んで許して

 ツイッターランドやはてなブックマークを眺めていると、無知は罪だと怒っている人がそれなりにいる。知らないことが山ほどあるので、きっと自分は大罪人で、まだまわりにバレていないだけなんだろう。
 無知であるほど罪が重いと定義するなら、生まれた瞬間の赤ん坊はこの世でもっと罪深いと言える。何かを学ぶたびに少しずつ罪が軽くなっていく。  

 単位を取得するたびにひとつの業が洗われて、何かを忘れるたびにまたひとつ罪が重くなる。胎教とは生まれてくる我が子の原罪を少しでも減らそうとする行為であり、生涯学習とは一生を贖罪に捧げる覚悟といえる。

 全知に至るその日まで、許しを請うしかない。

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