「1day彼氏は魔法使い」 第3話
7 デートのような
「ユーリは水が好きなのか?」
私はボ〜ッとペンギンが泳ぐ姿を眺めていた。
「ん? そうね。私の故郷が海に囲まれた小島なのよ。それで… 海が恋しくなってしまって。水族館は年に何度か来るかな」
「そうか。しかしこの装置は不思議な物だな。こんな外で、しかも透明なガラスか? 水を入れて… これで魔法を使用していないなんて。本当にこの世界の技術者には驚かされる」
「あはは、クリスったら。そればっかじゃん。ここまで来るのにどれだけ時間かかったんだか。クリスに