Ⅵ度の即興は憂いを帯びて・・・
こんにちは!鈴木顕子(ダルクローズ・リトミック国際ライセンス保持)です。
このnoteには、日々のダルクローズ・リトミックのレッスン風景を綴っていきます。
今日は恵比寿リトミック・ピアノ音楽教室「ジャックと音楽の木」の指導者クラスについて記したいと思います。
9月29日ベーシッククラスの即興の様子を綴ります。
〈ベーシッククラス〉
4月に新しいメンバーも加わり半年経ちました。
和気あいあいとした和やかな雰囲気のクラスです。
この日は全員出席、振替の方や体験の方も加わり賑やかなレッスンとなりました。
リトミックのレッスンでは、受講生がお互いに刺激を受け合い、学び合うことも多いため、いろいろな方が参加してくださるのは大変喜ばしいことです。
前回までⅠ度、Ⅳ度、Ⅴ度を使った即興をしっかり進めてきました。
この日は長調の中で、Ⅵ度を使った即興を初めて取り上げました。
まず和声進行の中で聴こえた和音の響きをポーズをしていただきました。
Ⅰ度、Ⅳ度、Ⅴ度を表しているところにⅥ度が入ると、斜めのポーズをされる方が多いのが興味深かったです。
皆さんの表情も違いましたね。
長調の中では、Ⅰ度、Ⅳ度、Ⅴ度は長三和音、Ⅵ度は短三和音になるため、趣きが異なります。
Ⅵ度を「さびしい」、「物悲しい」と表現される方もありました。
その「さびしい」感じ、「物悲しい」感じ、憂いある感じがⅥの魅力なのですね。
Ⅵの入っている既成曲を何曲かご紹介した後、Ⅵの入った和声進行に基づき即興唱をしたり、2人でメロディーと伴奏パートに分かれて即興連弾をしたりしました。
その和声進行に基づき、1人で即興で弾いていただくのが宿題です。
「即興はどうやって弾けるようになるのですか」と時々尋ねられることがあります。
いきなり弾けるようにはならず、少しずつ練習して積み重ねていくことが大事です。
Ⅰ度、Ⅳ度、Ⅴ度に憂いあるⅥ度が加わった即興を楽しんでいただければ嬉しいです。
鈴木顕子