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夏の講座ご報告「プラスティックアニメ」①

こんにちは!鈴木顕子(ダルクローズ・リトミック国際ライセンス保持)です。

7月14日と15日は、「ジャックと音楽の木 Summer Seminar Vol.1」が開催されました。

私もこの講座に微力ながら携わらせていただきましたので、遅ればせながらそのご報告をこちらのブログに綴っていきたいと思います。


今回は、7月15日に担当させていただいた「プラスティックアニメ」について取り上げます。

全講座の締めくくりが「プラスティックアニメ」でした。

受講生の皆さんにはお疲れもあったと思います。

しかし、それ以上に身体も心もダルクローズに浸りきっていらっしゃる様子でした。


さて、私は講座等で何回かプラスティックアニメを体験しましたが、どんなに時間があっても必ず時間が足りなくなりました。

最後は大慌てで無理やり作り、中途半端なまま発表していた・・・、そのような記憶があります。

自分の経験から、受講生の皆さんには心残り無く達成感を味わって終わってほしい、という気持ちが強くありました。

時間は限られた90分、レクチャーや発表時間も考えると、実質60分程度で作り上げる必要があります。

悩み抜き熟考した結果、音楽的で受講生の皆さんがご存じであろう曲、その中に学ぶ要素が多く含まれている曲としてブルクミュラー作曲25の練習曲より「乗馬」を選びました。


さて、32名の受講生の皆さんと共に、私も最後のひと頑張りです!

まず、プラスティックアニメとは何かについて、受講生の皆さんに問いかけながらお話させていただきました。

その後、「乗馬」を聴きました。

このクラスの特筆すべきところは、ピアノの生演奏ということでしょう。

「ジャックと音楽の木」ピアノ主任講師の谷上公子先生に演奏をお願いしました。

谷上先生のタッチは繊細で美しく、流れるような優雅な演奏でした。

さて8人ずつ4グループに分かれました。

グループごとに曲の構成について話し合っていただいた後、全員で演奏を聴きながら確認していきました。

また、この作品の特徴について、モチーフ、調性、音価はどうなっているか・・・、などを全員で話し合い、簡単に楽曲分析を行いました。


グループで創作開始です。

ここからは、ただただすごいの一言に尽きます。

それぞれのグループが作品をつくっていく過程で、アイディアを出し合い、動き、また別のアイディアを試す・・・、それを繰り返しながらだんだん作品ができあがっていきました。

その空間は、皆さんの生気がみなぎり、気迫に満ち、音楽する喜びが溢れていました。

途中、「あと10分でリハーサルです!」などと呼びかける私の声は、マイクを通してもかき消されるくらい、皆さんの話し合いは盛り上がっていました。

見学されていた講師の先生方もそれをご覧になり笑っていらっしゃいましたね。


さて、ピアノ演奏との合わせを何回か経て、本番を迎えました。

どのグループも熱演、細部に渡るまで音楽が視覚化されており、本当に素晴らしい発表でした。

全てのグループで、発表が終わりきる前から拍手が鳴り始め、拍手の嵐でした。

「クリエーション」同様、みんな違ってみんな良い、個性あふれる発表であり、かつ観る者の心を打つ発表でした。

その過程から発表までを見学されていた園長先生は、「皆さんの熱気が素晴らしかった。創作する過程も皆が積極的に意見を出し合い、その結果良い作品が出来上がっていった」とおっしゃっていました。

本当にその通りでしたね。

レッスン終了後、ハイタッチするグループ、ねぎらい合うグループ、感謝を伝え合うグループ・・・、皆さんの笑顔が達成感、充実感、満足感を表していました。

鈴木顕子


夏の講座ご報告「プラスティックアニメ」②に続きます。






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