歩きの即興
こんにちは!鈴木顕子(ダルクローズ・リトミック国際ライセンス保持)です。
このnoteには、日々のダルクローズ・リトミックのレッスン風景を綴っていきます。
今日は、大人の方のクラス「さいたまダルクローズ・リトミック研究会」2月12日のレッスンについてです。
この日のリトミックは5対3を行いました。
この日で5対3も3回目、皆さん合成リズムもすんなり思い出し、手と足の交代も大分スムーズになってきました。
ここで以前行った5対2を再確認し、5対3と5対2を交えてやってみました。
初めのうちは、皆さん身構えていらっしゃいましたが、やってみたら意外とすんなり上手くいったようです。
身体に入っているというのは、こういうことを言うのでしょうね。
スモールステップで積み上げていき、だんだん身体にも頭にも入っていき、いつの間にか自分のものになっている・・・、リトミックは本当によくできたメソッドだと思います。
即興は、無調を行いました。
半音階、黒鍵、全音音階を行いました。
指導法は前回に引き続き「拍子」、この日はお一人の方に実習していただきました。
ストーリーの中に上手に拍子を組み入れた活動を考えられており、拍子そのものの動きも適格でした。
午後のクラスは、転調と動きの即興を中心に行いました。
動きの即興は、歩く、走る、ゆっくり歩く、スキップを行いました。
エミール・ジャック=ダルクローズは、リズム感の良くない生徒がテンポ良く歩いているのを見たのをきっかけに、生徒たちを素足にして歩かせ即興で音楽をつけました。
それがリトミックの始まりとなりました。
歩くことから始まったリトミック、歩行はリトミックの基本であるため、指導者は歩行の即興をしっかり練習する必要があります。
自分を振り返ると、昔は自己流で歩きにふさわしくない即興を弾いていました。
そんな下手な即興でも子どもたちは動いてくれていましたが・・・、今思うと冷や汗ものです。
質の良い耳を育てるには、質の良い即興でレッスンをする必要がありますね。
常にそれを肝に銘じながら、引き続きダルクローズ・メソッドに向き合っていこうと思います。
鈴木顕子