実践ティーチングクラス その2
こんにちは!鈴木顕子(ダルクローズ・リトミック国際ライセンス保持)です。
このnoteには、日々のダルクローズ・リトミックのレッスン風景を綴っていきます。
今日は、恵比寿リトミック・ピアノ音楽教室「ジャックと音楽の木」実践ティーチングクラス その2を記します。
このクラスは、「ジャックと音楽の木」指導者クラス在籍者の方を対象に行いました。
内容は、for Kidsクラス(年少・年中・年長)のレッスンを6回継続して見学していただき、レッスンについて私から解説させていただく、というものです。
子どもたちは大人以上にいろいろな環境や条件に左右されます。
そのため、受講生の方々にとって毎回役に立つレッスンになるのか少々不安もありました。
しかし、その心配は杞憂に終わりました。
見学者の方々は、普段のレッスンの様子や普段の子どもの姿を見たい、知りたいとお考えでした。
実際の子どものレッスンでは、良くも悪くも予定通りにいかないことがしばしばあります。
活動が上手くいかなかった時、指導者は何が原因かを瞬時に判断することが求められます。
活動そのものが良くなかったのか、即興が適切でなかったのか、指示が明確でなかったのか、活動の段階が早過ぎたのか・・・。
そして指導者はどのように対応するのか・・・、そういう場面を見ていただくことも見学者の方々にとって良かったかもしれません。
(上手くいかないレッスンばかりでは困りますが・・・)
指導者はレッスンプランを作成しますが、現場では子どもたちの反応を見ながら臨機応変に柔軟に即興的にレッスンを進めていく必要があります。
この即興的な展開は、ダルクローズ・リトミックの特徴でもあります。
当初のプランから離れても、子どものアイディアを取り入れた方が、結果として上手くゴールにたどり着くこともあります。
また、決まったプラン通り進まなかったとしても、次回に改善することもできます。
時間が足りず途中で終わってしまった時も、次回に持ち越してやってみることもできます。
単発でなく6回継続のレッスンを見学していただくことにより、そのようなレッスンの繋がりも理解していただければ嬉しいです。
今回、6回継続して見学していただいたことで、見学者の皆さんは自然にお子さんの名前や様子も覚えられていました。
「Aくんは今日はお母さんから離れて一人で全部参加できましたね」
「Bくんのカードの読む指が自然に空間を使っており感動しました。
身体で動いたからこそですね」
「Cちゃんの動きを先生がほめるのを聞いて、Dちゃんも動きが良くなりましたね」
皆さん、お子さん一人ひとりのことも本当によく見ていらっしゃいました。
子どもの反応をよく見ることは、とても大事なことですね。
私もあらためて大事なことに気付かされる機会となりました。
見学者の皆さんや子どもたちに感謝します。
鈴木顕子