文章が頭に入ってこない - それって原始反射かも?
読んでも内容が頭に入ってこない
同じところを何度も読み返してしまう
指で文字を追ってしまう
頭の中で声を出してしまう
読書に集中できない
子どもでも、大人でも、こんなお悩みありませんか?
目は文字を追っているつもりなのに、内容がちっとも頭に入ってこなくて、読んでは戻り、読んでは戻り・・・三歩進んで二歩下がるって感じでちっとも前に進めない(涙)。
実はわたし自身がずっとそうでした。
とくに興味のない文章。読まなきゃいけない、で読む文章。
ストレスがかかればかかるほど、反射って強く出てしまうんですよね。だから教科書とか、勉強系のものはずいぶん苦労しました。
だけど・・・あれ・・・?そういえばいつからか頭の中で声を出さずに文章を読んでいる・・・!!
なんか今日急に気付いて、びっくりしました。あまりにも自然にできるようになっていたから、今の今まで全然気づいてなかった~
人間って面白いですよねぇ。あんなに苦労してたのに、変わってしまったらすっかり忘れてしまうんだから。
頭の中で声を出さなくても読んで理解できるなんて、昔のわたしには信じられない世界です。でもできるようになった!
たぶん原始反射の勉強をしてるときに統合がすすんで、そのころからよくなっていたのでしょうね。
完全に昔の不自由さを忘れていたので、自由に読める状態に今ごろめっちゃ感動しています^^
原始反射との関係
こういう症状で苦労されてる方って、潜在的にかなりいるんじゃないかと思うんです。
ためしに検索してみたら、「文章が頭に入ってこない理由」という記事や「わたしはどこか悪いんでしょうか?」みたいな知恵袋の質問がたくさん出てきました。
でも理由で原始反射に言及している情報はほとんどないようで・・・
寝不足、とか
文章そのものが悪い、とか
不安や悩みがある、とか
脳にストレスがかかってるんだよ、または病気の可能性もあるかもね、という内容が多かったです。
確かに脳にストレスがかかっているのは事実だけれど、そのストレスがどこからきているか?なんですよね。
リラックスしましょう!っていっても、反射が強く残っている状態でそれはむずかしいので、本当によくしたいと思う方は、何かしらの統合ワークを試されるのが早道です。
非対称性緊張性頸反射(ATNR)
ちなみに読書、文字を読むのに関係する原始反射はいくつかありますが、わたしはとくに非対称性緊張性頸反射(ATNR)の影響が強かった気がします。
非対称性緊張性頸反射とは、右を向いたら右腕が伸びて、左腕が曲がる、という反射。弓を射るときのようなポーズです。
手と目の協調運動に大きくかかわっている反射で、通常、生後3~4か月くらいで消失しますが、これが残っていると眼球運動が阻害されて読書の効率が悪くなります。
からだのねじれ、左右非対称、左右の区別がつきづらい、そんな特徴もあるので、読みづらさに加えてこういう身体的特徴がある方は原始反射が残って言る可能性が高いかもしれません。
「読んでも頭に入らない」は能力がないせいじゃない
自分は頭が良くないのだとか、努力が足りないのだとか、読めないことを「自分の能力が欠けているせい」とは思ってほしくありません。
そのせいで、学ぶことを諦めてしまったりするようなことも起きてほしくありません。
わたしは諦めこそしませんでしたが、読むということに人一倍エネルギーを使っていたので、受験や試験の勉強は本当に大変でした。
当時はそれがふつうだったので分からなかったけど、いま振り返ってみれば、ひとえにド根性で乗り切ってきた感じ。勉強だけでへとへとで、遊ぶ余裕もなかったです。(わたしみたいなタイプの方も多いはず。)
どうか、みなさん、諦めず。
楽に読めるようになるために、できることはまだあります。