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「ない」から「ある」へ、一瞬で意識を切り替える方法

ついつい「ない」にフォーカスしてしまって、「ある」に気付けなくなってしまうあなたへ。

「自分の持っていないもの(欠乏)ではなく、すでにある豊かさ、与えられているものに目を向けましょう」って、言葉だと簡単だけどやるのは難しいですよね。

「ない」にフォーカスしているときって、サバイバルモードに入ってしまっているときです。そんな戦うか逃げるかの局面で「わたくしは豊かである」なんておっとりしてられる人はそうそうおりません。

サバイバルモードから抜け出すには、からだを使ったワークが手っ取り早いです。このワークでぜひ切り替えの感覚をつかんでみてください。

「ない」から「ある」へ、意識を切り替える

1.まず、下の絵の黒い部分を見てください。じっくり、よーく眺めて、からだがどんなふうに反応しているか観察します。(呼吸、緊張、姿勢、気分など)

2.一度絵から目を離してリラックス&深呼吸

3・次に絵の白い部分を眺めます。この白い部分は枠で区切られていません。外側までずっとつながっています。時間をかけて眺めて、またからだがどんなふうに反応しているか観察します。


いかがでしたか?

恐らく、黒を見たときは

  • 画面に顔が近づく

  • 呼吸が浅くなる

  • 首や肩に力が入る

  • 固まる

  • 集中

  • 目が寄る

こんな感じになったのではないでしょうか。

で、白を見たときは

  • 顔が画面から離れる、背筋が伸びる

  • 息が深くなる

  • からだの感覚が薄くなる

  • 広がる

  • ふわふわする感じ

  • 目と目が離れる感じ

こんな感じがありましたか?
もしかしたら、白に集中し続けるのは難しい方もいるかもしれません。

目の使い方で意識を切り替える

実は黒を見ていたときと、白を見ていたときでは目の使い方が違います。

黒=中心視野
白=周辺視野

中心視野っていうのは、文字を読んだり何か調べようとしたり、意図的に集中して「見る」ときの目の使い方です。獲物を狩る肉食獣の目。

周辺視野は、広い範囲を全体的にぼんやり見ている状態で、細かいものは分からないけれど、視野の中の「動き」をキャッチしやすい。天敵が来たらいつでも反応できるように準備している草食動物の目です。

そして知っておくとよいのが、

中心視野=交感神経、サバイバルモード
周辺視野=副交感神経、リラックスモード

という関係性です。

現代人は普段から目を酷使しているので、中心視野の使い過ぎ、サバイバルモードが平常、になりがち。それに加えて「足りない~!」という欠乏感に襲われてしまうと、目はいっそう中心視野で固まります。

このとき、からだの周りの空間(無意識でとらえている自分の所有する空間)も狭くなっています。だから「ある」はずのものが見えない。

そこでさっきのワークです。目を周辺視野に切り替えると、からだの周りの空間が広がって、さっきなかったものが見えてくる。

「ある」っていうのは、フォーカスして探しに行くのではなくて、視野を広げたときに、その広い視野の中にいろんなものがあることに気付く、っていうことです。

つまり「ある」は探しにいっちゃダメ。広く広くスペースをとっていたら、勝手に浮き上がって見えてくる、それをただ受け取る、っていうイメージです。

欠乏の感覚、豊かさの感覚、これは身体感覚とリンクしています。

このワークで、中心視⇔周辺視の体感の違いをよーく観察して、自由自在に切り替えられるようになってください。そうすると、「ない」モードのときに今度は体感を使って「ある」に切り替えられるようになっていきます。

慣れるのに時間はかかるので、じっくりやってみてください。



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