台湾旅5日目 street foods の街へ
朝、またしても「たびこふれ」で紹介されていた朝市へ。がらんとした街をgooglemap が教えてくれるままに進むと15分ほどで到着。台北の街はよく区画整備がされているので、地図があれば間違うことはあまりない。20数年前、初めて台湾に来た時は、朝といえば道に出るお粥屋さんでお粥を買っていたように思うけど今回、そういうものは見当たらない。
2つの宿で朝食を食べたけど(朝食付きだったので)どちらもパンだった。
それはそれで美味しかったけど、どうも若者はお粥を食べずパンを選ぶらしいと聞いた。台湾には日本より粉文化があったと思うが洋風のパンを選ぶなんて、同じアジア人として、なんだか残念な感じ。
朝市で、果物のカット売り(特にマンゴー)があることを期待したけど、そんなものは売ってなかった。仕方ないので、ドラゴンフルーツを買ってカットしてもらって食べた。それから豆乳と大根餅。大根餅はカルディに売っている大根餅の粉で作ったのと同じようなものだったが、ここで大切なのは「本場で食べてみた」ということだ。
叔母とその友人のお土産探しミッションに付き合って、由(本当はこの字にしんにょうがついている)化街へ。短い滞在ながらここに来るのは、もう3回目。多分お土産を買いにもう一回くらい行くだろう。噂のパイナップルケーキと亀のおかしを買えて、台湾スイーツも食べれて良かった。それから道端で、肉まんを小さくしたような小籠包を食べた。まずくはなかったけど、やはり皮が薄目で中からスープがじゅわって飛び出してくるような小籠包が食べたい。
由化街は、昔日本が台湾を占領していた時代の建物が残っていて、それがとても素敵だった。前日の温泉博物館といい、昔の、景気が良かった日本は随分、凝った素敵な建物を作ったものだ。
午後、台北を脱出した。日本の古い特急列車みたいなのに乗って、嘉義という南の街へ向かった。なんでその街に行きたいかって、netflixのstreet foodという番組の台湾編に出てくる街で、「台湾らしい食べ物が残っている街」なのだと言っていたから。そんな街で、あわよくば料理を習いたいという淡い期待をして、一路嘉義まで3時間半。車窓からの景色で印象的だったのが、日本だったら東京から特急電車に乗って1時間も行けば、人が作ったものじゃないものの風景(山、森、海、川)がしっかり見られるけど、台湾はそれがほとんどなかった。家や工場じゃなかったら、畑や田んぼで、土地という土地が誰かに利用されているかのようだ。内陸の山間や、東の海岸はきっと、もっと自然が豊かなのだろうけど、九州の大きさしかない国土に2300万人が住むわけだから、使える土地は有効利用しないといけないのだろう。
目的地に着いた。
嘉義の宿は、オーナーがとても親切で、おすすめの場所を色々教えてくれた。料理教室は聞いたことないというので、貴方が料理をするところを見せてもらえませんか?と聞いてみたとこら、私は料理はしません。ここでは、出来たものを買って来たり、外で食べるのが一般的だと言っていた。
残念だなあ。
気を取り直して、とりあえずNetflixの魚の頭のスープ屋へ。
やっぱり混んでる。持ち帰りもやってる。
放送されたドキュメンタリーは、魚の頭のスープ屋さんに生まれた女の子が、嫌々お店を継いで行く過程のストーリーで、彼女がお店の効率を良くする為の工夫を親に言っても、受け入れてもらえないので、親が留守の時に次々と新しい試みをして、店を発展させていくというもの。
注文のシステムもわかりやすいし、お店の中も、1人か2人連れのスペースと、それ以上の人数のスペースに分かれていて、効率がよいし、居心地もよかった。そして、おしゃれ!
さて、これが例のスープ
今、写真を見たらまた食べたくなってきた。確かに美味しかった。私は魚の頭ではなく身がはいっているものを頼んだけど、ぐったり煮てある白菜、お豆腐と、揚げてある魚が良い味を出していて、いや、本当に美味しかった。
お店は広くて、若い子たちが20人くらい働いていて、(つまり雇用を作って) となりの厨房、倉庫はこんなデザインで
これらを全部、魚の頭のスープを作って、売っての繰り返しで手に入れたなんて、すごいと思った。ちなみに、こんなのもあった。
このスープ、120元。具沢山で安いくらいだと思う。残念ながら、彼女に会うことはできなかったけど、これからも頑張ってほしいなあ。